カイル・コーバー

アメリカのバスケットボール選手 (1981 - )


カイル・エリオット・コーバーKyle Elliot Korver1981年3月17日 - )は、アメリカ合衆国カリフォルニア州レイクウッド出身のバスケットボール選手。NBAブルックリン・ネッツで選手育成アシスタントコーチを務めているが、正式な引退は明言していない[2]。ポジションはスモールフォワードシューティングガード

カイル・コーバー
Kyle Korver
クリーブランド・キャバリアーズでのコーバー(2018年)
ブルックリン・ネッツ AC
ポジション SF/SG
役職 アシスタントコーチ
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
生年月日 (1981-03-17) 1981年3月17日(43歳) 
出身地 カリフォルニア州レイクウッド
身長(現役時) 201cm (6 ft 7 in)
体重(現役時) 96kg (212 lb)
ウィングスパン(現役時) 207cm  (6 ft 10 in)[1]
キャリア情報
出身 クレイトン大学
ドラフト 2003年 51位
選手経歴
2003-2007
2007-2010
2010-2012
2012-2016
2016-2018
2018-2019
2019-2020
フィラデルフィア・76ers
ユタ・ジャズ
シカゴ・ブルズ
アトランタ・ホークス
クリーブランド・キャバリアーズ
ユタ・ジャズ
ミルウォーキー・バックス
指導者経歴
2021- ブルックリン・ネッツ(AC)
受賞歴
Stats ウィキデータを編集 Basketball-Reference.com
Stats ウィキデータを編集 NBA.com 選手情報 NBA.Rakuten

経歴 編集

クレイトン大学卒業後NBAドラフトにアーリーエントリーを表明。しかし、2003年のNBAドラフトレブロン・ジェームズカーメロ・アンソニードウェイン・ウェイドら、ルーキー時から活躍するプレイヤーが大量にエントリーした近年最高の豊作年で、コーバーは全体の51位指名(下から8番目の指名)をニュージャージー・ネッツから受けたが直後に解雇され、フィラデルフィア・セブンティシクサーズに入団した。

フィラデルフィア・セブンティシクサーズ 編集

1年目のシーズンは出番に恵まれず、数字を残すことができなかったが2年目には全試合に出場を果たしチームに主力の1人として成長した。3年目もほぼ同じ数字を残す。

2005年8月2日、シクサーズと6年2500万ドルで契約延長した。

 
シクサーズ時代

06-07シーズンはシックスマンとして貢献。また、フリースロー成功率でリーグ1位に輝いた。

ユタ・ジャズ 編集

2007年12月29日、ユタ・ジャズにトレードされた。2009-2010シーズンオフにFAとなった。

シカゴ・ブルズ 編集

2010年7月13日、シカゴ・ブルズと3年1500万ドルで契約した。

アトランタ・ホークス 編集

2012年7月16日、アトランタ・ホークスにトレードされた。2012-2013シーズンオフにFAとなったが、2013年7月12日にホークスと4年2400万ドルで再契約した。

2013年12月6日のクリーブランド・キャバリアーズ戦において、デイナ・バロスの持つ89試合連続3P成功のNBA記録を更新し、最終的に2014年3月5日のポートランド・トレイルブレイザーズ戦で記録が途切れるまで、127試合連続3P成功のNBA記録を樹立した。その後ステフィン・カリーが記録を破り、連続記録はコーバーより30試合多い157試合へと更新された。

2015年2月10日、NBAオールスターゲームに出場が決定した。

クリーブランド・キャバリアーズ 編集

2017年1月4日、マイク・ダンリービー・ジュニア2016-17シーズン開幕前に引退を表明したモー・ウィリアムズの契約権・2019年のドラフト1巡目指名権・金銭とのトレードでクリーブランド・キャバリアーズに移籍した[3]2016-2017シーズンオフにFAとなったが、2017年7月12日にキャバリアーズと3年2200万ドルで再契約した[4]。3年目はチームオプションとなる。

