台9線(たい9せん)または東部幹線は、台北市から屏東県に至る台湾省道 東海岸を縦貫する台湾で第2の重要な道路であり、西海岸側を縦貫する台1線とともに台湾本島の環状路線を形成している。台9線には計画中のものを含めて甲乙丙丁戊の5つの支線がある。

台湾の一般省道
北宜公路中国語版蘇花公路花東公路南廻公路
地図
路線延長 453.851km[1]
支線:
臺9甲線19.964km
臺9乙線3.407km
臺9丙線22.803km
臺9丁線69.074km
臺9戊線16.151km
起点 台北市中正区行政院
主な
経由都市
台北市 新北市 宜蘭県
花蓮県 台東県 屏東県
終点 屏東県枋山郷
テンプレート(ノート 使い方) PJ道路
監察院付近の台9線起点
起点看板

概要 編集

台1線台3線(忠孝西路)台1甲線中山北路)や台5線(忠孝西路)の起点でもある行政院庁舎前の台湾公路原点中国語版を起点に台北市内を南下、市内では中山南路、第32代アメリカ合衆国大統領フランクリン・ルーズベルトの名を冠した羅斯福路中国語版という道路名が付与されており、宜蘭県頭城鎮二城までは北宜公路と言われている。

また、宜蘭県蘇澳鎮白米橋から花蓮県花蓮市に至る区間は蘇花公路、花蓮市から台東県台東市馬蘭里に至る区間は花東縦谷を貫く花東公路、そこから屏東県枋山郷楓港に至る区間は南迴公路という別名がある。終点の屏東県枋山郷台1線と再合流し、台26線と接続する。大部分が台湾本島を一周する自転車道環島1号線」に組み込まれており、山間部の蘇花公路や南迴公路以外では二輪車レーンも充分に確保された広い道でサイクリングが可能。

 
台北市の中山南路と羅斯福路交差点にある標識。両方とも台9線に属する。背景の建築物は国家戲劇院

歴史 編集

月日 事跡

通過する自治体 編集

北宜公路 編集

台北市中山南路羅斯福路中国語版
新北市
宜蘭県

蘭陽平原 編集

蘇花公路 編集

宜蘭県
花蓮県

現在交通部公路総局蘇花公路改善計画中国語版を進行中。

花東公路 編集

花蓮県
台東県

南迴公路 編集

台東県
屏東県

公路総局が南迴公路改善計画中国語版を進行中。

支線 編集

甲線 編集

 

台9甲線新北市新店区青潭中国語版烏来区孝義中国語版を結ぶ未開通の支線。新北橫公路という仮称で新店区青潭から宜蘭県宜蘭市街を結ぶ計画の一部だったが、宜蘭県内は台7丁線と重複するため新北市内19.964kmのみの通称「新烏公路」に改められて計画が進行中。

乙線 編集

 

台9乙線台東県卑南郷賓朗村太平から南は台東市豊田郷を結ぶ全長3.407kmの支線。本線が市街地を『つ』の字に大きく遠回りしているために設けられたバイパス

丙線 編集

 

台9丙線花蓮県花蓮市から吉安郷秀林郷を経て寿豊郷に至る全長22.803kmの支線。鯉魚潭の畔を通る。以前はここが本線だったが吉安郷と寿豊郷間の直線化と木瓜渓中国語版に架かる橋を新設したことで旧線部分が支線に格下げされたことでできた。

丁線 編集

 

台9丁線宜蘭県蘇澳鎮から南澳郷を経て花蓮県秀林郷大清水に至る全長69.074kmの支線。蘇花公路改善計画中国語版で新線開通後に現在のルートが支線に格下げされる。

戊線 編集

 

台9戊線台東県達仁郷安朔村と屏東県獅子郷草埔村を結ぶ寿峠区間を含む全長16.151kmの支線。現台9線南迴公路の改良事業で新線開通後に支線に格下げされた。

接続する道路 編集

 北宜高速公路

関連項目 編集

出典 編集

  1. ^ 108年底_省道各路線統計資料”. 交通部公路總局 (2018年3月2日). 2020年5月26日閲覧。

外部リンク 編集