ケイコ 目を澄ませて』(ケイコ めをすませて)は2022年12月16日公開の日本映画プロボクサー小笠原恵子自伝『負けないで!』を原案とする。制作:ハピネットファントム・スタジオ。監督:三宅唱。上演時間1時間39分。

ケイコ 目を澄ませて
監督 三宅唱
脚本 三宅唱
酒井雅秋
原案 小笠原恵子 「負けないで!」(創出版)
製作 長谷川晴彦
加藤優
神保友香
杉本雄介
城内政芳
製作総指揮 松岡雄浩
飯田雅裕
栗原忠慶
出演者 岸井ゆきの
三浦誠己
松浦慎一郎
佐藤緋美
中原ナナ
足立智充
清水優
丈太郎
安光隆太郎
渡辺真起子
中村優子
中島ひろ子
仙道敦子
三浦友和
撮影 月永雄太
編集 大川景子
制作会社 ザフール
製作会社 「ケイコ 目を澄ませて」製作委員会
配給 ハピネットファントム・スタジオ
公開 日本の旗 2022年12月16日
上映時間 99分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
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概略 編集

2013年までに4戦を戦った耳が聞こえない元プロボクサー・小笠原恵子の自伝『負けないで!』を原案に、三宅唱が監督した映画作品。今回の題材が合っているのと回数制限があるフィルムを選ぶことでフレッシュな状態で撮影できると考え16ミリフィルムが使用された[1]

2022年12月6日テアトル新宿で先行特別上映会が行われ、監督の三宅、主演の岸井とともに、出演者でボクシング指導・監修も行った松浦慎一郎、ボクシング経験者の南海キャンディーズ山崎静代、原作者の小笠原恵子が登壇した[2]

 
劇中使用グローブ
 
劇中使用リングシューズ

あらすじ 編集

2020年、東京[3]。主人公の小河ケイコは、先天性の聴覚障害を持ちながらも、下町のボクシングジムに通うプロボクサーである[3]。デビュー戦から第2戦まで勝利を収めるものの、母の喜代実からは「いつまで続ける気?」と問われる[3]。ケイコ自身も、ボクシングを続けるかどうかの葛藤に悩まされている[4]。ジムの休会を願う手紙を書いたものの、ジムの会長に出すこともできずにいる[5]。そんなある日、ケイコはジムが閉鎖されると知り、次第に心が揺れ始める[3]

キャスト 編集

小河ケイコ
演 - 岸井ゆきの[6]
聴覚障害を持つプロボクサー。
会長
演 - 三浦友和[6]
荒川ボクシングジム会長。
林誠
演 - 三浦誠己[6]
荒川ボクシングジムトレーナー。
松本進太郎
演 - 松浦慎一郎[6]
同トレーナー。
小河聖司
演 - 佐藤緋美[6]
ケイコの弟
小河喜代実
演 - 中島ひろ子[6]
ケイコの母
会長の妻
演 - 仙道敦子[6]
会長の妻。
演 - 中原ナナ[6][7]
聖司の恋人
記者
演 - 足立智充[6][8]
ケイコの記事を書くため会長に取材する。
警官
演 - 礒部泰宏[7]清水優[6]
ケイコに職務質問する。
後輩
演 - 丈太郎[6]
ホテルの客室清掃員としてケイコが働く職場の後輩。
練習生
演 - 安光隆太郎(役名:隆太郎)[7]、柴田貴哉(役名:貴哉)[7]橋野純平[7]、石橋侑大[7]、宮田佳典[7]
荒川ジムの練習生。
五島ゆみ江
演 - 渡辺真起子[6][7]
五島ジム会長。
医師
演 - 中村優子[6]
会長の主治医。
清掃員
演 - 南瑠霞[9]
手話の達者なホテルのケイコと同僚の客室清掃員。
葉月、瞳
演 - 長井恵里[7][9]、山口由紀[7][9]
ケイコの同級生の友人。すべて手話で会話する。
カメラマン
演 - 佐藤五郎[10]
試合後にケイコを撮影する。
コンビニ店員
演 - 岩井克之[7]
狩野ほのか
演 - 狩野ほのか
ケイコの対戦相手。
セコンド
演 - 草壁岳也、木村知貴[7]
狩野ほのかのセコンド。
大塚沙耶香
演 - 青木沙耶香[7]
ケイコの対戦相手。
セコンド
演 - カトウシンスケ[7]
大塚沙耶香のセコンド。
トレーナー
演 - 武田祐一[11]
五島ジムのトレーナー。

その他のキャスト:椿弓里奈[12]森本のぶ[13]、門間航、菊池和澄酒井雅秋、渡部芳宏、益田健太郎[14]、松原暢宏、三溝浩二、内田十四貞、山口琢磨、山根嘉夏、三浦成道[15]、峰岸大、竹村一浩、守屋海[15]、シム・ジェウン、小林武尊、三浦田、中川チエ・蓮