ジャズ復帰 編集

2018年11月29日、アレック・バークスとのトレードでかつて所属したジャズに復帰した[5]

ミルウォーキー・バックス 編集

2019年7月6日、マイク・コンリーとのトレードでジェイ・クラウダーらと共にメンフィス・グリズリーズへ移籍した[6]が、その日のうちにジョシュ・ジャクソンデアンソニー・メルトンとのトレードでジェボン・カーターと共にフェニックス・サンズに移籍[7]。サンズがチームオプションを破棄したため、FAとなる。

ロサンゼルス・レイカーズや古巣のシクサーズなどと契約するという噂が流れていたが、2019年7月20日にミルウォーキー・バックスと1年260万ドルで契約した[8]

コーチ業に転向 編集

2021年8月6日、ブルックリン・ネッツの選手育成部門担当コーチに就任したことが発表された[9]

プレースタイル 編集

大学時代から3ポイントの名手として活躍し[10]、NBA入りした後も3Pシューターとしてプレーする。3Pの成功率はキャリア通算で41.3%の数字を残す。2004-05に3ポイント成功数でリーグ1位タイ、2006-07はフリースロー成功率でリーグトップであった。また、カールムーブなどでディフェンスを引き付けて、味方をフリーにし的確なアシストを出す上手さも持つ。これまで、プレーオフに入ると調子を落としている。 ディフェンス力と、ドライブインを課題とする専門家の声も多い。「コーバーがディフェンスをしない事は公然の事実だ」と言われる事もしばしば、彼の人気は白人至上主義によるものではないかと強く批判的な言葉も耳にするが、選手のジャージ売り上げでは相当上位に入るとの事だ。

エピソード 編集

専門誌ダンクシュートで「俳優のアシュトン・カッチャーに似ておりハンサムである」と評価された。

個人成績 編集

略称説明
  GP 出場試合数   GS  先発出場試合数  MPG  平均出場時間
 FG%  フィールドゴール成功率  3P%  スリーポイント成功率  FT%  フリースロー成功率
 RPG  平均リバウンド  APG  平均アシスト  SPG  平均スティール
 BPG  平均ブロック   TO  平均ターンオーバー  PPG  平均得点
 太字  キャリアハイ  *  リーグリーダー  †  優勝シーズン
   NBA記録

レギュラーシーズン 編集

シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG TO PPG
2003–04 PHI 74 0 11.9 .352 .391 .792 1.5 .5 .3 .1 .6 4.5
2004–05 82 57 32.5 .418 .405 .854 4.6 2.2 1.3 .4 1.3 11.5
2005–06 82 43 31.3 .430 .420 .849 3.3 2.0 .8 .3 1.2 11.5
2006–07 74 1 30.9 .440 .430 .914 3.5 1.4 .8 .3 1.6 14.4
2007–08 25 0 26.3 .396 .352 .912 2.9 1.3 .8 .2 1.1 10.0
UTA 50 0 21.5 .474 .388 .917 2.0 1.4 .4 .5 .9 9.8
2007-08計 75 0 23.1 .443 .375 .915 2.3 1.3 .6 .4 1.0 9.9
2008–09 78 2 24.0 .438 .386 .882 3.3 1.8 .6 .4 1.2 9.0
2009–10 52 0 18.3 .493 .536 .796 2.1 1.7 .5 .2 .8 7.2
2010–11 CHI 82 0 20.1 .434 .415 .885 1.8 1.5 .4 .2 .7 8.3
2011–12 65 7 22.6 .432 .435 .833 2.4 1.7 .6 .2 .8 8.1
2012–13 ATL 74 60 30.5 .461 .457 .859 4.0 2.0 .9 .5 .9 10.9
2013–14 71 71 33.9 .475 .472 .926 4.0 2.9 1.0 .3 1.4 12.0
2014–15 75 75 32.2 .487 .492 .898 4.1 2.6 .7 .6 1.4 12.1
2015–16 80 80 30.0 .435 .398 .833 3.3 2.1 .8 .4 1.2 9.2
2016–17 32 21 27.9 .439 .409 .889 2.8 2.3 .7 .4 1.3 9.5
CLE 35 1 24.5 .487 .485 .933 2.8 1.0 .3 .2 .8 10.7
2016-17計 67 22 26.2 .464 .451 .905 2.8 1.6 .5 .3 1.0 10.1
2017–18 73 4 21.6 .459 .436 .889 2.3 1.2 .4 .4 .8 9.2
2018–19 UTA 54 0 20.1 .408 .384 .825 2.5 1.2 .4 .2 .8 9.1
2019–20 MIL 58 1 16.6 .430 .418 .854 2.1 1.2 .4 .2 .8 6.7
通算:17年 1232 423 25.3 .442 .429 .877 2.7 1.7 .7 .3 1.0 9.7

