レーヌミノル(欧字名:Reine Minoru2014年4月24日 - )は、日本競走馬繁殖牝馬[1]。主な勝ち鞍は2017年桜花賞2016年小倉2歳ステークス

レーヌミノル
2017年桜花賞表彰式
現役期間 2016年 - 2019年[1]
欧字表記 Reine Minoru[2]
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 栗毛[1]
生誕 2014年4月24日[1]
登録日 2016年6月23日
抹消日 2019年2月20日[3]
ダイワメジャー[1]
ダイワエンジェル[1]
母の父 タイキシャトル[1]
生国 日本の旗 日本北海道新ひだか町[1]
生産者 フジワラファーム[1]
馬主 吉岡實[1]
調教師 本田優栗東[1]
調教助手 中井仁
競走成績
生涯成績 20戦3勝[1]
獲得賞金 2億3009万1000円[1]
勝ち鞍
GI 桜花賞 2017年
GIII 小倉2歳S 2016年
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現役時代 編集

2歳(2016年) 編集

8月7日小倉競馬場2歳新馬でデビュー。鞍上には浜中俊を迎えた。単勝オッズは1.8倍と圧倒的な1番人気に支持を得た。レースでは3番手につけ、2着馬に1馬身3/4差つけてデビューを勝利で飾った[4]

2戦目は重賞初挑戦の小倉2歳ステークス。ここでも1番人気に支持された。レースは2番手で進め、早くも4コーナーで先頭に立つ。そして直線ではそのまま他馬をぐんぐん引き離し、最終的に2着馬ダイイチターミナルに6馬身差もの差を付けて重賞初制覇となった[5]

3戦目は京王杯2歳ステークスに出走。1番人気に支持されるも、函館2歳ステークスの2着馬モンドキャンノに差され2着[6]。デビューからの3連勝とはならなかった。

その後は2歳GIの阪神ジュベナイルフィリーズに出走。良血馬ソウルスターリングや、数多くの重賞勝ち馬が出走し[7]、レーヌミノルは3番人気となった[7]。レースは5番手あたりに控えて進め直線に入るも、前にいたソウルスターリングを捉えられず、また外から追い込んできたリスグラシューにも交わされ3着となった[7]

3歳(2017年) 編集

年明け初戦のクイーンカップに3番人気で出走[8]。レースでは先頭を奪い逃げの格好となる[9]。しかし最後の直線で粘るも残り100m地点で力尽き[9]、4着となった[9]

続く桜花賞トライアルフィリーズレビューでは、単勝オッズ1.8倍の圧倒的1番人気に推される[10]。レースでは中団やや前につけ進めたが、第4コーナーから直線に入り先頭に立つ際、内に切れ込むように進路を取ったため、ジューヌエコールやフラウティスタの進路が狭くなる事態となった[11]。レースはレーヌミノル先頭のまま粘るも外から追い込んできたカラクレナイに差され2着に終わった[10]。しかし桜花賞への優先出走権は獲得した。レース後、審議にはならなかったものの、騎乗した浜中俊は8日間の騎乗停止処分が課せられた[12]

迎えた牝馬三冠の一冠目、桜花賞では新たに池添謙一を背に出走[13]。ソウルスターリングが単勝オッズ1.4倍の圧倒的1番人気に推される中、レーヌミノルは40.8倍の8番人気にとどまる[13]。レースでは5番手あたりで進めて迎えた最後の直線では、残り200mあたりで前の馬を捉え先頭に立ち、追い込んでくるソウルスターリングやリスグラシューをしのいでゴール[13]。GI初制覇を飾った[14]

次走については、レーヌミノルは短距離戦しか使われてこなかったため、桜花賞後に1600mのNHKマイルカップと2400mのオークスのどちらに出走するか定かではなったものの[15]4月15日に引き続き池添謙一騎乗でオークスに向かうことが明らかにされた[15]

迎えた二冠のかかる優駿牝馬(オークス)では、距離不安がささやかれ[16]、桜花賞馬ながら4番人気にとどまる。レースでは中団やや前外側を追走[17]。最終コーナーで前目にポジションをあげると、最後の直線では外から前方進出を図る。しかしやはり距離不安が的中する形で[17]、勝ったソウルスターリングから2.1秒離された13着に敗れ[17]、桜花賞との二冠は達成ならなかった。

秋初戦には秋華賞トライアルローズステークスに出走。レーヌミノル自身は桜花賞馬であるにもかかわらず、牝馬ながら皐月賞に挑戦し7着のファンディーナ、オークス2着のモズカッチャン、桜花賞2着のリスグラシューに次ぐ4番人気の支持だった。レースは中団前で1番人気ファンディーナをマークし進め、最終コーナーで進出。しかしそこから伸びず9着に敗れた[18]。本番の秋華賞では道悪馬場がこたえて見せ場なく14着と惨敗。その後、距離を短縮して挑んだマイルチャンピオンシップでは4着と掲示板に載るも、年末の阪神カップでは7着に終わった。

