ジャスティン・ニコリーノ

ジャスティン・ブライアン・ニコリーノJustin Brian Nicolino, 1991年11月22日 - )は、アメリカ合衆国フロリダ州オーランド出身のプロ野球選手投手)。左投左打。現在は、アトランティックリーグハイポイント・ロッカーズ所属。愛称はニコ[2]

ジャスティン・ニコリーノ
Justin Nicolino
ハイポイント・ロッカーズ
AAA級ニューオーリンズ時代(2016年4月7日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 フロリダ州オーランド
生年月日 (1991-11-22) 1991年11月22日(32歳)
身長
体重
6' 3" =約190.5 cm
195 lb =約88.5 kg
選手情報
投球・打席 左投左打
ポジション 投手
プロ入り 2010年 MLBドラフト2位
初出場 MLB / 2015年6月20日 シンシナティ・レッズ
CPBL / 2020年4月28日 富邦ガーディアンズ
最終出場 MLB / 2017年10月1日 アトランタ・ブレーブス
CPBL / 2020年7月12日
年俸 $507,500(2016年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

経歴 編集

プロ入りとブルージェイズ傘下時代 編集

2010年MLBドラフト2巡目(全体80位)でトロント・ブルージェイズから指名され、プロ入り。

2011年、傘下のA-級バンクーバー・カナディアンズでプロデビュー。A級ランシング・ラグナッツでもプレーし、2球団合計で15試合(先発12試合)に登板して6勝2敗、防御率1.33、73奪三振を記録した。

2012年はA級ランシングでプレーし、28試合(先発22試合)に登板して10勝4敗、防御率2.46、119奪三振を記録した。

マーリンズ時代 編集

2012年11月13日にジョシュ・ジョンソンマーク・バーリーホセ・レイエスユネル・エスコバーら総勢11人が動く大型トレードで、マイアミ・マーリンズへ移籍した[3]

2013年はA+級ジュピター・ハンマーヘッズとAA級ジャクソンビル・サンズでプレーし、2球団合計で27試合に先発登板して8勝4敗、防御率3.11、95奪三振を記録した。

2014年はAA級ジャクソンビルでプレー。28試合に登板して14勝4敗、防御率2.85、81奪三振の成績を残し、サザンリーグの最多勝と最優秀防御率の二冠に輝いた。オフの11月20日に40人枠入りした[4]

2015年はAAA級ニューオーリンズ・ゼファーズで開幕を迎え、6月20日にメジャー初昇格を果たした。同日のシンシナティ・レッズ戦でメジャーデビュー。この試合ではブルージェイズ傘下とマーリンズ傘下で前年まで同僚だった親友のアンソニー・デスクラファニーと投げ合い、7回を4安打無失点に抑えて初勝利を挙げた[5]。その後、一度降格があったが、8月からは先発ローテーションに定着。最終的に12試合に先発登板して5勝4敗、防御率4.01、23奪三振を記録した[6]

2016年は18試合(うち先発13試合)に登板したが、3勝6敗、防御率4.99、WHIP1.46という成績に終わった[6]

2017年は20試合(先発8試合)に登板して2勝3敗、防御率5.06、26奪三振を記録した[6]

レッズ傘下時代 編集

2018年3月25日にウェイバー公示を経てレッズへ移籍した[7]。移籍直後の27日に40人枠外となった[8]。この年は傘下のAAA級ルイビル・バッツでプレーし、25試合(うち先発24試合)に登板して6勝6敗、防御率4.69、86奪三振を記録した。オフの11月2日にFAとなった[6]

ツインズ傘下時代 編集

2019年2月6日にミネソタ・ツインズとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[9]。5月1日に自由契約となった[6]

ホワイトソックス傘下時代 編集

2019年5月1日にシカゴ・ホワイトソックスとマイナー契約を結んだ。この年はAAA級シャーロット・ナイツで7勝を挙げたが、2年連続でメジャー昇格の機会はなかった。

楽天モンキーズ時代 編集

2020年2月13日に中華職業棒球大聯盟(CPBL)の楽天モンキーズと契約した[10]

