コンドルドイツ語: Condor)は、ドイツティッセン=ヘンシェル社が設計し、ティッセン兵器部門が製造する四輪式の装甲兵員輸送車装輪装甲車)である。

コンドル装甲車
マレーシア陸軍のコンドル装甲車
基礎データ
全長 6.13m
全幅 2.47m
全高 2.18m
重量 12.4t
乗員数 2名+兵員12名
装甲・武装
主武装 20mm機関砲
副武装 7.62mm機関銃
機動力
整地速度 95km/h
エンジン ダイムラー・ベンツOM352A 4ストローク直列6気筒液冷ディーゼル
またはOM366LA 4ストローク直列6気筒液冷ターボチャージド・ディーゼル
228hp
懸架・駆動 4x4
行動距離 900km
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概要 編集

コンドル装甲車は、ウニモグシャーシをベースとしており、エンジンやギアボックス、車軸などの主要部品を共通のものにしている。コンドルは使い勝手がよく、支援に民生用機材を流用するのが容易なため整備性も高い。

また、水陸両用能力を有するとともに、C-130 ハーキュリーズC-160 トランザールなどの中型輸送機による空輸も容易である。

コンドル装甲車の全周囲を覆う装甲板は、小火器銃弾榴弾の破片、小型地雷などから車内の兵員を防護することが可能である。しかし、RPG-7を始めとする対戦車兵器に対して脆弱であり、1993年モガディシュの戦闘において、第二次国際連合ソマリア活動のためにソマリアに派遣されていたマレーシア陸軍のコンドル装甲車は、パキスタン陸軍M113装甲兵員輸送車およびM48戦車と共にアメリカ軍特殊部隊の救援に出動した際、1両のコンドル装甲車の操縦席部分にRPG-7の直撃弾を受け、操縦していたマレーシア兵1名が死亡している(マレーシア兵死亡の事実は、映画『ブラックホーク・ダウン』においては語られていない)。

派生型 編集

コンドル装甲車は、各種の装備を装着することによって、以下の様な任務を遂行することが可能である。

採用国 編集

関連項目 編集

外部リンク 編集