ブランボヌール: Blanc Bonheur[1])は、日本競走馬繁殖牝馬。主な勝ち鞍は2015年函館2歳ステークス(GIII)、2016年キーンランドカップ(GIII)。馬名の意味はフランス語で「白い幸福」[3]

ブランボヌール
欧字表記 Blanc Bonheur[1]
品種 サラブレッド
性別
毛色 芦毛
生誕 2013年4月9日(11歳)
抹消日 2017年8月29日[2]
ディープインパクト
ルシュクル
母の父 サクラバクシンオー
生国 日本の旗 日本北海道新冠町
生産者 ノースヒルズ
馬主 前田葉子
調教師 中竹和也栗東
競走成績
生涯成績 12戦3勝
獲得賞金 1億230万8000円
勝ち鞍
GIII 函館2歳ステークス 2015年
GIII キーンランドカップ 2016年
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戦績 編集

2013年4月9日に北海道新冠町ノースヒルズで誕生。鳥取県大山ヒルズでの育成時代から母譲りのスピードと仕上がりの早さを感じさせており、早期デビューに向けて調整が進められた[4]

栗東中竹和也厩舎に入厩。2015年6月27日の函館芝1200mの新馬戦岩田康誠とのコンビでデビュー勝ちを収める。新馬戦後に走りが良化し、調教で古馬を煽る動きを見せた。函館2歳ステークスでは1番人気に推され、2着に3馬身半差をつける圧勝で世代最初の中央重賞勝ち馬となった。この勝利で父ディープインパクトはグレード制導入後8頭目となるJRA全10競馬場重賞制覇を達成した[4]

3ヶ月半の休養を挟んで出走したファンタジーステークスでは頭+クビ差の3着と惜敗する[5]。叩き2戦目で初のマイル戦となった阪神ジュベナイルフィリーズでもメジャーエンブレムの3着に入り、世代上位の実力を示した[6]

2016年の春シーズンは馬体減に悩まされ、結果を残すことができなかった。NHKマイルカップ6着後、大山ヒルズでリフレッシュに成功。キーンランドカップはプラス20kgと馬体を回復させ、逃げ込みを図るシュウジをゴール前で交わして重賞2勝目を挙げた[6]

その後は目立った成績を残すことなく、2017年8月のキーンランドカップ11着を最後に現役を引退した[2]

現役引退後 編集

引退後は同じくノースヒルズ所有馬のフィドゥーシアと共に、繁殖牝馬としてアメリカ合衆国に渡った。初年度はキトゥンズジョイと交配された[7]

繁殖成績 編集

馬名 生年 毛色 馬主 厩舎 戦績 出典
初仔 アヘッド 2020年 芦毛 Frankel 前田葉子 栗東・中竹和也 11戦1勝(現役) [8]
2番仔 バラン 2021年 鹿毛 5戦0勝(現役) [9]
  • 2024年2月16日現在。

