スイートスプリング(Sweet Spring)は、ミカン科ミカン属柑橘類の品種である。1947年静岡県庵原郡興津町(現:静岡市清水区興津地区)の農研機構(旧園芸試験場)において、「上田温州」に「ハッサク」を交配し、育成・選抜されたタンゼロ類で、1981年6月22日に「タンゼロ農林1号」と命名登録され、1982年10月21日に「スートスプリング」として品種登録された[1]

スイートスプリング
Sweetspring スイートスプリング
分類
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
: ムクロジ目 Sapindales
: ミカン科 Rutaceae
: ミカン属 Citrus
栽培品種 : 上田温州 × ハッサク
和名
スイートスプリング

特徴 編集

果実は250 グラム程度で、果皮黄橙色で粗く剥きづらい。果肉橙色で、肉質はやや硬いが多汁である。果実によっては、皮が緑色でほのかな酸味があるもの、甘味がある皮が黄色いものがある[2]果汁の酸は少なく、糖度が比較的高いので、食味は良い。成熟期は2月である。温州ミカンに比べるとそうか病に強く、かいよう病にはやや弱い。また、多少隔年結果性がある[3]

日本における2009年の収穫量は約648 トンで、その内訳は熊本県26%、長崎県20%、鹿児島県18%、宮崎県17%、香川県15%である[4]

脚注 編集

  1. ^ スイートスプリング”. 農研機構. 2021年5月3日閲覧。
  2. ^ 猪股慶子監修 成美堂出版編集部編『かしこく選ぶ・おいしく食べる 野菜まるごと事典』成美堂出版、2012年7月10日、190頁。ISBN 978-4-415-30997-2 
  3. ^ 農林水産省品種登録データベース「スイートスプリング」2013年6月20日閲覧
  4. ^ 果物ナビ (n.d.). “スイートスプリング 収穫量”. 2012年11月1日閲覧。

外部リンク 編集