下顎第二大臼歯(かがくだいにだいきゅうし、Mandibular second molar)は下顎第一大臼歯の遠心にある大臼歯

近心側隣接歯:下顎第一大臼歯

遠心側隣接歯:下顎第三大臼歯となっているが、下顎第三大臼歯が正常に萌出しない、あるいは先天的に欠損している人が、近年増えてきており、これらの人々にとっては、この歯が最遠心の歯となる

対合歯:上顎第一大臼歯上顎第二大臼歯

下顎第二大臼歯の歯の機能は他の臼歯と同様、咀嚼中に粉砕することである。通常は下顎第一大臼歯と同様に五咬頭で二つは頬側、二つは舌側、残りの一つは遠心側に有る。ただし、遠心側の咬頭が欠如して四咬頭になっている場合も多い。下顎乳臼歯と機能は似ているが、形態は大きく異なる。また、大臼歯より前の全ての歯と異なっている。

2.5~3歳で石灰化を開始し、歯冠の完成は7~8歳頃、11~13歳で口腔に萌出し、14~16歳頃に歯根が完成する[1]

日本では一般的に、左側を左下7番(表記は┌の中に7を入れた物)、右側を右下7番(表記は┐の中に7を入れた物)と呼ぶが、この他、左側を18、右側を31とする表記法や、左側を37、右側を47とする表記法も国際的に知られる。

脚注 編集

出典 編集

  1. ^ 本川ら, p.53

参考文献 編集

  • 本川渉久芳陽一 著「第4章 歯の発育」、下岡正八五十嵐清治内村登木村光孝鈴木康生大東道治本川渉渡部茂 編『新小児歯科学』(第1版第5刷)クインテッセンス出版東京都文京区、2004年3月25日、51-78頁。ISBN 4-87417-501-5 

関連項目 編集