中川麦茶

日本のプロボクサー

中川 麦茶(なかがわ むぎちゃ、1988年12月29日 - )は 日本プロボクサー滋賀県長浜市出身。ワタナベボクシングジム所属だったが2014年から角海老宝石ボクシングジム、2022年から一力ジム所属。

中川 麦茶
基本情報
本名 武田雄太
階級 スーパーバンタム級
身長 175cm
リーチ 178cm
国籍 日本の旗 日本
誕生日 (1988-12-29) 1988年12月29日(35歳)
出身地 滋賀県長浜市
家族 中川抹茶(弟)
スタイル スイッチヒッター
プロボクシング戦績
総試合数 41
勝ち 28
KO勝ち 18
敗け 10
引き分け 3
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チャンネル
活動期間 2020年2月21日 -
ジャンル ボクシング
登録者数 1.35万人
総再生回数 約426.4万回
チャンネル登録者数・総再生回数は
2023年12月5日時点。
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初代日本バンタム級ユース王者中川抹茶は弟。

来歴 編集

2009年2月25日、ワタナベボクシングジム所属選手として本名夕輝とバンタム級4回戦を行い、初回1分4秒TKO勝ちを収めデビュー戦を白星で飾った[1]

2009年5月29日、後楽園ホールで佐竹憂樹とバンタム級4回戦を行い、3回2分44秒KO勝ちを収めた[2][3]

2009年11月30日、後楽園ホールで中川とんことバンタム級4回戦を行い、4回3-0(39-37、40-37、39-38)の判定勝ちを収めた[4][5]

2010年3月30日、第67回東日本新人王トーナメントバンタム級部門予選で木村基と対戦し、初回2分28秒KO勝ちを収めた[6]

2010年7月29日、第67回東日本新人王トーナメントバンタム級部門予選で堤英治と対戦し、プロ初黒星となる4回0-2(37-39、38-39、38-38)の判定負けを喫し東日本新人王トーナメントを予選敗退で終えた[7]

2010年12月24日、シーサケート県でヨーチャンチャイ・ナコンルアンプロモーションとノンタイトル6回戦を行い、5回TKO負けを喫した[8]

2013年7月3日、後楽園ホールで日本バンタム級8位の高橋竜也とバンタム級8回戦を行い、8回1-1(76-75、75-76、76-76)の判定で引き分けた[9]

2013年11月5日、DANGANスペシャルA級トーナメントバンタム級部門準決勝で藤原陽介と対戦し、初回1分4秒TKO勝ちを収め決勝に進出した[10]

2014年1月17日、後楽園ホールで行われたDANGANスペシャルA級トーナメントバンタム級決勝で勅使河原弘晶と対戦する予定だったが勅使河原が棄権したため試合は中止となったものの、規定により中川が優勝した[11][12]

2014年3月17日、角海老宝石ボクシングジム所属選手として田部井要とバンタム級8回戦を行い、6回13秒TKO勝ちを収めた[13]

2014年4月4日、東日本ボクシング協会月間賞選考委員会は中川を2014年3月度の月間新鋭賞に選出した[14]

2014年6月9日、後楽園ホールでOPBF東洋太平洋バンタム級1位のモニコ・ラウレンテと119.5ポンド契約8回戦を行い、8回3-0(2者が77-75、77-76)の判定勝ちを収めた[15]

2014年11月28日、後楽園ホールで行われた「ザ・グレイテスト・ボクシングVol.20」で齋藤裕太とバンタム級8回戦を行い、8回3-0(2者が78-73、78-72)の判定勝ちを収めた[16]

2015年7月4日、第539回ダイナミックグローブで岡畑良治と55.0kg契約8回戦を行い、5回2分5秒TKO勝ちを収めた[17]

2015年10月21日、後楽園ホールで上岡泰とスーパーバンタム級8回戦を行い、8回2-1(2者が77-75、75-77)の判定勝ちを収めた[18]

2015年12月17日、後楽園ホールで琉球ダド・キャビントイとスーパーバンタム級8回戦を行い、8回3-0(3者とも80-72)の判定勝ちを収めた[19]

2016年5月4日、モール・オブ・アジア・アリーナでジョナサン・リガスと123ポンド契約6回戦を行い、6回2-0(59-55、59-56、57-57)の判定勝ちを収めた[20][21]

2016年12月6日、後楽園ホールで日本スーパーバンタム級9位の相馬圭吾とスーパーバンタム級8回戦を行い、8回1分31秒TKO勝ちを収めた[22]

2017年5月8日、後楽園ホールでトート・ペットプームジムとスーパーバンタム級8回戦を行い、2回2分10秒TKO勝ちを収めた[23]

