フィジークイナ (学名:Nesoclopeus poecilopterus) は、ツル目クイナ科に分類される鳥類の一種である。

フィジークイナ
保全状況評価[1]
EXTINCT
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: ツル目 Gruiformes
: クイナ科 Rallidae
: Nesoclopeus
: フィジークイナ
N. cuvieri
学名
Nesoclopeus poecilopterus
Hartlaub1866
シノニム

Hypotaenidia poeciloptera[1]

和名
フィジークイナ
英名
Bar-winged Rail

1970年代を最後に観察記録がなく、絶滅したと考えられている。

分布 編集

フィジー諸島(タベウニ島ビティレブ島

形態 編集

体長約30cm。体の上面は褐色で、頭頂中央部から後頸にかけては赤褐色である。顔と耳羽、頸の側部、体の下面は濃いは灰色である。下尾筒と脇は黒色で、白色の横縞がある。虹彩は淡い褐色、嘴は橙色から黄色、脚は黄色である。

生態 編集

熱帯の森林や湿地、畑などに生息する。地上で生活しており、恐らく飛翔することはできなかったとされる。

人間との関係 編集

開発による生息環境の破壊や、人間が持ち込んだネコマングースによる食害により、生息数が激減した。野生で最後に観察されたのは1970年代前半で、既に絶滅したものと考えられている。

脚注 編集

  1. ^ a b BirdLife International (2012). "Nesoclopeus poecilopterus". IUCN Red List of Threatened Species. Version 2013.2. International Union for Conservation of Nature. 2013年11月26日閲覧
  • 『世界の動物|分類と飼育 ツル目』、財団法人東京動物園協会、1989年、53-54頁
  • 『動物たちの地球 18 タンチョウ・ヤンバルクイナ・バンほか』、朝日新聞社1991年、192頁