マノー・MRT05 (Manor MRT05) は、マノー・レーシング2016年のF1世界選手権参戦用に開発したフォーミュラ1カーである。

マノー・MRT05
パスカル・ウェーレインがドライブするMRT05 (2016年マレーシアGP)
カテゴリー F1
コンストラクター マノー
デザイナー ジョン・マッキリアム
先代 マルシャ・MR03B
後継 マノー・MR06
主要諸元
エンジン メルセデス PU106C Hybrid
1.6L V6ターボ
タイヤ ピレリ
主要成績
チーム マノー・レーシング
ドライバー ドイツの旗 パスカル・ウェーレイン
インドネシアの旗 リオ・ハリアント
フランスの旗 エステバン・オコン
出走時期 2016年
通算獲得ポイント 1
初戦 2016年オーストラリアGP
最終戦 2016年アブダビGP
出走優勝表彰台ポールFラップ
21(42台)0000
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概要 編集

2016年2月22日、バルセロナの合同テスト初日に発表された[1]。この年からチーム名を「マノー・マルシャF1チーム」から「マノー・レーシング」に[2]、パワーユニット(以下、PUと略す)をフェラーリからメルセデスに変更した[3]。なお、コンストラクター表記は「MRT・メルセデス」となる[2]ギアボックスは、マノーと同じメルセデス製PUを使用しているウィリアムズから提供された。前年のマルシャ・MR03B同様ロングノーズを採用、カラーリングはブルー&オレンジに変更されている[4]

2016年シーズン 編集

シーズンを通して予選の多くでQ1脱落、決勝ではバックマーカーに沈んだが、第9戦オーストリアGPでは天候がめまぐるしく変わる中でパスカル・ウェーレインが予選でQ2進出を果たし、予選12位を獲得。決勝でも荒れたレースをかいくぐり10位入賞。マノー・レーシングになってからは初、前身のマルシャ時代を含めれば2014年モナコGPでのジュール・ビアンキ以来の入賞を果たした。シーズン後半からはリオ・ハリアントに代わって、ルノーのリザーブドライバーを務めているエステバン・オコンが起用された[5]。第20戦ブラジルGPで無得点だったザウバーが2ポイントを獲得したことでコンストラクターズランキング最下位に転落した。シーズン終了後、新たな売却先との交渉はまとまらず、チームは消滅した。

スペック 編集

[6]

シャシー 編集

パワーユニット 編集

トランスミッション 編集

  • ギアボックス ウイリアムズ・アドバンスド・エンジニアリング 8速+リバース1速
  • ギアセレクション シーケンシャル・セミオートマチック 油圧作動
  • クラッチ APレーシング カーボンプレート

記録 編集

No. ドライバー 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 ポイント ランキング
AUS
 
BHR
 
CHN
 
RUS
 
ESP
 
MON
 
CAN
 
EUR
 
AUT
 
GBR
 
HUN
 
GER
 
BEL
 
ITA
 
SIN
 
MAL
 
JPN
 
USA
 
MEX
 
BRA
 
ABU
 
2016 94   ウェーレイン 16 13 18 18 16 14 17 Ret 10 Ret 19 17 Ret Ret 16 15 22 17 Ret 15 14 1 11位
88   ハリアント Ret 17 21 Ret 17 15 19 18 16 Ret 21 20
31   オコン 16 18 18 16 21 18 21 12 13

脚注 編集

  1. ^ マノー、躍進の夢を乗せた新車「MRT05」を発表”. AUTOSPORTweb (2016年2月22日). 2016年9月30日閲覧。
  2. ^ a b マノー・レーシング、シャシー名は省略形の“MRT”へ”. F1-Gate.com (2016年1月21日). 2016年9月30日閲覧。
  3. ^ マノー・マルシャ、2016年からメルセデスパワー搭載”. ESPN F1 (2015年10月1日). 2016年9月30日閲覧。
  4. ^ マノー、MRT05を公開 / 2016年F1マシン”. F1-Gate.com (2016年2月22日). 2016年9月30日閲覧。
  5. ^ 正式発表:ハリアントがマノーのシートを喪失。オコンがF1デビュー”. AUTOSPORTweb (2016年8月10日). 2016年9月30日閲覧。
  6. ^ "Car". Manor Racing. 2016年12月31日閲覧。