ハイラム・ウォーカー(Hiram Walker)は、カナダオンタリオ州ウィンザー市でカナディアン・ウイスキーの製造を始めた人物とその会社。

概要 編集

1856年デトロイトのビジネスマン、ハイラム・ウォーカーがデトロイト川対岸のカナダ側の都市、ウィンザー市内に蒸留所を設立。アメリカ合衆国禁酒運動が盛んになる中で(詳細はアメリカ合衆国における禁酒法を参照のこと)密造酒が横行した時期であり、ハイラム・ウォーカーが正規に製造した質の高いウイスキーは、(アメリカ国内に密輸するため)需要が高かったという。1882年アメリカ合衆国に正規輸出を開始、アメリカ産ウイスキーとの差別化を図るため、1890年には自社ウイスキーにカナディアン・クラブ(略称CC)のブランドを冠した。

現在ではペルノ・リカールグループ傘下である。

製品 編集

ウイスキー 編集

 
カナディアン・クラブ

カナディアン・クラブはライ麦小麦を使ったモルトとグレーンウイスキーを合わせ、ホワイト・オーク樽で熟成。雑味の少ない軽い仕上がりが特徴。20年物やシェリー・カスクによる熟成など多彩なバリエーションがある。

日本ではサントリーが輸入している。

ビール 編集

ウイスキーの成功に続き、ビールの醸造も開始。1956年に醸造所が閉鎖されるまで製造が続けられた。現在流通しているビールは、1988年に復刻された別物である。

リキュール 編集

カクテル用のリキュールも製造している。

  • ハイラム・ウォーカー・サンブーカ
  • ハイラム・ウォーカー・ミント・ホワイト

参考文献 編集

リンク 編集