エルケトゥ Erketuは、モンゴルの前期白亜紀セノマニアンからサントニアン)の地層で発見された恐竜。非常に長い首を持つティタノサウルス形類竜脚類であった。

エルケトゥ
生息年代: 白亜紀後期, 70 Ma
頚椎
地質時代
白亜紀前期
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
亜綱 : 双弓亜綱 Diapsida
下綱 : 主竜形下綱 Archosauromorpha
上目 : 恐竜上目 Dinosauria
: 竜盤目 Saurischia
亜目 : 竜脚形亜目 Sauropodomorpha
下目 : 竜脚下目 Sauropoda
階級なし : ティタノサウルス形類 Titanosauriformes
: エルケトゥ属 Erketu
学名
Erketu
Ksepka & Norell, 2006
下位分類(

説明 編集

模式種エルケトゥ・エリソニ Erketu ellisoni は、自然史博物館の Ksepkaとノレルによって2006年3月に記載された。その首は胴体の2倍の長さと推定され、これは体に対する首の比率の最長記録である可能性がある。 E.ellisoniの胴椎は報告されていないので、正確な比率は不明であるが、後肢の要素によって胴体のおおよその大きさが示唆される。 エルケトゥの長い首は、個々の椎骨が大きく伸びた結果である。頚椎の数が増加していたかどうかは不明である。頚椎前部の神経棘が分岐しており、それは別のユニークなティタノサウルス類の特徴でもある。竜脚類の系統発生解析では、基盤的なティタノサウルス類であり、ティタノサウリアに最も近縁であることが示唆されている。

属名はモンゴルの創造神テングリの別名、エルケツに因んでいる。種小名はアメリカ自然史博物館の古生物アーティストでノレルの親友でもある、グレッグ・エリソンへの献名である。

出典 編集