2017年7月10日、後楽園ホールで行われた「A-sign.Bee5」でシワラット・サイトーンジムとフェザー級8回戦を行い、初回2分59秒TKO勝ちを収めた[24]

2017年11月4日、後楽園ホールで行われた「ダイナミックグローブ」で日本スーパーバンタム級2位の石本康隆と日本スーパーバンタム級最強挑戦者決定戦を行い、8回1-2(2者が77-76、76-77)の判定負けを喫し久我勇作への挑戦権獲得に失敗した[25]

2017年12月19日、後楽園ホールで行われた「SLUGFEST」でマークイル・サルバーニャとスーパーバンタム級8回戦を行い、4回1分4秒KO勝ちを収めた[26]

2018年1月11日、リングネームを中川麦茶に変更した[27][28]

2018年5月19日、フィリピン、エロルデスポーツセンターで世界戦経験のあるリッキー・マヌフォーとWBA東アジアスーパーバンタム級王座決定戦を行い、8回1分47秒TKO勝ちを収めJBC未承認ながら王座獲得に成功した[29][30]

2018年10月12日、後楽園ホールで日本スーパーバンタム級2位の岡本ナオヤと日本スーパーバンタム級挑戦者決定戦を行い、7回2-0(67-67、67-66、67-65)負傷判定勝ちを収め、和氣慎吾への挑戦権を獲得した[31]

2019年1月12日、後楽園ホールで和氣慎吾の王座返上に伴い日本スーパーバンタム級2位の田村亮一と日本スーパーバンタム級王座を行い、10回0-3(93-97、91-99、91-99)の判定負けを喫し王座獲得に失敗した[32]

2019年5月31日、後楽園ホールで三浦仁と56.0キロ契約8回戦を行い、8回1-1(76-75、75-76、76-76)の判定で引き分けた[33]

2019年8月3日、フィリピン、エロルデスポーツセンターでアルビン・メデュラとABCOスーパーバンタム級王座決定戦を行い、8回0-3(3者とも75-77)の判定負けを喫し王座獲得に失敗した[34]

2020年9月26日付けで、引退を表明。

2022年4月2日、一力ジム所属で復帰し、後楽園ホールで赤穂亮とスーパーバンタム級8回戦を行い、8回0-3(73-79×2、75-77)の判定負け[35]

2022年7月8日、後楽園ホールで二瓶竜弥と56.5キロ8回戦を行い、8回0-3(73-79×2、75-77)の判定負けを喫した[36]

2022年10月22日、後楽園ホールで和氣慎吾とフェザー級8回戦を行い、4回29秒TKO勝ちを収めた[37]

2023年1月6日、エディオンアリーナ大阪山下賢哉とフェザー級8回戦で対戦し、5回2分48秒TKO勝ちを収めた。2人は12月の対戦発表会見で中川が額をぶつけ、山下が首投げで中川を床に叩きつける乱闘騒ぎを起こしていた[38]

2023年6月6日、亀田興毅率いる3150FIGHTと契約した[39]

2024年2月22日、武居由樹が返上した東洋太平洋(OPBF)スーパーバンタム級王座決定戦を前WBOアジアパシフィック同級王者でOPBF東洋太平洋同級8位の中嶋一輝と行い、12回0-3(109-119、108-120×2)の判定負けを喫し王座獲得に失敗した。

人物 編集

  • 子供のころは両親が離婚するなど、貧しい生活を強いられた。その経験から、フィリピンのゴミの山で生活する子供のためのボランティア活動もしている[40]
  • 那須川天心のボクシングデビュー戦の対戦相手として立候補するも選ばれず。天心勝利後も続けて立候補している。

