トヨタ・TF107は、トヨタ2007年のF1世界選手権に投入したフォーミュラ1カー

トヨタ・TF107
カテゴリー F1
コンストラクター トヨタ
デザイナー パスカル・バセロン
ルカ・マルモリーニ
先代 トヨタ・TF106
後継 トヨタ・TF108
主要諸元
シャシー カーボンファイバー ハニカム コンポジット モノコック
サスペンション(前) ダブルウィッシュボーン, プッシュロッド インボード・スプリング / ダンパー.
サスペンション(後) ダブルウィッシュボーン
エンジン トヨタ RVX-07 2400cc V8, NA, ミッドエンジン, 縦置き
トランスミッション トヨタ / ウィリアムズ製 7速 "シームレスシフト"
燃料 エッソ
タイヤ ブリヂストン
主要成績
チーム パナソニック トヨタ・レーシング
ドライバー 11. ドイツの旗 ラルフ・シューマッハ
12. イタリアの旗 ヤルノ・トゥルーリ
コンストラクターズタイトル 0
ドライバーズタイトル 0
初戦 2007年オーストラリアグランプリ
出走優勝ポールFラップ
17000
テンプレートを表示

開発 編集

前年の6位という結果を巻き返すべく投入されたマシン。マクラーレンフェラーリ、あるいはホンダに勝るとも劣らない高額なマシン開発費をかけることで有名なトヨタであるが、2007年からはテストドライバーにフランク・モンタニーを迎えマシン開発を行った。

設計に関してはテクニカルディレクターを頭とする縦割りの技術部門を再編。ミシュラン出身のビーグルダイナミクス専門家パスカル・バセロンがシャシー部門シニアゼネラル・マネージャーに就任し、各セクションの合議体制による作業を行った。

エンジンは今季よりウィリアムズにも供給を開始した。ギアボックスの共同開発など、ウィリアムズとの技術提携も図っている。

2007年シーズン 編集

1月30日に行われたバレンシアテストで初披露、2月1日にはラルフ・シューマッハが最速タイムを出すなど同マシンのポテンシャルの高さを証明した。

しかし初戦のオーストラリアグランプリはシューマッハが8位、ヤルノ・トゥルーリが9位と奮わず、シーズン通してアメリカGPでトゥルーリが6位、ハンガリーGPでシューマッハが6位が最高位で、コンストラクターズランキングも6位に終わり、エンジン供給先のウィリアムズにも及ばない結果となった。

スペック 編集

 
2007年バーレーンGPサヒールを走行するTF107(ドライバーはヤルノ・トゥルーリ
 
2007年ベルギーGPスパを走行するTF107(ドライバーはトゥルーリ)

シャーシ 編集

  • シャーシ名 TF107
  • 全長 4,530 mm
  • 全幅 1,800 mm
  • 全高 950 mm
  • ホイールベース 3,090mm
  • ブレーキ ブレンボ
  • ホイール BBSホイール
  • シートベルト タカタ

エンジン 編集

  • エンジン名 RVX-07
  • 気筒数・角度 V型8気筒・90度
  • 排気量 2,398cc
  • イグニッション デンソー
  • 燃料・オイル エッソ

記録 編集

No. ドライバー 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 ポイント ランキング
AUS
 
MAL
 
BHR
 
ESP
 
MON
 
CAN
 
USA
 
FRA
 
GBR
 
EUR
 
HUN
 
TUR
 
ITA
 
BEL
 
JPN
 
CHN
 
BRA
 
2007 11  ラルフ・シューマッハ 8 15 12 Ret 16 8 Ret 10 Ret Ret 6 12 15 10 Ret Ret 11 13 6位
12  ヤルノ・トゥルーリ 9 7 7 Ret 15 Ret 6 Ret Ret 13 10 16 11 11 13 13 8
  • ドライバーズランキング
    • ヤルノ・トゥルーリ 13位
    • ラルフ・シューマッハ 16位

外部リンク 編集

  • TF107 - トヨタモータースポーツ F1アーカイブ