久世番子
久世 番子(くぜ ばんこ、1977年12月5日 - )は、日本の漫画家。愛知県東海市出身。芥川賞作家の中村文則とは小学から高校(愛知県立東海南高等学校)まで同級生であり親交がある。
来歴 編集
投稿作品の『NO GIRL,NO LIFE!』が新書館発刊の『月刊ウィングス』4月号に掲載され、2000年2月にデビュー。
2000年新書館発行の『サウス』6月号から連載が始まり、2001年に『サウス』誌上で後に単行本化される『imp!』に収録される『休みの国』が掲載。2002年『月刊ウィングス』2月号から代表作の『少年愛の世界』が掲載。
2005年『月刊ウィングス』1月号よりエッセイコミック『暴れん坊本屋さん』の連載が始まる。書店でのアルバイト経験をもとにした内容が話題を呼び、『朝日新聞』などに単行本の書評が掲載されるなど一躍有名になる。同書は本屋の内情を記しただけではなく、返品制度や買い切りといった出版界の内情も詳細に描かれ、注目を集めた。
2006年講談社創刊の『Beth』で、自身のことを描いたショートエッセイコミック『私の血はインクでできているのよ』連載開始、掲載誌の休刊に伴い、2008年から講談社の創刊雑誌『Kiss PLUS』に移動。
2006年12月31日 長年アルバイトをしていた本屋を退職、その後は漫画家業に専念している。
2007年より『月刊ウィングス』にて、大崎梢原作のミステリー「成風堂書店事件メモ」シリーズのコミカライズを連載開始。
その他、『中日新聞』火曜日のコーナー『しんぶん@ネット』内にある『こわ・おもしろ玉手箱』にて、隔週火曜日にイラストを手がけていた。
作品 編集
- 少年愛の世界(全1巻)
- 2003年6月24日発売、ISBN 978-4403617188
- imp!(全1巻)
- 2004年1月23日発売、ISBN 978-4403617409
- 甘口少年辛口少女(全1巻)
- 2005年10月24日発売、ISBN 978-4403618123
- ふたりめの事情(全1巻)
- 2006年10月24日発売、ISBN 978-4403618482
- ひねもすハトちゃん(全1巻)
- 2010年03月24日発売、ISBN 978-4403670893
- パレス・メイヂ(本編全7巻+番外編2巻)
- とげぬきハトちゃん(全1巻)
- 2013年3月23日発売、ISBN 978-4403671371
- 宮廷画家のうるさい余白(既刊1巻)
- 2018年5月18日発売、ISBN 978-4-592-21691-9
エッセイコミック 編集
- 暴れん坊本屋さん(全3巻)
- 番線 本にまつわるエトセトラ(全1巻)
- 2008年3月27日発売、ISBN 978-4403670510
- 私の血はインクでできているのよ(全1巻)
- 2009年2月13日発売、ISBN 978-4063376616
- 神は細部に宿るのよ(既刊6巻)
- 2010年8月11日発売、ISBN 978-4-063-37702-6
- 2011年11月11日発売、ISBN 978-4-063-37733-0
- 2013年3月13日発売、ISBN 978-4-063-37774-3
- 2015年3月13日発売、ISBN 978-4-063-37826-9
- 2018年10月12日発売、ISBN 978-4-065-13526-6
- 2020年10月13日発売、ISBN 978-4-065-20878-6
- 『よちよち文藝部』シリーズ(既刊2巻)
- よちよち文藝部:2012年10月23日発売、ISBN 978-4163757506
- よちよち文藝部 世界文學篇 :2019年12月12日発売、ISBN 978-4163911441
単行本未収録作品 編集
その他 編集
連載中の作品 編集
脚注 編集
- ^ “東京創元社の文庫フェアにマンガ家10名、お気に入り作品のカバー描き下ろす(画像ギャラリー 3/10)”. コミックナタリー (2019年2月18日). 2022年12月20日閲覧。
外部リンク 編集
- 番子帖 - ブログ
- 大西電電 - ウェイバックマシン(2019年1月1日アーカイブ分) - 旧ブログ
- 久世番子 (@bankolan) - X(旧Twitter)