ブラック・アンド・ブルー (バンド)

ブラック・アンド・ブルーBlack 'N Blue)は、アメリカ合衆国出身のハードロックバンド

ブラック・アンド・ブルー
Black 'N Blue
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 オレゴン州ポートランド
ジャンル ハードロック
ヘヴィメタル
LAメタル
活動期間 1981年 - 1989年
1997年2003年2007年
2008年 - 現在
レーベル ゲフィン・レコード
フロンティアーズ・レコード
共同作業者 キッスウォレント、マリス
公式サイト Black 'N Blue Official Website
メンバー ジェイミー・セント・ジェイムズ
パトリック・ヤング
ピート・ホームズ
ブランドン・クック
ダグ・ラパポート
旧メンバー トミー・セイヤー
ジェフ・ワーナー
ショーン・ソネンシェイン
ボビー・カプカ

来歴 編集

1981年秋、オレゴン州ポートランドにて、ジェイミー・セント・ジェイムズ(ヴォーカル)とトミー・セイヤー(ギター)を中心に結成。1982年[注 1]に拠点をロサンゼルスに移し、ライブ活動を展開。1983年7月にはゲフィン・レコードと契約を結ぶ[2][3]

1984年にデビュー・アルバム『ブラック・アンド・ブルー』をリリース。アルバムからのシングル曲「ホールド・オン・TO・18」がスマッシュヒットする。日本では同年9月にアルバムがリリースされ、11月には来日公演が行われている。

1985年にセカンド・アルバム『ウィズアウト・ラヴ』をリリース。同年、キッスの「アサイラム・ツアー」の前座を務める。このツアーで交流を持つようになったジーン・シモンズがその後のアルバム『ナスティ・ナスティ』『イン・ヒート』のプロデュースを担当するも、いずれも商業的な成功に至らず、ゲフィン・レコードとの契約が解消され、1989年にバンドは活動停止状態となる。

その後、メンバーはそれぞれの活動に入る。このうち、ジェイミー・セント・ジェイムズとトミー・セイヤーはコールド・スウェットのメンバーらと共にキッスのトリビュート・バンド「コールド・ジン (Cold Gin)」を結成。メンバー4人全員がキッスのフルメイクを施しており、ドラムを担当したジェイミーはピーター・クリスの、トミーはエース・フレーリーの役を務めていた[3]。ロサンゼルスを中心にライブ活動を行い、1992年8月~9月には来日公演が行われている。

1997年10月31日、メンバーの地元ポートランドで、オリジナルメンバー[注 2]による一夜限りのライブを開催する。このときのライブ音源は、翌1998年に『One Night Only: Live』としてリリースされる。

2003年、ジェイミーがブラック・アンド・ブルーの再編に動き出す(2002年にキッスに正式加入したトミー・セイヤーは不参加)。ショーン・ソネンシェイン(ギター)を加えたラインアップでアルバム制作に取り掛かるが、2004年にジェイミーがウォレントに加入すると、ブラック・アンド・ブルーとしての活動は宙に浮いてしまう[2]

2008年にジェイミーがウォレントを脱退すると、本格的にブラック・アンド・ブルーの活動が再開する。2011年には23年ぶりとなる5枚目のスタジオ・アルバム『ヘル・ヤー!』がフロンティアーズ・レコードからリリースされる[4]

備考 編集

ブラック・アンド・ブルーのセカンド・アルバム『ウィズアウト・ラヴ』のサウンドを気に入ったジョン・ボン・ジョヴィは、同アルバムのプロデュースとエンジニアリングを担当したブルース・フェアバーンボブ・ロックボン・ジョヴィの出世作となる『ワイルド・イン・ザ・ストリーツ (Slippery When Wet)』に起用した[1]

メンバー 編集

現ラインナップ 編集

  • ジェイミー・セント・ジェイムズ(Jaime St. James)- ヴォーカル(1981–1989, 1997, 2003, 2007, 2008– )
  • パトリック・ヤング(Patrick Young)- ベース(1981–1989, 1997, 2003, 2007, 2008– )
  • ピート・ホームズ(Pete Holmes)- ドラム(1981–1989, 1997, 2003, 2007, 2008– )
  • ブランドン・クック(Brandon Cook)- ギター(2013– )
  • ダグ・ラパポート(Doug Rappoport)- ギター(2021– )[5]

旧メンバー 編集

  • トミー・セイヤー(Tommy Thayer)- ギター(1981–1989, 1997, 2007)
  • ジェフ・ワーナー(Jeff "Woop" Warner)- ギター、キーボード(1982–1989, 1997, 2003, 2007, 2008–2013)
  • ショーン・ソネンシェイン(Shawn Sonnenschein)- ギター(2003, 2008–2017)
  • ボビー・カプカ(Bobby Capka)- ギター(2017–2021)

ディスコグラフィ 編集

スタジオ・アルバム 編集

  • 『ブラック・アンド・ブルー』- Black 'N Blue(1984年)
  • 『ウィズアウト・ラヴ』- Without Love(1985年)
  • 『ナスティ・ナスティ』- Nasty Nasty(1986年)
  • 『イン・ヒート』- In Heat(1988年)
  • 『ヘル・ヤー!』- Hell Yeah!(2011年)

ライブ・アルバム 編集

  • One Night Only: Live(1998年)
  • Live In Detroit 1984(2001年)

日本公演 編集

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ トミー・セイヤーのインタビューでは「1983年1月」という記述あり[1]
  2. ^ 結成時、ジェフ・ワーナーが加入する前に別のギタリストが在籍していたものの、公式サイトでは、ジェフを含むデビュー時の5人をオリジナルメンバーと称している。

出典 編集

  1. ^ a b 『LAメタルの真実 (BURRN!叢書 2)』シンコーミュージック・エンタテイメント. 2014年. ISBN 978-4-401-64080-5
  2. ^ a b History Of The Band”. Black 'N Blue Website. 2021年8月12日閲覧。
  3. ^ a b Black 'n Blue Vocalist Jaime St. James – The full in bloom Legacy Interview”. full in bloom (2020年6月28日). 2021年8月12日閲覧。
  4. ^ ブラック・アンド・ブルー、実に23年振りとなるオリジナル・アルバム”. Tower Records Online (2011年4月12日). 2021年8月12日閲覧。
  5. ^ Black 'N Blue announce new guitarist Doug Rappoport”. Sleaze Roxx (2021年10月22日). 2022年3月12日閲覧。

外部リンク 編集