モトローダー』(Moto Roader)は、1989年日本コンピュータシステムから発売されたPCエンジンレースゲーム

モトローダー
ジャンル レースゲーム
対応機種 PCエンジン (PCE)
開発元 メサイヤ
発売元 日本 日本コンピュータシステム
アメリカ合衆国 NEC-HE
プロデューサー 白倉安昌
プログラマー M.IWASHITA
音楽 ガブリンサウンド
美術 大張正己
人数 1 - 5人(対戦プレイ)
メディア 2メガビットHuCARD[1]
発売日 日本 198902231989年2月23日
アメリカ合衆国 1989年
対象年齢 日本 CEROA(全年齢対象)
アメリカ合衆国 ESRBE(6歳以上)
デバイス マルチタップ対応
その他 型式:日本 NCS89002
アメリカ合衆国 TGX020013
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上空視点からの見下ろし型レースゲームであり、最大5人まで同時プレイが可能となっている。開発はメサイヤが行い、プロデューサーは白倉安昌、音楽はガブリンサウンドと後にPCエンジン用ソフト『改造町人シュビビンマン』(1989年)やメガドライブ用ソフト『重装機兵レイノス』(1990年)などを手掛けたスタッフが関与している他、ゲーム中に登場するレーシングカートのデザインは、『超獣機神ダンクーガ』(1985年)等のメカニックデザインを手掛けた、大張正己が担当している。

2004年にはWindows用ソフトとしてプロジェクトEGGにて配信された他、バーチャルコンソール対応ソフトとして2007年Wii2014年にはWii Uにて配信された。また、2013年にはひかりTVゲーム、G-cluster用ソフトとして発売された。後にPCエンジン用の続編として『モトローダーII』(1991年)、『モトローダーMC』(1992年)が発売されている。

ゲーム内容 編集

全8ステージを5人のプレイヤーでレースを行いステージポイントの合計を争う点は一般的なレースゲームと同様であるが、ステージ順位に応じてもらえる賞金によりサブオプション(ボディ、エンジン、ハンドル、タイヤ、燃料タンク、ニトロ、ホッパー、グレネード、ボンバー)が買える点が特徴となっている。また、画面後方に追いやられると前方にワープするようになっており、たとえスピードが遅い車であってもレース状況により逆転が可能であるようなゲーム設計となっている。 コースはデフォルトのコース1つのほか、4つの隠しコースが用意されている。

移植版 編集

No. タイトル 発売日 対応機種 開発元 発売元 メディア 型式 備考 出典
1 モトローダー   200410122004年10月12日
Windows メサイヤ ボーステック ダウンロード
プロジェクトEGG
- [2]
2 モトローダー   200701052007年1月5日
  200701152007年1月15日
  200701162007年1月16日
Wii メサイヤ ハドソン ダウンロード
バーチャルコンソール
- [3][4]
3 モトローダー   201306032013年6月3日
ひかりTVゲーム メサイヤ KDE クラウドゲーム - [5][6]
4 モトローダー   201306202013年6月20日
G-cluster メサイヤ KDE クラウドゲーム - [7][8][9]
5 モトローダー   201412172014年12月17日
  201710122017年10月12日
Wii U エクストリーム KDE ダウンロード
(バーチャルコンソール)
- [10]
6 Moto Roader   202003192020年3月19日
  202003192020年3月19日
  202003192020年3月19日
  PCエンジン mini
  TurboGrafx-16 mini
  PC Engine CoreGrafx mini
M2 KDE プリインストール - 北米版が収録されている [11][12]

スタッフ 編集

  • チーフ・プログラマー:M.IWASHITA
  • プログラマー:HID、津田寛文
  • グラフィック・デザイナー:MATSU、M.BELL
  • ゲスト・デザイナー:大張正己
  • 音楽:ガブリンサウンド
  • サウンド・エフェクト:ガブリンサウンド
  • プロデューサー:白倉安昌

