サドラーズウェルズ系(サドラーズウェルズけい、Sadler's Wells Line)は、(主にサラブレッド)の父系(父方の系図)の1つ。

概要 編集

サドラーズウェルズ系はサドラーズウェルズを祖とする父系である。ノーザンダンサー系の一支流としてみる場合もある。

サドラーズウェルズ自身はアイリッシュ2000ギニーアイリッシュチャンピオンステークスに優勝するなどそこそこの一流馬であった。が種牡馬として数多くの活躍馬を輩出し、1990年に英愛リーディングサイヤーになったのを皮切りに、1992年から2004年まで13年連続で合計14回の英愛リーディングサイヤーに輝いている。

後継種牡馬も多数活躍しており、その中でも特にガリレオは現役時代もさることながら種牡馬としての活躍が目覚ましく、2008年と2010年から2020年まで英愛リーディングサイヤーを合計12回獲得と父に伍す結果を出している。さらにその仔のニューアプローチフランケルナサニエルらも種牡馬として複数のG1優勝馬を輩出するなど、本系統の繁栄を確かなものとしつつある。

ガリレオ系以外ではモンジューが種牡馬として産駒12世代からダービーステークス勝ち馬を4頭出すなど大きな成功を収めた。しかしその仔の世代は種牡馬としては活躍できておらず、モンジューの系統としてのこの後の見通しは暗い。一方でアメリカに渡ったエルプラドはこちらも大きな成功を収め、その仔のメダーリアドーロキトゥンズジョイも同じく成功を収めており、アメリカで父系を広げている。

日本では中々活躍馬が出なかった。直仔オペラハウステイエムオペラオーメイショウサムソンを出して成功を収めたが、両馬ともに種牡馬としての実績はあまり上がっていない。しかしフランケル産駒のソウルスターリング優駿牝馬を制するなど代を経て活躍馬が出始めている。

サイアーライン 編集

---↓サドラーズウェルズ系---

  • サイアーライン上は種牡馬入りした馬、→印の後は牝馬などの非種牡馬の代表産駒の一部を示す。また、日本調教馬における太字はG1級競走の勝ち馬を示す。