ヘジェシュハロム (ハンガリー語 : Hegyeshalom) は、ハンガリージェール・モション・ショプロン県の、人口約3500人の村である。オーストリアとハンガリーとの国境に位置し、スロバキアとハンガリーの国境からもわずか15kmほどである。ヘゲシャロムとも表記する[1]

歴史 編集

アンドラーシュ2世の時代の勅書が、この地について言及している。オスマン帝国との戦争の後に、ユダヤ系ドイツ人が入植するようになった。ヘジェシュハロムという地名は、ハンガリー語で折り重なった山地を意味し、ヘブライ語のシャロームという単語とは無関係である。

国境検査 編集

かつてヘジェシュハロムは、ハンガリーとオーストリア、スロバキアとの間の出入国審査箇所であったが、2007年12月21日からはハンガリーとスロバキアがシェンゲン圏に加入したため、ここでの国境検査は無くなった。 ハンガリーのM1号線高速道路がヘジェシュハロムを通過している。M1号線はオーストリアのA4号線高速道路と接続している。また、ヘジェシュハロムは、ブダペストウィーンブラチスラバとを結ぶ鉄道の国境通過点でもある。ヘジェシャロム駅にはハンガリー国鉄の411形蒸気機関車が展示してある。

観光 編集

13世紀のアールパード朝時代に建てられた教会が知られる。ロマネスク様式であったが、15世紀にはゴシック様式に手直しされた。

脚注 編集

  1. ^ 小牟田哲彦『世界の鉄道紀行』講談社、2014年、109頁。ISBN 978-4-06-288275-0