バラードBALLADE)は、本田技研工業がかつて製造・発売していたセダン型の小型乗用車である。

初代 SS/ST型(1980年 - 1983年) 編集

ホンダ・バラード(初代)
SS/ST型
 
初代バラード(前期型)
 
初代バラード(中期型)
概要
別名 英国 : トライアンフ・アクレイム
製造国   日本
販売期間 1980年8月 - 1983年
ボディ
乗車定員 5人
ボディタイプ 4ドア セダン
駆動方式 FF
パワートレイン
エンジン EJ型:1.3L SOHC CVCC(72PS)
EM型:1.5L SOHC CVCC(80/85PS)
全てグロス値
変速機 4速MT/5速MT
2速ATホンダマチック
前:マクファーソンストラット
後:マクファーソンストラット
前:マクファーソンストラット
後:マクファーソンストラット
車両寸法
ホイールベース 2,320mm
全長 4,095mm
全幅 1,600mm
全高 1,345mm
車両重量 770 - 840kg
その他
販売終了前月までの新車登録台数の累計 5万716台[1]
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  • 1980年8月26日 - 2代目シビック姉妹車として発表され、翌8月27日ベルノ店専売車として発売[2]。シビックと異なり、ボディは4ドアセダンのみである[2]。エンジン/サスペンション等、機構部品もシビックとほぼ共通である。
  • 1981年10月 - 一部変更がおこなわれ[2]、フロントグリルのエンブレムがHマークに変更されグリル中央に付けられた。標準装備のラジオも押しボタン式からシンセサイザー(電子チューナー)式に変更された。
  • 1982年9月 - マイナーチェンジがおこなわれた[2]。フロントノーズをややスラント化し、ウインカーがサイドまで回りこんだ異型2灯式のヘッドライトに変更された。同時にリヤのナンバープレートの位置もバンパーの下部に移動した。

英国では、国有企業のブリティッシュ・レイランド(BL)がトライアンフ・アクレイムとしてライセンス生産をしていた。

2代目 AJ/AK型(1983年 - 1986年) 編集

ホンダ・バラード(2代目)
AJ/AK型
 
英国仕様 フロント
 
英国仕様 リア
概要
別名 ローバー・213(初代)
製造国   日本
販売期間 1983年10月 - 1986年10月
ボディ
乗車定員 5人
ボディタイプ 4ドア セダン
駆動方式 FF
パワートレイン
エンジン EV型:1.3L SOHC CVCC(80PS)
EW型:1.5L SOHC CVCC(90/100PS)
全てグロス値
変速機 4速MT/5速MT
3速AT/4速AT
前:トーションバーストラット
後:車軸式
前:トーションバーストラット
後:車軸式
車両寸法
ホイールベース 2,450mm
全長 4,160mm
全幅 1,625 - 1,630mm
全高 1,385mm
車両重量 790 - 860kg
その他
販売期間中の新車登録台数の累計 1万8954台[3]
系譜
後継 ホンダ・クイントインテグラ
ホンダ・インテグラSJ[4]
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  • 1983年9月22日 - 3代目シビックの姉妹車として発表された(発売は10月20日)[5]。シビックとは違い、セミリトラクタブル・ヘッドライトを採用していた[6]。シビックとともに日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞した[7]。グレード構成は1.5Lエンジン搭載車が「CR-I」、「CR-M」、「CR-Mエクストラ」で、1.3Lエンジン搭載車が「CR-U」、「CR-B」、「CR-L」であった[8]
  • 1985年9月 - マイナーチェンジがおこなわれ、ヘッドライトがシビックや欧州仕様と同様の固定式になる。同時にホンダマチック車は全車4速フルオートマチックになった。また1.5Lエンジン搭載車に新グレード「CR-Z」が追加された。なお、CR-Zの名は2010年に市販車の車名として用いられている。
  • 1986年10月 - 販売を終了した。派生車の「バラードスポーツCR-X」は継続生産され、翌年のシビックのフルモデルチェンジで「CR-X」として独立した。事実上の後継車種はクイントインテグラの4ドア(ノッチバック)セダンモデルとなる[9]

3代目(2011年 - ) 編集

ホンダ・バラード(3代目)
概要
別名 ホンダ・シティ(5代目)
販売期間 2011年 -
ボディ
ボディタイプ 4ドアセダン
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4代目 編集

ホンダ・バラード(4代目)
概要
別名 ホンダ・シティ(7代目)
ボディ
ボディタイプ 4ドアセダン
車両寸法
ホイールベース 2,600 mm
全長 4,568 mm
全幅 1,748 mm
全高 1,467 mm
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日本国外での生産・販売 編集

 
ローバー・213SE

英国では、2代目がローバー・213として生産された。実質的には初代の英国生産車であったアクレイムの後継車である。

南アフリカ共和国では2代目の販売終了後、2001年まで、4代にわたってシビックセダンがバラードの名前で販売されていた。2011年からは、東南アジア向けシティがバラードの名前で販売される[10]

車名の由来 編集

取扱販売店 編集

脚注 編集

  1. ^ デアゴスティーニジャパン週刊日本の名車第44号7ページより。
  2. ^ a b c d FF・4ドアノッチバックセダン「ホンダ バラード」新発売”. www.honda.co.jp. 2023年5月12日閲覧。
  3. ^ デアゴスティーニジャパン週刊日本の名車第73号9ページより。
  4. ^ シビックセダンと直接キャビンを共有するベルノ店向け姉妹車としてはこちらが実質後継。約9年5か月の空白期間あり。
  5. ^ F・F小型乗用車 新型「シビック・バラードシリーズ」を発売”. www.honda.co.jp. 2023年5月12日閲覧。
  6. ^ CIVIC&BALLADE 1983.09|プレスインフォメーション|Honda公式サイト”. Honda公式サイト. 2023年5月12日閲覧。
  7. ^ 第4回 1983 – 1984 日本カー・オブ・ザ・イヤー”. 日本カー・オブ・ザ・イヤー公式サイト. 2023年5月12日閲覧。
  8. ^ CIVIC&BALLADE 1983.09|プレスインフォメーション|Honda公式サイト”. Honda公式サイト. 2023年5月12日閲覧。
  9. ^ 2022年にまさかの復活! 日本導入も期待したい「インテグラ」の歴史をプレイバック”. AUTO MESSE WEB. 交通タイムス社 (2021年8月19日). 2023年1月14日閲覧。
  10. ^ Honda South africa:Ballade is Back!

関連項目 編集

外部リンク 編集