戦績 編集

  • プロボクシング: 41戦 28勝(18KO)10敗 3分
日付 勝敗 時間 内容 対戦相手 国籍 備考
1 2009年2月25日 1R 1:04 TKO 本名夕輝 (石神井スポーツ)   日本 プロデビュー戦
2 2009年5月29日 3R 2:44 KO 佐竹憂樹 (国際)   日本
3 2009年11月30日 4R 判定3-0 中川とんこ (渡嘉敷)   日本
4 2010年3月30日 1R 2:28 KO 木村基 (横浜光)   日本 第67回東日本新人王トーナメントバンタム級部門予選
5 2010年5月20日 4R 判定3-0 三澤聖英 (熊谷コサカ)   日本 第67回東日本新人王トーナメントバンタム級部門予選
6 2010年7月29日 4R 判定0-2 堤英治 (ワンツースポーツ)   日本 第67回東日本新人王トーナメントバンタム級部門予選
7 2010年12月24日 5R KO ヨーチャンチャイ・ナコンルアンプロモーション   タイ
8 2011年3月27日 1R 2:12 TKO 塩川勝久 (トヤマ)   日本
9 2011年5月17日 6R 判定3-0 岡畑良治 (セレス)   日本
10 2011年10月26日 3R 1:24 TKO 宮本達矢 (平仲ボクシングスクール)   日本
11 2012年2月27日 6R 判定3-0 中川とん虎 (渡嘉敷)   日本
12 2012年6月22日 8R 判定1-2 大場浩平 (真正)   日本
13 2012年9月1日 6R 3:00 TKO 池原龍次 (帝拳)   日本
14 2012年10月31日 6R 判定0-3 ブレイロール・テラン   ベネズエラ
15 2013年7月3日 8R 判定1-1 高橋竜也 (ヤマグチ土浦)   日本
16 2013年11月5日 1R 1:04 KO 藤原陽介 (ドリーム)   日本 DANGANスペシャルA級トーナメントバンタム級部門準決勝
17 2014年3月17日 6R 0:13 TKO 田部井要 (宮田)   日本
18 2014年6月9日 8R 判定3-0 モニコ・ラウレンテ   フィリピン
19 2014年11月28日 8R 判定3-0 齊藤裕太 (花形)   日本
20 2015年7月4日 5R 2:05 TKO 岡畑良治 (セレス)   日本
21 2015年10月21日 8R 判定2-1 上岡泰 (元気)   日本
22 2015年12月17日 8R 判定3-0 琉球ダドキャビントイ (琉球)   フィリピン
23 2016年5月4日 6R 判定2-1 ジョナサン・リガス   フィリピン
24 2016年12月6日 8R 1:35 TKO 相馬圭吾 (三迫)   日本
25 2017年5月8日 2R 2:10 TKO トートー・ペットプームジム   タイ
26 2017年7月10日 1R 2:59 TKO シラワット・サイトーンジム   タイ
27 2017年11月4日 8R 判定1-2 石本康隆 (帝拳)   日本 日本タイトル最強挑戦者決定戦
28 2017年12月19日 4R 1:04 KO マークイル・サルバーニャ   フィリピン
29 2018年5月19日 8R 1:47 TKO リッキー・マヌフォー   インドネシア WBA東アジアスーパーバンタム級王座決定戦
30 2018年10月12日 7R 2:16 負傷判定2-0 岡本ナオヤ(東拳)   日本 日本スーパーバンタム級挑戦者決定戦
31 2019年1月12日 10R 判定0-3 田村亮一(JBS)   日本 日本スーパーバンタム級王座決定戦
32 2019年5月31日 8R 判定1-1 三浦仁(三迫)   日本
33 2019年8月3日 8R 判定0-3 アルビン・メデュラ   フィリピン ABCOスーパーバンタム級王座決定戦
34 2022年4月2日 8R 判定0-3 赤穂亮(横浜光)   日本
35 2022年7月8日 8R 判定0-3 二瓶竜弥(DANGAN郡山)   日本
36 2022年10月22日 4R 0:29 TKO 和氣慎吾(FLARE山上)   日本
37 2023年1月6日 5R 2:48 TKO 山下賢哉JBスポーツ)   日本
38 2023年4月16日 5R 1:34 TKO ロビン・ラングレス   フィリピン
39 2023年8月11日 8R 判定1-1 亀田京之介ハラダ   日本
40 2023年9月25日 3R 0:50 TKO ワンチャイ・プーラン   タイ
41 2024年2月22日 12R 判定0-3 中嶋一輝(大橋)   日本 OPBF東洋太平洋スーパーバンタム級王座決定戦
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獲得タイトル 編集