4歳(2018年) - 5歳(2019年) 編集

4歳以降は惨敗を繰り返すレースが続き、5歳となった2019年2月の京都牝馬ステークス11着を最後に現役を引退した。

引退後 編集

引退後は生まれ故郷のフジワラファームで繁殖牝馬となり、2020年3月20日リオンディーズを父に持つ初仔、牝馬を出産した[19]

馬名 誕生年 毛色 厩舎 馬主 戦績 主な勝ち鞍 出典
初仔 コットンキャンディ 2020年 青毛 リオンディーズ 未出走(繁殖) [20]
2番仔 グローリアミノル 2021年 黒鹿毛 ブリックスアンドモルタル 美浦中舘英二 吉岡實 デビュー前 [21]
3番仔 レーヌミノルの2022 2022年 栗毛 エピファネイア デビュー前 [22]
4番仔 レーヌミノルの2023 2023年 鹿毛 サートゥルナーリア デビュー前 [23]
  • 情報は、2024年2月16日現在[24]

競走成績 編集

以下の内容は、netkeiba.comの情報の基づく[25]

競走日 競馬場 競走名 距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順 タイム
(上がり3F)
着差 騎手 斤量
[kg]
1着馬(2着馬) 馬体重
[kg]
2016.08.07 小倉 2歳新馬[注 1] 芝1200m(良) 10 8 9 001.80(1人) 01着 R1:09.3(35.4) -0.3 0浜中俊 54 (メイショウルーシー) 458
0000.09.04 小倉 小倉2歳S GIII 芝1200m(良) 15 3 4 003.90(1人) 01着 R1:08.0(34.6) -1.0 0浜中俊 54 (ダイイチターミナル) 464
0000.11.05 東京 京王杯2歳S GII 芝1400m(良) 13 6 8 002.00(1人) 02着 R1:22.0(33.7) -0.1 0浜中俊 54 モンドキャンノ 466
0000.12.11 阪神 阪神JF GI 芝1600m(良) 18 2 4 006.90(3人) 03着 R1:34.5(35.2) -0.5 0蛯名正義 54 ソウルスターリング 462
2017.02.11 東京 クイーンC GIII 芝1600m(良) 16 4 8 004.60(3人) 04着 R1:33.7(34.6) -0.5 0浜中俊 55 アドマイヤミヤビ 468
0000.03.12 阪神 フィリーズレビュー GII 芝1400m(良) 18 7 15 001.80(1人) 02着 R1:21.1(35.0) -0.1 0浜中俊 54 カラクレナイ 468
0000.04.09 阪神 桜花賞 GI 芝1600m(稍) 17 5 10 040.80(8人) 01着 R1:34.5(35.4) -0.1 0池添謙一 55 リスグラシュー 466
0000.05.21 東京 優駿牝馬 GI 芝2400m(良) 18 7 13 010.40(4人) 13着 R2:26.2(35.8) -2.1 0池添謙一 55 ソウルスターリング 468
0000.09.17 阪神 ローズS GII 芝1800m(良) 18 5 10 007.50(4人) 09着 R1:46.3(34.9) -0.8 0池添謙一 54 ラビットラン 474
0000.10.15 京都 秋華賞 GI 芝2000m(重) 18 6 12 030.6(10人) 14着 R2:02.8(38.8) -2.6 0池添謙一 55 ディアドラ 478
0000.11.19 京都 マイルCS GI 芝1600m(稍) 18 5 9 046.5(10人) 04着 R1:34.0(35.0) -0.2 0和田竜二 54 ペルシアンナイト 472
0000.12.23 阪神 阪神C GII 芝1400m(良) 18 3 5 007.10(4人) 07着 R1:20.1(34.4) -0.6 0和田竜二 54 イスラボニータ 480
2018.03.03 中山 オーシャンS GIII 芝1200m(良) 16 8 15 005.10(2人) 06着 R1:08.4(34.7) -0.1 0和田竜二 55 キングハート 474
0000.03.25 中京 高松宮記念 GI 芝1200m(良) 18 7 13 019.30(7人) 07着 R1:08.8(34.6) -0.3 0和田竜二 55 ファインニードル 480
0000.05.13 東京 ヴィクトリアマイル GI 芝1600m(稍) 18 3 5 022.70(9人) 10着 R1:33.1(34.5) -0.8 0和田竜二 55 ジュールポレール 478
0000.06.03 東京 安田記念 GI 芝1600m(良) 16 3 6 146.7(15人) 12着 R1:32.5(35.3) -1.2 0和田竜二 56 モズアスコット 480
0000.10.27 京都 スワンS GII 芝1400m(良) 11 6 6 012.40(3人) 07着 R1:22.2(36.2) -0.7 0和田竜二 54 ロードクエスト 492
0000.11.18 京都 マイルCS GI 芝1600m(良) 18 6 12 216.7(15人) 18着 R1:34.6(34.8) -1.3 0四位洋文 55 ステルヴィオ 496
0000.12.22 阪神 阪神C GII 芝1400m(稍) 16 6 12 077.4(14人) 13着 R1:22.9(36.6) -1.8 0和田竜二 55 ダイアナヘイロー 496
2019.02.16 京都 京都牝馬S GIII 芝1400m(良) 17 3 5 065.8(12人) 11着 R1:22.1(35.4) -1.1 0松田大作 55 デアレガーロ 500

