キュウリグサ(胡瓜草、学名: Trigonotis peduncularis)は、ムラサキ科キュウリグサ属雑草和名は、をもむとキュウリのようなにおいがすることに由来する[2]。別名タビラコともいうが[3]キク科コオニタビラコと紛らわしい[2]

キュウリグサ
Trigonotis peduncularis
Trigonotis peduncularis
(東京都町田市、2006年4月22日)
分類APG IV
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 Eudicots
階級なし : キク類 Asterids
階級なし : シソ類 Lamiids
: ムラサキ目 Boraginales
: ムラサキ科 Boraginaceae
亜科 : ムラサキ亜科 Boraginoideae
: キュウリグサ属 Trigonotis
: キュウリグサ T. peduncularis
学名
Trigonotis peduncularis
(Trevir.) Benth. ex Hemsl. (1879)[1]
和名
キュウリグサ、タビラコ
英名
cucumber herb

形態・生態 編集

越年草[3]。花期は3月 - 5月[3]。淡い青紫色の花を咲かせる[4]。巻きがかった茎の先についたたくさんの蕾は、下の方から順に開花していく[3]。花は小さく、直径は2ミリメートル (mm) ほどである[3]。この茎の先端の巻き方がサソリの尻尾のようなのでサソリ型花序ともよばれている[3]

葉は丸みを帯び[4]、上方の葉は細長いたまご形、根元の葉はスプーン形である[4]。葉や茎には白い毛があり、葉や茎を揉んだり擦ったりすることでキュウリの香りがすることからこのような名前になっている[3]

園芸植物としても知られるワスレナグサとは近縁で、花や花序の姿がよく似ているが、ワスレナグサの花の直径が1cmほどであるのに対し、キュウリグサの花ははるかに小さい[3]

分布 編集

日本全土に分布する[2]。道端や畑、庭の片隅などあらゆるところに生える[3]

脚注 編集

参考文献 編集

  • 亀田龍吉『ルーペで発見! 雑草観察ブック』世界文化社、2019年3月15日、22 - 23頁。ISBN 978-4-418-19203-8 
  • 平野隆久写真『野に咲く花』林弥栄監修、山と溪谷社〈山溪ハンディ図鑑〉、1989年、179頁。ISBN 4-635-07001-8 

関連項目 編集

外部リンク 編集