評価 編集

評価
レビュー結果
媒体結果
オールゲーム      (PCE)[13]
Computer and Video Games78% (PCE)[13]
Eurogamer2/10点 (Wii)[14]
ファミ通26/40点[15]
IGN6/10点 (Wii)[14]
NintendoLife           (Wii)[14]
マル勝PCエンジン20/40点 (PCE)
PC Engine FAN21.19/30点 (PCE)[1]
(総合233位)

ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では7・6・7・6の合計26点(満40点)[15]、『マル勝PCエンジン』では4・5・6・5の合計20点(満40点)、『PC Engine FAN』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通り21.19点(満30点)となっている[1]。 また、この得点はPCエンジン全ソフトの中で233位(485本中、1993年時点)となっている[1]

項目 キャラクタ 音楽 操作性 熱中度 お買得度 オリジナリティ 総合
得点 3.59 3.41 3.40 3.79 3.41 3.60 21.19

脚注 編集

  1. ^ a b c d PC Engine FAN 1993, p. 115.
  2. ^ PCエンジン用「モトローダー」プロジェクトEGGで復活”. SOFTBANK GAMES NEWS INDEX. ITmedia (2004年10月12日). 2019年7月16日閲覧。
  3. ^ Wii「バーチャルコンソール」、2007年1月販売開始タイトルが発表”. 電撃オンライン. KADOKAWA (2006年12月26日). 2021年4月30日閲覧。
  4. ^ バーチャルコンソール配信ソフト4タイトル追加!(1/16)”. iNSIDE. イード (2007年1月16日). 2021年4月30日閲覧。
  5. ^ KONAMIの人気16タイトルが“ひかりTVゲーム”で配信開始”. ファミ通.com. KADOKAWA (2013年6月4日). 2021年4月30日閲覧。
  6. ^ さかまきうさろーる (2013年6月4日). “コナミ、『グラディウス』『沙羅曼蛇』など人気ゲーム16タイトルを「ひかりTVゲーム」で配信”. iNSIDE. イード. 2021年1月13日閲覧。
  7. ^ クラウドゲーム機“G-cluster(ジークラスタ)”本日(6月20日)発売、タイトルラインアップが公開”. ファミ通.com. KADOKAWA (2013年6月20日). 2021年4月30日閲覧。
  8. ^ 安田俊亮 (2013年6月20日). “クラウドゲーム機「G-cluster」発売記念イベントを開催”. GAME Watch. インプレス. 2021年4月30日閲覧。
  9. ^ 広田稔 (2013年6月27日). “手軽がうれしい! クラウドゲーム機「G-cluster(ジークラスタ)」登場”. Ascii.jp×デジタル. KADOKAWA. 2021年4月30日閲覧。
  10. ^ 津久井箇人 a.k.a. そそそ (2014年12月10日). “Wii Uバーチャルコンソール12月17日配信タイトル ― 『悪魔城ドラキュラ(MSX2版)』『デジタルチャンプ』『モトローダー』『ロックマンエグゼ3 / 3 BLACK』の5本”. iNSIDE. イード. 2021年4月30日閲覧。
  11. ^ 岩井省吾 (2019年7月12日). “『PCエンジン mini』2020年3月19日発売決定!―『スナッチャー』『ときメモ』、海外版『ガンヘッド』『カトケン』など50タイトル収録”. iNSIDE. イード. 2021年4月30日閲覧。
  12. ^ 電撃オンライン (2019年7月12日). “『スナッチャー』『銀河婦警伝説サファイア』に『ときメモ』も。PCエンジン mini発売日&収録作20本が追加発表”. 電撃オンライン. KADOKAWA. 2021年4月30日閲覧。
  13. ^ a b Moto Roader for TurboGrafx-16 (1989)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2018年4月15日閲覧。
  14. ^ a b c Moto Roader for Wii (2007)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2018年4月15日閲覧。
  15. ^ a b モトローダー まとめ [PCエンジン]”. ファミ通.com. KADOKAWA CORPORATION. 2015年5月3日閲覧。

参考文献 編集

  • 「10月号特別付録 PCエンジンオールカタログ'93」『PC Engine FAN』第6巻第10号、徳間書店、1993年10月1日、115頁。 

外部リンク 編集