血統表 編集

レーヌミノル血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 サンデーサイレンス系ヘイロー系
[§ 2]

ダイワメジャー 2001
栗毛 日本
父の父
*サンデーサイレンス
Sunday Silence 1986
青鹿毛 アメリカ
Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
父の母
スカーレットブーケ 1988
栗毛 日本
*ノーザンテースト
Northern Taste
Northern Dancer
Lady Victoria
*スカーレットインク
Scarlet Ink
Crimson Satan
Consentid

ダイワエンジェル 2000
栗毛 日本
*タイキシャトル
Taiki Shuttle 1994
栗毛 アメリカ
Devil's Bag Halo
Ballade
*ウェルシュマフィン
Welsh Muffin
Caerleon
Muffitys
母の母
プリンセススキー 1985
鹿毛 日本
*ロイヤルスキー
Royal Ski
Raja Baba
Coz o'Nijinsky
ギフトプリンセス *テスコボーイ
ヤマトタチバナ
母系(F-No.) (FN:2-c) [§ 3]
5代内の近親交配 Halo 3×4=18.75% [§ 4]
出典
  1. ^ [2]
  2. ^ [26][1]
  3. ^ [2]
  4. ^ [2]


脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ この競走は牝馬限定戦である。

出典 編集

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p レーヌミノル|競走馬データnetkeiba.com、2016年12月10日閲覧
  2. ^ a b c d 血統情報:5代血統表|レーヌミノル”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2017年4月9日閲覧。
  3. ^ レーヌミノル号が競走馬登録抹消”. 日本中央競馬会 (2019年2月20日). 2019年2月20日閲覧。
  4. ^ 6R 2歳新馬 競走成績競馬Compass 2016年12月12日閲覧
  5. ^ 11R 第36回小倉2歳ステークス(G3)競走成績競馬Compass 2016年12月12日閲覧
  6. ^ 11R 第52回京王杯2歳ステークス(G2)競走成績競馬Compass 2016年12月12日閲覧
  7. ^ a b c 第68回阪神ジュベナイルフィリーズ 結果netkeiba 2016年12月12日閲覧
  8. ^ 11R 第52回クイーンカップ(G3)競走成績競馬Compass 2017年3月14日閲覧。
  9. ^ a b c 逃げたレーヌミノルはラスト100メートルで沈み4着スポーツ報知より 2017年3月14日閲覧。[リンク切れ]
  10. ^ a b 第51回フィリーズレビュー 結果netkeiba 2017年3月14日閲覧。
  11. ^ 11R 第51回フィリーズレビュー(G2)競走成績、展開・制裁等競馬Compass 2017年3月14日閲覧。
  12. ^ 降着にはならずも…レーヌミノルの浜中は8日間騎乗停止スポニチアネックス 2017年3月14日閲覧。[リンク切れ]
  13. ^ a b c レーヌミノルが優勝!桜花賞、レース結果速報netkeiba 2017年4月9日閲覧。
  14. ^ テン乗り池添大殊勲!8番人気レーヌミノルG1初制覇スポニチアネックス 2017年4月9日閲覧。
  15. ^ a b レーヌミノル オークスで2冠制覇に挑む 池添騎手日刊スポーツ 2017年4月15日閲覧。
  16. ^ レーヌミノルは常識覆す「第2のキタサンブラック」!?距離不安が囁かれる今年の桜花賞馬がオークス(GI)で崩れない「動かぬ証拠」とはギャンブルジャーナル(2017年5月16日)2017年5月22日閲覧。
  17. ^ a b c 桜花賞馬レーヌミノル距離に泣いて13着/オークス日刊スポーツ 2017年5月23日閲覧。
  18. ^ 【ローズS】桜花賞馬レーヌミノル秋初戦9着スポーツ報知 2017年9月17日。
  19. ^ 17年桜花賞馬レーヌミノルに初仔の牝馬が誕生」『日刊スポーツ』。2020年8月9日閲覧。
  20. ^ コットンキャンディ | 競走馬データ”. netkeiba.com. 2022年12月22日閲覧。
  21. ^ _________|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2021年6月23日閲覧。
  22. ^ _________|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2022年11月15日閲覧。
  23. ^ _________|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2023年7月13日閲覧。
  24. ^ 繁殖牝馬情報:牝系情報|レーヌミノル|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2020年8月9日閲覧。
  25. ^ レーヌミノルの競走成績 | 競走馬データ”. netkeiba.com. 2020年8月9日閲覧。
  26. ^ レールミノルの繁殖牝馬情報”. 競馬ラボ. 2021年5月4日閲覧。

外部リンク 編集