サピアタワー

東京都千代田区丸の内にある超高層ビル

サピアタワー (SapiaTower) は、東京都千代田区丸の内1丁目に所在する超高層ビル。名称は英語知恵を意味するサピエンス (sapience) に由来する。東日本旅客鉄道(JR東日本)グループのJR東日本ビルディングが運営しており、計画段階では(仮称)JR東日本 東京駅日本橋口ビルと呼ばれていた[2]

サピアタワー
施設情報
所在地 〒100-0005
東京都千代田区丸の内1-7-12
状態 完成
着工 2004年9月1日[1]  
竣工 2007年3月8日[1]
開業 2007年4月3日
用途 オフィス、ホテル、店舗、駐車場[1]
地上高
高さ 166.1m[1]
最上階 35階[1]
各種諸元
階数 地下4階、地上35階[1]
敷地面積 117,324.02 [1]
※東京駅敷地
建築面積 2,529.01 [1]
延床面積 78,278.88 [1]
構造形式 S造一部SRC造CFT構造[1]
エレベーター数 23基[1]
関連企業
設計 東日本旅客鉄道東京工事事務所
東日本旅客鉄道東京電気システム開発工事事務所
ジェイアール東日本建築設計事務所[1]
施工 東京駅日本橋口ビル新築工事
共同企業体大林組大成建設JV)[1]
デベロッパー 東日本旅客鉄道、JR東日本ビルディング日本ホテル[1]
所有者 東日本旅客鉄道
管理運営 JR東日本ビルディング
テンプレートを表示

概要

編集

JR東日本が推進した東京駅および周辺地区の再開発事業「東京ステーションシティ」において最初に完成した施設である[3]。建物は大きくわけて、オフィス、ホテル、コンファレンスの3つの機能で構成され、オフィス部分にはサピアタワーの名称にふさわしく、大学等教育機関や専門色の強いテナントも入居し、その支援施設として、会議・交流・宿泊機能がタワー内に備えられた[4]

施設構成

編集

低層部

編集

1階~6階の低層部は、ロビー・店舗・コンファレンス・ピロティからなり[5]、このうち4階から6階は、総貸室面積約1800㎡の「東京ステーションコンファレンス」が配され[4]、大小様々なタイプの貸会議室26ルーム、最大500名収容可能なサピアホール等が設けられた[4]

店舗

中高層部

編集

3階にオフィスロビーを置き[1]、7階~26階をオフィス用途とした[5]。研究開発部門や大学の教室としても対応可能な仕様とし、小規模なテナントニーズにも対応できるように、空調等のゾーニングもきめ細かく設定[4]。またセキュリティ対策として、品川イーストビルに続きSuica対応のビル入館システムも採用されている[4]

8階~10階の3フロアはJR東日本相談役松田昌士(当時)のアイデアの下、大学向けに用意されたもので、社会人向けの授業の教室や就職を控えた在学生の支援拠点などに利用されている[6]

クリニック
  • 榊原サピアタワークリニック(医療法人社団榊原厚生会)
  • アルツクリニック東京(医療法人社団平仁会)
  • アイクリニック東京(医療法人社団豊栄会)
オフィス
オフィス等を置いている大学

高層部

編集

27階~34階には中央部に吹き抜けを有するホテルメトロポリタン丸の内が配された[5]。オフィスのコアへの影響を抑えるため、シャトルエレベーター方式を採用。シングル、ツインを中心とした宿泊主体型で343室が設けられた[4]

画像一覧

編集

脚注

編集
  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o 近代建築 2007, p. 68.
  2. ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '05年版』ジェー・アール・アール、2005年7月1日、184頁。ISBN 4-88283-126-0 
  3. ^ 「赤レンガ周辺地区に高層ビル群 東京駅一新へ着々 第1弾 サピアタワー完成」『読売新聞』2007年3月9日
  4. ^ a b c d e f 近代建築 2007, p. 66.
  5. ^ a b c 近代建築 2007, p. 67.
  6. ^ 「キャンパスは東京駅前 14校、高層ビルに同居 生き残りへ、社会人にPR」『朝日新聞』2007年6月4日

参考文献

編集

外部リンク

編集