プレーオフ 編集

シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG TO PPG
2005 PHI 5 5 29.4 .286 .292 1.000 2.6 1.6 .8 .2 1.6 5.0
2008 UTA 12 0 21.6 .411 .289 .920 2.2 .6 .3 .7 .7 7.8
2009 5 2 27.2 .391 .462 .714 2.2 2.6 .6 .2 .4 10.6
2010 10 0 21.0 .525 .478 .889 1.1 1.3 .5 .0 .7 8.3
2011 CHI 16 0 17.3 .388 .423 1.000 1.2 1.1 .5 .2 1.0 6.6
2012 6 0 15.7 .409 .308 .500 1.7 1.5 .5 .5 .8 3.8
2013 ATL 6 2 29.5 .388 .353 .917 3.3 .7 .3 .7 1.0 10.2
2014 7 7 35.7 .455 .426 .917 5.3 .7 .6 .3 1.6 13.4
2015 14 14 37.6 .391 .355 .813 5.0 2.4 1.4 1.1 1.5 11.1
2016 10 8 31.6 .467 .444 1.000 4.8 1.0 .9 .4 .8 10.3
2017 CLE 18 0 18.1 .425 .391 1.000 1.7 .7 .4 .3 .4 5.8
2018 22 11 23.0 .418 .413 .864 2.4 .9 .4 .4 .6 8.3
2019 UTA 4 0 7.5 .375 .333 .667 1.3 .0 .0 .0 .3 2.5
2020 MIL 10 0 11.9 .426 .405 1.000 .8 .1 .3 .1 .5 6.2
出場:14回 145 49 23.2 .417 .391 .895 2.5 1.0 .6 .4 .8 8.0

脚注 編集

  1. ^ Kyle-Korver”. draftexpress.com (2003年). 2017年10月25日閲覧。
  2. ^ 無所属の大ベテラン、カイル・コーバーが今季プレーするかどうか「分からない」と発言”. バスケットボールキング (2021年2月7日). 2021年10月26日閲覧。
  3. ^ Cavs to acquire Kyle Korver from Hawks for Dunleavy and a 2019 first round pick
  4. ^ Sources: Cavs to re-sign Korver to $22M deal” (英語). ESPN.com (2017年7月2日). 2020年5月18日閲覧。
  5. ^ Utah Jazz acquire guard/forward Kyle Korver” (英語). Utah Jazz. 2020年5月18日閲覧。
  6. ^ Memphis Grizzlies acquire Grayson Allen, Jae Crowder, Kyle Korver, draft rights to Darius Bazley and future first round draft pick from Utah Jazz” (英語). Memphis Grizzlies. 2020年5月18日閲覧。
  7. ^ Suns Complete Trade with Memphis” (英語). Phoenix Suns. 2020年5月18日閲覧。
  8. ^ Korver agrees to one-year contract with Bucks” (英語). ESPN.com (2019年7月20日). 2020年5月18日閲覧。
  9. ^ カイル・コーバーがブルックリン・ネッツの選手育成ACに就任”. バスケットボールキング (2021年8月7日). 2021年10月26日閲覧。
  10. ^ #25 Kyle Korver”. GoCreighton.com. 2014年8月26日閲覧。

外部リンク 編集

関連項目 編集

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