シヴァピテクス(英:Sivapithecus)は、中期から後期(1300~800万年前)の中新世南アジアなどに生息していたとされるヒト上科の生物(化石類人猿)である。インド北西部のシワリク1910年に発見され,インドの神の名から名づけられた[1]。シヴァピテクスと呼ばれるのはオスで、メスラマピテクス(Ramapithecus)と呼ばれるという説がある。ラマピテクスは、アジア、アフリカ、ヨーロッパなどに生息していたとされる。

シヴァピテクス属
地質時代
12.5–8.5 Ma
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: 霊長目 Primates
亜目 : 直鼻亜目 Haplorrhini
下目 : 真猿型下目 Simiiformes
小目 : 狭鼻小目 Dryopithecus
上科 : ヒト上科 Hominoidea
: シヴァピテクス属 Sivapithecus
学名
Sivapithecus

13.5myaから12myaにドリオピテクスから進化したものが、その当時陸続きであったアフリカからトルコを経て南アジアに到達した。70から150パウンドと、大型で広い頬骨が特徴である[2]。四足歩行をしていた。1970年代に頭骨化石が発見されている。

現生の類人猿の祖先と言われ、近年ではオランウータンの祖先ではないかとの説が有力視されている[1][3] [4]

脚注 編集

  1. ^ a b 第2版,世界大百科事典内言及, ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典,世界大百科事典. “シバピテクスとは”. コトバンク. 2020年11月16日閲覧。
  2. ^ Jurmain, Robert.. Introduction to physical anthropology. Kilgore, Lynn., Trevathan, Wenda., Ciochon, Russell L., Bartelink, Eric J. (Fifteenth edition ed.). Boston. ISBN 1337099821. OCLC 957184894. https://www.worldcat.org/oclc/957184894 
  3. ^ 日本国語大辞典,世界大百科事典内言及, ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典,デジタル大辞泉,百科事典マイペディア,世界大百科事典 第2版,日本大百科全書(ニッポニカ),精選版. “ラマピテクスとは”. コトバンク. 2020年11月16日閲覧。
  4. ^ http://web.sugiyama-u.ac.jp/~ihobe/member/anthro/5.html