コンセンサス連合(コンセンサスれんごう、Uniting for Consensus)とは、1990年代、国際連合安全保障理事会常任理事国の拡大の可能性に反対するために起こった動きである。近年はイタリアにより主導され、常任理事国入りを目指しているG4諸国日本ドイツインドブラジル)の活動を阻止することを目的としている[1]コーヒークラブとも通称される。

コンセンサス連合の中心となる諸国

主要国 編集

コンセンサス連合の主要国[2]は次の一覧。

国家 大陸 国連分担金 国連加入年 貿易規模
(百万ドル)
GDP (名目)
(百万ドル)
GDP (PPP)
(百万ドル)
国防費
(百万ドル)
兵力 人口 G20 OECD DAC
  イタリア ヨーロッパ 3.748% 1955 948,600 1,852,000 2,213,000 35,800 347,927 60,674,000  Y  Y  Y
  韓国 アジア 2.039% 1991 1,170,900 1,404,000 1,929,000 35,700 630,000 50,801,441  Y  Y  Y
  カナダ 北アメリカ 2.921% 1945 947,200 1,462,000 1,672,000 18,600 68,250 36,286,100  Y  Y  Y
  スペイン ヨーロッパ 2.443% 1955 715,200 1,242,513 1,674,468 5,767 132,798 46,423,116 X  Y  Y
  メキシコ 北アメリカ 1.435% 1945 813,500 1,283,915 2,224,640 11,600 280,506 119,530,538  Y  Y X
  トルコ アジア 1.018% 1945 417,000 751,089 1,665,565 18,200 639,551 78,741,269  Y  Y X
  アルゼンチン 南アメリカ 0.892% 1945 142,370 543,490 879,447 4,021 73,100 43,847,096  Y X X
  パキスタン アジア 0.093% 1947 58,000 270,961 984,205 7,600 643,800 201,995,000 X X X
  マルタ ヨーロッパ 0.016% 1964 9,200 10,582 14,129 42 2,130 445,426 X X X
  コスタリカ 南アメリカ 0.047% 1945 11,660 52,800 74,324 - - 4,586,446 X X X
  コロンビア 南アメリカ 0.322% 1945 35,690 253,240 690,847 17,699 444,518 48,786,426 X X X
  サンマリノ ヨーロッパ 0.003% 1992 137 1,440 1,170 10 - 33,020 X X X


G4諸国について、日本とドイツはそれぞれ国際連合の分担金の世界3位、4位の拠出国であり、インド、ブラジルは国際連合平和維持活動への2大兵力拠出国である。ブラジルは南アメリカで最大の面積・最多の人口を有している。インドは世界最多の人口を持ち、核保有国でもある。

コンセンサス連合に参加している主な国は、以下の通りである。

  • アルゼンチン、コロンビア、メキシコ:ブラジルに反対
  • イタリア、オランダスペイン:ドイツに反対
  • 韓国:日本に反対
  • パキスタン:インドに反対
  • カナダ、コスタリカ、トルコ、マルタ、サンマリノ:国連加盟国の合意によらない常任理事国の拡大には、原則として反対

脚注 編集

関連項目 編集