リスザルは、哺乳綱霊長目オマキザル科に分類されるリスザル属(リスザルぞく、 Saimiri)を構成する霊長類の総称。

リスザル属
コモンリスザル
コモンリスザル Saimiri sciureus
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: 霊長目 Primates
: オマキザル科 Cebidae
亜科 : オマキザル亜科/リスザル亜科 Cebinae/Saimiriinae
: リスザル属 Saimiri
学名
Saimiri Voigt, 1831[1]
タイプ種
Simia sciurea Linnaeus, 1758[1]
和名
リスザル属[2][3]

体長約29cm、尾長約41.5cm。大きさがリスのように小さく、体色も似通っていることから「リスザル」と呼ばれる。中南米の森林に集団で生息し、木の実小鳥を食べる。

分類 編集

現生種では本属のみでリスザル亜科Saimiriinaeを構成する説もあるが、本属をオマキザル亜科に含める説もある[1][2]

以下の分類・英名はGroves (2005) に[1]、和名は日本モンキーセンター霊長類和名編纂ワーキンググループ (2018) に従う[3]

人間との関係 編集

ペットとして需要があり「もっとも飼育しやすいサル」と言われているが、あくまで「サルの中」での話であり、ペットとしてはかなり飼育が難しい部類に入る。軽い気持ちで購入してトラブルになる例もあるという。

リスザルは世界で初めて宇宙旅行をした霊長類である。1958年12月13日、"Gordo"と名付けられたリスザルが、アメリカ合衆国ジュピターAM-13に載せられて打ち上げられた。"Gordo"を載せた宇宙船は宇宙空間を2,000kmほど旅行した後大西洋南部に着水したが、パラシュートの機構の問題によりほぼ墜落状態で、"Gordo"の生還はかなわなかった。世界初の宇宙から生還した動物はアカゲザルクモザルで、その翌年のことであった。

ビタミンD3要求量が高いため、くる病モデル生物として使用される。

出典 編集

  1. ^ a b c d Colin P. Groves (2005). “Order Primates”. In Don E. Wilson & DeeAnn M. Reeder (eds.). Mammal Species of the World: A Taxonomic and Geographic Reference (3rd ed.). Johns Hopkins University Press. pp. 111-184.
  2. ^ a b 岩本光雄「サルの分類名(その5:オマキザル科)」『霊長類研究』第4巻 1号、日本霊長類学会、1988年、83-93頁。
  3. ^ a b 日本モンキーセンター霊長類和名編纂ワーキンググループ (2018年12月16日). “日本モンキーセンター 霊長類和名リスト 2018年11月版” (PDF). 2020年7月30日閲覧。

関連項目 編集