フランツ・ヴィルヘルム・ザイヴェルト
フランツ・ヴィルヘルム・ザイヴェルト（Franz Wilhelm Seiwert、1894年3月9日 - 1933年7月3日）はドイツの画家、版画家、彫刻家である。「ケルン前衛派（Kölner Progressiven）」のメンバーであった。
| フランツ・ヴィルヘルム・ザイヴェルト Franz Wilhelm Seiwert | |
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 「International Congress of Progressive Artists」の参加者、ザイヴェルトは立っている人物の中の右端。 | |
| 誕生日 | 1894年3月9日 |
| 出生地 | ドイツ、ケルン |
| 死没年 | 1933年7月3日 |
| 死没地 | ドイツ、ケルン |
略歴 編集
ケルンで生まれた。1910年からケルンの美術工芸学校（後のKölner Werkschulen）で学び、第一次世界大戦が始まるまで建築家の助手として働いた。1916年に反戦的な芸術サークルを運営する、ケーテ・ヤトー＝ツィンマーマン(Käthe Jatho-Zimmermann)とカール・オスカー・ヤトー夫妻と知り合い、サークルに参加し表現主義美術を知って、表現主義的な木版画を展覧会に出展した。
1919年と1920年の間は戦後多くのケルンのアーティストが移った、ベルギーとの国境に近いアイフェル村（ Eifeldorf Simonskall）で過ごした。1919年にはケルンで大規模なダダイズムの展覧会が開かれ、マックス・エルンストと知り合い展覧会への参加を求められた。ザイヴェルトはダダイズムはブルジョア的だと考えていたので最終的に展覧会への参加を断った。
1921年にケルンに戻り、マルクス主義の熱心な信奉者になり、社会的弱者やルール地方の労働者を題材にするようになった。作品は徐々に抽象的なスタイルになっていった。1922年にデュッセルドルフでソヴィエトロシアにおける芸術運動および政治状況を諸外国に伝達する活動をしていたエル・リシツキーと会っている[1]。
ハインリヒ・ホーレやアントン・レーデルシャイトといった画家や写真家のアウグスト・ザンダーといった人々と親しかった。ザイヴェルトの作品は「Der Sturm 」やベルリンでフランツ・プエムファートが創刊した「ディー・アクティオーン」に掲載された。10年間ほどケルンやデュッセルドルフ、ベルリンやパリで作品が展示され、1927年にベルリンを訪れた時にはカジミール・マレーヴィチらとも知り合い、マレーヴィチが提唱する「シュプレマティスム」の信奉者になった[1]。
1828年ころには国際的にも知られるようになりアメリカやケルンの美術館に作品が買い上げられた。「ケルン前衛派」の機関紙「a bis z」の編集を1933年まで続けた。ナチスが権力を掌握した後、ケルンから離れるが、病気のためにケルンに戻り、ケルンの病院で亡くなった。39歳だった。
1937年にザイヴェルト作品はナチス政府により「退廃芸術」に指定され、ドイツの美術館にあった作品は没収され破壊された[2]。
作品 編集
-
自画像 (1928)
Von der Heydt Museum 蔵 -
庭師 -
抽象化された半身人物像(1920) -
版画
_Stark_abstrahierte_Halbfigur.png)
_Betriebsorganisation.jpg)
脚注 編集
参考文献 編集
- Riccardo Bavaj: „Die bestehende Welt restlos mit Gewalt beseitigen.“ Der Künstler Franz W. Seiwert und sein Kampf gegen den Weimarer Staat. In: Geschichte im Westen Nr. 22 (2007), S. 41–65.
- Joseph Gantner: Franz W. Seifert +. Neue Zürcher Zeitung vom 7. Juli 1933, Blatt 1239.
- Carl Oskar Jatho: Franz Wilhelm Seiwert. (= Monographien zur rheinisch-westfälischen Kunst der Gegenwart; Bd. 27). Verlag Aurel Bongers, Recklinghausen 1964.
- Uli Bohnen, Dirk Backes (Hrsg.): Der Schritt, der einmal getan wurde, wird nicht zurückgenommen, Franz W. Seiwert, Schriften. Karin Kramer Verlag, Berlin, 1978.
- Uli Bohnen: Franz W. Seiwert 1894–1933. Leben und Werk. Kölnischer Kunstverein, Köln 1978.
- Seiwert, Franz Wilhelm. In: Hermann Weber, Andreas Herbst: Deutsche Kommunisten. Biographisches Handbuch 1918 bis 1945. 2., überarb. und stark erweiterte Auflage. Dietz, Berlin 2008, ISBN 978-3-320-02130-6.
- Lynette Roth: köln progressiv 1920-33, seiwert - hoerle - arntz, Buch zur gleichnamigen Ausstellung Museum Ludwig Köln 15. März bis 15. Juni 2008, Verlag Walter König, ISBN 978-3-86560-383-8.