マーシャ・ボールMarcia Ball1949年3月20日 - )は、アメリカ合衆国シンガーピアニストテキサス州オースティンを拠点とするが、ニューオーリンズR&Bを基調としたサウンドが特徴。

マーシャ・ボール
Marcia Ball
マーシャ・ボール (2011年)
基本情報
生誕 (1949-03-20) 1949年3月20日(75歳)
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 テキサス州オレンジ
ジャンル ニューオーリンズ・ブルース、ニューオーリンズR&B、スワンプ・ブルース、ルイジアナ・ブルース、テキサス・ブルース、ブギウギ
職業 ミュージシャン、歌手
担当楽器 ピアノボーカル
活動期間 1970年 -
レーベル キャピトル・レコード
ラウンダー・レコード
アリゲーター・レコード
共同作業者 ルー・アン・バートンアンジェラ・ストレーリアーマ・トーマストレイシー・ネルソンドン・ワイズ
公式サイト www.marciaball.com
マーシャ・ボール (2006年)

来歴 編集

ルイジアナ州との州境のテキサス州オレンジに生まれたマーシャは、幼少期をルイジアナ州側隣町、ヴィントンで過ごした[1]。5歳のとき、ピアノを弾き始め、叔母と祖母から習うなどして上達していった[2]。影響を受けたアーティストとして、マーシャはアーマ・トーマスプロフェッサー・ロングヘアエタ・ジェイムズなどを挙げている[2]

大学はルイジアナ州立大学に通い、卒業後にオースティンに住むようになった。フリーダ・アンド・ザ・ファイアドッグスというカントリー・バンドで活動した後、1978年キャピトル・レコードからカントリー色を押し出したデビュー・アルバム『Circuit Queen』をリリースする[1]。しかしこの作品は成功を収めることはできず、キャピトルで2枚目のアルバムが制作されることはなかった。

1980年代に入ると、マーシャはルーツ・ミュージックのリリースを多く手がけるインディ・レーベル、ラウンダーと契約する。1983年、レーベル・デビュー作『Soulful Dress』をリリースした。ここでは、ゲストにスティーヴィー・レイ・ヴォーンが参加し、ブルース色の濃いサウンドを披露。今日のマーシャのサウンドの原点となった。

以後、マーシャはラウンダーで順調にアルバムをリリースしていく。1994年の『Blue House』ではプロフェッサー・ロングヘアの「Red Beans」で軽快なブギウギ・ピアノを披露、1997年の『Let Me Play with Your Poodle』ではランディ・ニューマンの「Louisiana 1927」を取り上げるなど、ルイジアナ、ニューオーリンズ色を一層強く押し出して行った。1990年には同じテキサスのブルース・シンガーのルー・アン・バートンアンジェラ・ストレーリと共作名義でアルバム『Dreams Come True』をアントンズ・レーベルよりリリースしている。

1998年には、アーマ・トーマス、トレイシー・ネルソンと組み、『Sing It!』をリリースするが、これがラウンダーからの最後の作品となった。この後、マーシャはアリゲーター・レコードへ移籍。2001年、『Presumed Innocent』でレーベル・デビューを果たした。アリゲーターでは、ラウンダー時代のサウンドを継承はしているものの、よりソウルポップ色を打ち出しているのが特徴と言えるだろう。

ディスコグラフィ 編集

ソロ・アルバム 編集

  • Circuit Queen (1978年、Capitol)
  • Soulful Dress (1984年、Rounder)
  • Hot Tamale Baby (1985年、Rounder)
  • Gatorhythms (1989年、Rounder)
  • Blue House (1994年、Rounder)
  • Let Me Play With Your Poodle (1997年、Rounder)
  • Presumed Innocent (2001年、Alligator)
  • So Many Rivers (2003年、Alligator)
  • Live at Waterloo Records (2004年、Alligator)
  • Live! Down The Road (2005年、Alligator)
  • JazzFest Live (2007年、MunckMusic)
  • Peace, Love & BBQ (2008年、Alligator)
  • Roadside Attractions (2011年、Alligator)
  • The Tattooed Lady And The Alligator Man (2014年、Alligator)
  • Shine Bright (2018年、Alligator)

フリーダ・アンド・ザ・ファイアドッグス 編集

  • Live From The Old Soap Creek Saloon (1979年)
  • 『フレダ・アンド・ザ・ファイアドッグス』 - Freda and the Firedogs (2002年) ※1972年録音

連名アルバム 編集

参加アルバム 編集

  • ドン・ワイズ : On the Verge of Survival (2000年)
  • Various Artists : Patchwork: A Tribute to James Booker (2003年、STR Digital) ※ジェイムズ・ブッカーのトリビュート・アルバム
  • ニューオーリンズ・ソシアル・クラブ : Sing Me Back Home (2006年、Burgundy/Honey Darling) ※デュエット with アーマ・トーマス。「Look Up」に参加
  • Various Artists : Goin' Home: A Tribute to Fats Domino (2007年、Vanguard) ※ファッツ・ドミノのトリビュート・アルバム。デュエット with アーマ・トーマス。「I Can't Get New Orleans Off My Mind」に参加
  • Dave Alvin and the Guilty Women : Dave Alvin and the Guilty Women (2009年、Yep Roc) ※with デイヴ・アルヴィン。「The Guilty Women」バンドのメンバーとして参加

参考文献 編集

外部リンク 編集