脚注 編集

  1. ^ 2009年2月試合結果 日本ボクシングコミッション(JBC) 2009年2月25日参照
  2. ^ 2009年5月試合結果 日本ボクシングコミッション(JBC) 2009年5月29日参照
  3. ^ 福原1年半ぶりの復帰は2回TKO勝ち ボクシングニュース「Box-on!」 2009年5月29日
  4. ^ 2009年11月試合結果 日本ボクシングコミッション(JBC) 2009年11月30日参照
  5. ^ “女フォアマン”猪崎敗れる ボクシングニュース「Box-on!」 2009年12月1日
  6. ^ 2010年3月試合結果 日本ボクシングコミッション(JBC) 2010年3月30日参照
  7. ^ 2010年7月試合結果 日本ボクシングコミッション(JBC) 2010年7月29日参照
  8. ^ ワタナベの3選手タイで勝てず…速報 ボクシングニュース「Box-on!」 2010年12月24日
  9. ^ 7.3後楽園ホール結果 ボクシングニュース「Box-on!」 2013年7月3日
  10. ^ 11.5後楽園ホール結果 Boxing News(ボクシングニュース) 2013年11月5日
  11. ^ 2014年1月試合結果 日本ボクシングコミッション(JBC) 2014年1月17日参照
  12. ^ 大平が新王者に、日本ミニマム級決定戦 Boxing News(ボクシングニュース) 2014年1月17日
  13. ^ 高山が鈴木に辛勝、日本ウェルター級V3 Boxing News(ボクシングニュース) 2014年3月17日
  14. ^ 3月の月間賞決定、MVP柴田、敢闘賞は岡田 Boxing News(ボクシングニュース) 2014年4月4日
  15. ^ 大平が日本ミニマム級初防衛、岩橋に2-0判定 Boxing News(ボクシングニュース) 2014年6月9日
  16. ^ 土屋修平、ダウン応酬で原田門戸に1-2判定負け Boxing News(ボクシングニュース) 2014年11月28日
  17. ^ ウェルター級ランカー対決、坂本大輔に軍配 Boxing News(ボクシングニュース) 2015年7月4日
  18. ^ ヘビー級の藤本京太郎、メキシカンに3回KO勝ち Boxing News(ボクシングニュース) 2015年10月21日
  19. ^ WBC5位の小國以載、タイ人に2回KO勝ち Boxing News(ボクシングニュース) 2015年12月17日
  20. ^ 2016年5月試合結果 日本ボクシングコミッション(JBC) 2016年5月4日参照
  21. ^ 鈴木悠介とジョー・ミサコは敗退、中川勇太は勝利 Boxing News(ボクシングニュース) 2016年5月5日
  22. ^ 加藤善孝が2年ぶり白星、比国ランカーに2-1判定勝ち Boxing News(ボクシングニュース) 2016年12月6日
  23. ^ 藤本京太郎がヘビー級3冠目獲得、WBO王者に挑戦状 Boxing News(ボクシングニュース) 2017年5月8日
  24. ^ 亀田和毅“世界前哨戦”勝利、モラレスに大差判定 Boxing News(ボクシングニュース) 2017年7月10日
  25. ^ 日本王座挑戦へ 竹迫が1回KO勝ち、石本は2-1判定 Boxing News(ボクシングニュース) 2017年11月4日
  26. ^ 岡田博喜がWBO・AP王者に、世界ランカー対決完勝 Boxing News(ボクシングニュース) 2017年12月19日
  27. ^ ご報告 プロボクサー 中川麦茶オフィシャルブログ ”僕は迷いのない羊” 2018年1月11日参照
  28. ^ 中川勇太、武田航が心機一転リングネーム変更。 角海老宝石ボクシングジム 2018年1月15日
  29. ^ Mugicha Nakagawa Stops Ricky Manufoe To Win WBA Regional Boxing Scene.com 2018年5月20日
  30. ^ 河野公平が豪でTKO負け 中川麦茶は比で勝利 Boxing News(ボクシングニュース) 2018年5月20日
  31. ^ “戦うシングルファーザー”中川麦茶がタイトル挑戦権!試合後は和気とバチバチ サンケイスポーツ 2018年10月12日
  32. ^ S・バンタム級は田村亮一 攻め続けて日本王座戴冠 Boxing News(ボクシングニュース) 2019年1月12日
  33. ^ 藤北誠也がTKO勝ち、中川麦茶と三浦仁はドロー Boxing News(ボクシングニュース) 2019年5月31日
  34. ^ 中川麦茶、健闘及ばず残念ながら判定敗戦 角海老宝石ジム-Kadoebi Hoseki Gym 2019年8月3日
  35. ^ 世界ランカー赤穂亮が中川麦茶に勝利 3度目世界挑戦に望みつなぐ Boxing News(ボクシングニュース)2022年4月2日
  36. ^ “モデルボクサー”高野人母美 2年7カ月ぶりリングはドロー、メインは二瓶竜弥が中川麦茶に勝利 Boxing News(ボクシングニュース)2022年7月8日
  37. ^ ノーランカーの中川麦茶が元王者の和氣慎吾から金星 元世界チャンピオン伊藤雅雪は引退式 Boxing News(ボクシングニュース)2022年10月22日
  38. ^ 中川麦茶が乱闘騒ぎの山下賢哉に5回TKO勝ち 戦いたい相手は「亀田興毅?」”. スポニチ (2023年1月6日). 2023年1月6日閲覧。
  39. ^ 日本S・バンタム級6位の中川麦茶、国体王者の政所椋 3150FIGHTと契約 Boxing News(ボクシングニュース)2023年6月6日
  40. ^ 中川麦茶、王者になってフィリピンの子供たち救う 日刊スポーツ 2018年1月12日

関連項目 編集

外部リンク 編集