スタッフ 編集

  • 監督 - 三宅唱
  • 原案 - 小笠原恵子 「負けないで!」(創出版)
  • 脚本 - 三宅唱酒井雅秋
  • 製作 - 狩野隆也、五老剛、小西啓介、古賀俊輔
  • エグゼクティブプロデューサー - 松岡雄浩、飯田雅裕、栗原忠慶
  • 企画・プロデュース - 長谷川晴彦
  • チーフプロデューサー - 福嶋更一郎
  • プロデューサー - 加藤優、神保友香、杉本雄介、城内政芳
  • French Coproducer - Masa Sawada
  • 撮影 - 月永雄太
  • 照明 - 藤井勇
  • 録音 - 川井崇満
  • 美術 - 井上心平
  • 装飾 - 渡辺大智
  • 衣裳 - 篠塚奈美
  • ヘアメイク - 望月志穂美、遠山直美
  • ボクシング指導 - 松浦慎一郎
  • スチール - 蒔苗仁
  • 手話指導 - 堀康子、南瑠霞
  • 手話監修 - 越智大輔
  • 編集 - 大川景子
  • 音響効果 - 大塚智子
  • 助監督 - 松尾崇
  • 制作担当 - 大川哲史
  • 製作 - 「ケイコ 目を澄ませて」製作委員会(メ~テレ朝日新聞社、ハピネットファントム・スタジオ、ザフール)
  • 助成 - AFF(ARTS for the future!)
  • 制作プロダクション - ザフール
  • 配給 - ハピネットファントム・スタジオ

受賞 編集

出典 編集

  1. ^ 一瞬一瞬の緊張感をフィルムで撮影「映画館でかけることを強く意識してつくりました。目を澄ませて観て欲しい」”. クリエイターズステーション (2022年12月6日). 2023年12月18日閲覧。
  2. ^ 岸井ゆきの「夢と魂のこもった作品」 『ケイコ 目を澄ませて』への思いを語る”. Real Sound|リアルサウンド 映画部 (2022年12月7日). 2022年12月8日閲覧。
  3. ^ a b c d 遠山清一 (2022年12月13日). “映画「ケイコ 目を澄ませて」――人生のさまざまなハンディとの対峙に克己する心の軌跡”. クリスチャン新聞オンライン. いのちのことば社. 2023年6月10日閲覧。
  4. ^ 映画『ケイコ 目を澄ませて』、ケイコと会長の心通うシャドー・シーンのメイキング映像公開”. CDジャーナル. 音楽出版社 (2022年12月28日). 2023年6月10日閲覧。
  5. ^ ケイコ 目を澄ませて”. 映画.com. エイガ・ドット・コム. 2023年6月10日閲覧。
  6. ^ a b c d e f g h i j k l m "映画『ケイコ 目を澄ませて』キャスト・登場人物・出演者一覧". oricon ME. 19 January 2023. 2023年10月1日閲覧
  7. ^ a b c d e f g h i j k l m n "特別鼎談 三宅唱×濱口竜介×三浦哲哉「時間」はどのようにして映画に定着するのか?──『ケイコ 目を澄ませて』の演出をめぐって". かみのたね. フィルムアート社. 23 January 2023. 2023年10月1日閲覧
  8. ^ 足立智充 - 株式会社 空
  9. ^ a b c "2022.12.16(金)公開!!映画「ケイコ目を澄ませて」". 南 瑠霞(るるか)の手話日記:手話パフォーマー・コーディネーター&手話通訳士. Seesaaブログ. 16 December 2022. 2023年10月1日閲覧
  10. ^ 佐藤五郎 - Twitter 2022年1月7日
  11. ^ 武田祐一 - 合同会社ミッシングピース
  12. ^ 椿弓里奈 - JFCT
  13. ^ 森本のぶ - オフィスMORIMOTO
  14. ^ 益田 健太郎 - Instagram 2023年1月29日
  15. ^ a b 東拳ボクシングジム - facebook 2022年11月14日
  16. ^ 「第77回毎日映画コンクール」『ケイコ 目を澄ませて』最多5冠 沢田研二、岸井ゆきのら受賞”. ORICON NEWS. oricon ME (2023年1月19日). 2023年1月19日閲覧。
  17. ^ 『ケイコ 目を澄ませて』日本映画作品賞はじめ4冠「第96回キネマ旬報ベスト・テン」”. ORICON NEWS. oricon ME (2023年2月1日). 2023年2月1日閲覧。
  18. ^ 第45回ヨコハマ映画祭2023年 日本映画個人賞”. ヨコハマ映画祭 (2023年12月2日). 2023年12月2日閲覧。
  19. ^ 2023年日本映画ベストテン”. ヨコハマ映画祭 (2023年12月2日). 2023年12月2日閲覧。

外部リンク 編集