2020年は4月28日の富邦ガーディアンズ戦で初登板を果たし、8回無失点で来台初勝利を飾った。8試合(うち先発7試合)に登板したが勝ち星はこの1勝のみにとどまり、前半戦終盤には二軍落ちし、9月9日に自由契約となった[11]

独立リーグ時代 編集

2021年は無所属だった。

2022年4月21日にアトランティックリーグハイポイント・ロッカーズ英語版と契約した[6]。6試合(35イニング)に先発登板し、4勝1敗、防御率2.06、29奪三振を記録した。

レッズ傘下時代 編集

2022年5月25日にシンシナティ・レッズとマイナー契約し、AAA級ルイビル・バッツに配属された[6]。11月10日にFAとなった[6]

投球スタイル 編集

打者にベストのタイミングで振らせないことに重点を置いた考えた投球を見せるサウスポー。奪三振率が極端に低い(2015年の2.80はナショナルリーグで60イニング以上投げた先発投手の中で最小)という特徴がある[12]

詳細情報 編集

年度別投手成績 編集





















































W
H
I
P
2015 MIA 12 12 0 0 0 5 4 0 0 .556 301 74.0 72 8 20 2 3 23 2 0 33 33 4.01 1.24
2016 18 13 0 0 0 3 6 0 0 .333 346 79.1 96 8 20 1 3 37 1 0 45 44 4.99 1.46
2017 20 8 0 0 0 2 3 0 0 .400 229 48.0 66 8 20 5 1 26 0 0 33 27 5.06 1.79
2020 楽天 8 7 0 0 0 1 3 0 0 .250 182 39.2 50 5 11 0 4 39 3 0 30 26 5.90 1.54
MLB:3年 50 33 0 0 0 10 13 0 0 .435 876 201.1 234 24 60 8 7 86 3 0 111 104 4.65 1.46
CPBL:1年 8 7 0 0 0 1 3 0 0 .250 182 39.2 50 5 11 0 4 39 3 0 30 26 5.90 1.54

背番号 編集

  • 60(2015年)
  • 20(2016年 - 2017年)
  • 54(2020年)

脚注 編集

  1. ^ Justin Nicolino Contract Details, Salaries, & Earnings” (英語). Spotrac. 2016年7月7日閲覧。
  2. ^ Breakdown of Marlins' Players Weekend names MiLB.com (英語) (2017年8月24日) 2017年9月27日閲覧
  3. ^ Blue Jays To Acquire Johnson, Reyes, Buehrle From Marlins”. MLB Trade Rumors. 2016年4月28日閲覧。
  4. ^ Fox Sports. “Miami Marlins add Justin Nicolino, other prospects to 40-man roster”. FOX Sports. 2016年4月28日閲覧。
  5. ^ 「マイアミ・マーリンズ」『2016MLB選手名鑑全30球団コンプリートガイド』 日本スポーツ企画出版社 76頁
  6. ^ a b c d e f g h MLB公式プロフィール参照。2023年4月4日閲覧。
  7. ^ Mark Sheldon (2018年3月25日). “Reds claim left-hander Nicolino off waivers” (英語). MLB.com. 2018年3月27日閲覧。
  8. ^ Jeff Todd (2018年3月27日). “Reds Outright Justin Nicolino” (英語). MLB Trade Rumors. 2018年3月29日閲覧。
  9. ^ Steve Adams (2019年2月6日). “Twins Sign Tim Collins, Justin Nicolino To Minor League Deals” (英語). MLB Trade Rumors. 2019年3月18日閲覧。
  10. ^ 中職/樂天桃猿新洋投尼寇力 陳偉殷在馬林魚前隊友”. ETtoday運動雲 (2020年2月13日). 2022年6月3日閲覧。(中国語)
  11. ^ 黃泓哲 (2020年9月9日). “註銷尼寇力 投教曾翊誠點出關鍵:差在穩定、吃局數”. 三立新聞網. 2022年6月3日閲覧。(中国語)
  12. ^ 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2016』廣済堂出版、2016年、296頁頁。ISBN 978-4-331-52002-4 

関連項目 編集

外部リンク 編集