競走成績 編集

以下の内容はnetkeiba.comの情報[10]に基づく。

競走日 競馬場 競走名 距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順 タイム
(上がり3F)
着差 騎手 斤量
[kg]
1着馬(2着馬) 馬体重
[kg]
2015.06.27 函館 2歳新馬 芝1200m(稍) 10 4 4 003.40(2人) 01着 R1:10.5(35.7) -0.0 0岩田康誠 54 (メジェルダ) 436
0000.07.26 函館 函館2歳S GIII 芝1200m(稍) 16 5 9 003.20(1人) 01着 R1:10.6(35.7) -0.6 0岩田康誠 54 (メジャータイフーン) 432
0000.11.07 京都 ファンタジーS GIII 芝1400m(良) 12 5 6 002.80(1人) 03着 R1:21.9(33.8) -0.0 0岩田康誠 54 キャンディバローズ 442
0000.12.13 阪神 阪神JF GI 芝1600m(良) 18 6 11 007.80(3人) 03着 R1:35.0(35.5) -0.5 0岩田康誠 54 メジャーエンブレム 432
2016.03.05 阪神 チューリップ賞 GIII 芝1600m(良) 16 5 10 012.60(5人) 14着 R1.33.8(34.4) -1.0 0岩田康誠 54 シンハライト 430
0000.04.10 阪神 桜花賞 GI 芝1600m(良) 18 1 2 129.6(10人) 08着 R1:34.3(34.4) -0.9 0三浦皇成 55 ジュエラー 422
0000.05.08 東京 NHKマイルC GI 芝1600m(良) 18 8 17 133.0(15人) 06着 R1:33.1(35.1) -0.3 0三浦皇成 55 メジャーエンブレム 418
0000.08.28 札幌 キーンランドC GIII 芝1200m(良) 14 8 14 005.60(2人) 01着 R1:08.5(34.0) -0.1 0戸崎圭太 51 シュウジ 438
0000.10.02 中山 スプリンターズS GI 芝1200m(良) 16 1 2 014.00(6人) 11着 R1:07.9(33.9) -0.3 0武豊 53 レッドファルクス 446
2017.01.29 京都 シルクロードS GIII 芝1200m(良) 13 8 12 007.90(5人) 13着 R1:09.7(35.3) -1.9 0和田竜二 54 ダンスディレクター 446
0000.06.18 函館 函館スプリントS GIII 芝1200m(良) 13 8 13 011.50(5人) 09着 R1:07.5(34.8) -0.7 0岩田康誠 54 ジューヌエコール 440
0000.08.27 札幌 キーンランドC GIII 芝1200m(良) 13 1 1 012.70(7人) 11着 R1:10.5(36.1) -1.5 0三浦皇成 55 エポワス 448

血統表 編集

ブランボヌール血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 サンデーサイレンス系
[§ 2]

ディープインパクト
2002 鹿毛
父の父
*サンデーサイレンス
Sunday Silence
1986 青鹿毛
Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
父の母
*ウインドインハーヘア
Wind in Her Hair
1991 鹿毛
Alzao Lyphard
Lady Rebecca
Burghclere Busted
Highclere

ルシュクル
2006 芦毛
サクラバクシンオー
1989 鹿毛
サクラユタカオー *テスコボーイ
アンジエリカ
サクラハゴロモ *ノーザンテースト
*クリアアンバー
母の母
*アジアンミーティア
Asian Meteor
芦毛 2000
Unbridled Fappiano
Gana Facil
Trolley Song Caro
Lucky Spell
母系(F-No.) (FN:4-m) [§ 3]
5代内の近親交配 Northern Dancer 5×5=6.25% [§ 4]
出典
  1. ^ [11]
  2. ^ [12]
  3. ^ [11]
  4. ^ [11]

脚注 編集

  1. ^ a b ブランボヌール”. JBISサーチ. 2021年11月21日閲覧。
  2. ^ a b ブランボヌールが引退、ノースヒルズで繁殖入り」『サンケイスポーツ』、2017年7月30日。2019年10月15日閲覧。
  3. ^ 競走馬登録馬名簿・馬名意味”. 日本中央競馬会. 2019年10月15日閲覧。
  4. ^ a b 2015年07月26日 函館2歳S G3”. 競走馬のふるさと案内所. 2019年10月15日閲覧。
  5. ^ 【阪神JF】ブランボヌール ラスト12秒3」『サンケイスポーツ』、2015年12月9日。2019年10月15日閲覧。
  6. ^ a b 2016年08月28日 キーンランドC G3”. 競走馬のふるさと案内所. 2019年10月15日閲覧。
  7. ^ クリンチャー&ジャンダルム、凱旋門賞挑戦も!ノースヒルズ・前田幸治代表「世界の頂点を目指したい」」『スポーツ報知』、2018年4月17日。2019年10月15日閲覧。
  8. ^ アヘッド(GB)|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2022年4月12日閲覧。
  9. ^ バラン(IRE)|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2023年7月30日閲覧。
  10. ^ ブランボヌール”. netkeiba.com. 株式会社ネットドリーマーズ. 2019年10月15日閲覧。
  11. ^ a b c 血統情報:5代血統表|ブランボヌール”. JBISサーチ. 2019年10月15日閲覧。
  12. ^ ブランボヌール - Blanc Bonheur - 競走馬データベース”. 競馬ラボ. 2021年11月21日閲覧。
  13. ^ a b ブランボヌールの血統表”. netkeiba.com. 2019年10月15日閲覧。

外部リンク 編集