名古屋ハーフマラソン(なごやハーフマラソン)は、1985年 - 2010年の毎年11月中旬 - 下旬に愛知県名古屋市で行われていたハーフマラソン大会である。なおこの項目では、同時開催で行われていた名古屋シティマラソン(なごやシティマラソン)についても記述する。

概要 編集

1985年に「20kmロードレース」として開始(なお1980年-1983年にも同名で行われていた。名古屋国際女子マラソンも参照)。11回目となる1995年にハーフマラソン大会に格上げ、「名古屋ハーフマラソン」に改名した。瑞穂陸上競技場から名古屋環状線桜通久屋大通を通り名古屋城付近の名古屋市役所前で折り返し瑞穂陸上競技場へ折り返すルートである。

開催日は前述のとおり11月中旬か下旬だが、勤労感謝の日祝日となる23日に設定されることが最も多い。

2004年アテネオリンピック女子マラソン金メダリストで、女子マラソン現日本最高記録保持者でもある野口みずき(現シスメックス所属)も過去に同大会に出場し、合計3回の優勝を経験している。

運営 編集

歴代優勝者 編集

※優勝者の氏名・所属は当時のものである。

男子 編集

開催年 氏名 所属 記録 備考
1985年 伊藤雅弘 愛知県警察 1時間03分40秒
1986年 高木浩之 愛知陸協 1時間01分17秒
1987年 高味武彦 豊田合成 1時間01分18秒
1988年 榊原靖之 中京大学 1時間02分07秒
1989年 池田克美 早稲田大学 1時間00分18秒
1990年 村上晋 愛知製鋼 1時間01分18秒
1991年 久保田晃弘 愛三工業 1時間01分33秒
1992年 久保田晃弘 愛三工業 1時間00分44秒
1993年 座安晃 沖電気 1時間00分06秒
1994年 三潟卓郎 スズキ 1時間00分56秒 この年まで20kmロードレース大会
1995年 荒井崇 日清食品 1時間03分37秒 この年から名古屋ハーフマラソン大会
1996年 花田勝彦 エスビー食品 1時間02分14秒
1997年 ジュリアス・ギタヒ 日清食品 1時間02分22秒
1998年 手塚利明 アラコ 1時間02分42秒
1999年 J・M・ワコ スズキ 1時間01分29秒
2000年 S・マイナ トヨタ自動車 1時間00分48秒
2001年 J・ワイナイナ スズキ 1時間01分04秒
2002年 O・モカンバ 山梨学院大学 1時間01分56秒
2003年 J・ワイナイナ スズキ 1時間01分41秒
2004年 小林雄太 トヨタ紡織 1時間03分26秒
2005年 J・マイナ トヨタ紡織 1時間01分43秒
2006年 S・マイナ 愛知製鋼 1時間01分51秒
2007年 ワンジュキ・ジャコブ 愛知製鋼 1時間02分33秒
2008年 ガトゥニ・ゲディオン 日清食品グループ 1時間00分11秒
2009年 ガトゥニ・ゲディオン 日清食品グループ 59分50秒 大会男子最高記録
2010年 マーティン・マサシ スズキ浜松AC 1時間00分29秒

女子 編集

開催年 氏名 所属 記録 備考
1985年 陳青梅   中国 1時間11分23秒
1986年 陳青梅   中国 1時間12分57秒
1987年 清水京子 三菱自動車 1時間17分34秒
1988年 趙友鳳   中国 1時間07分58秒
1989年 杉浦明子 中京大学 1時間15分10秒
1990年 畔柳夕可里 三菱自動車 1時間11分59秒
1991年 畔柳夕可里 三菱自動車 1時間12分00秒
1992年 畔柳夕可里 三菱自動車 1時間11分25秒
1993年 王冬梅 名古屋商科大学 1時間08分57秒
1994年 瀬戸口恵美 ベスト電器 1時間07分46秒 この年まで20kmロードレース大会
1995年 青木舞 豊田合成 1時間14分44秒 この年から名古屋ハーフマラソン大会
1996年 青木舞 豊田合成 1時間15分10秒
1997年 小倉千洋 和光証券 1時間15分54秒
1998年 貴貫広子 東京陸協 1時間15分28秒
1999年 野口みずき グローバリー 1時間08分30秒
2000年 市川良子 JALAC 1時間11分18秒
2001年 野口みずき グローバリー 1時間08分28秒 大会女子最高記録
2002年 野口みずき グローバリー 1時間09分38秒
2003年 小林恵美 デンソー 1時間11分48秒
2004年 後藤由華子 小島プレス 1時間11分03秒
2005年 上田美恵 旭化成 1時間11分39秒
2006年 大南敬美 トヨタ車体 1時間11分03秒
2007年 高仲未来恵 セガサミー 1時間13分06秒
2008年 大南博美 トヨタ車体 1時間09分31秒
2009年 ジュリア・モンビ ユニバーサルエンターテインメント 1時間10分35秒
2010年 松岡範子 スズキ浜松AC 1時間11分13秒

中継 編集

CBCが大会当日9:55より完全生中継されていた。

名古屋シティマラソン 編集

名古屋ハーフマラソンと同時開催で行われ、毎年1万人以上が参加していた。ハーフマラソンの部、10kmの部、4kmの部があるが、日本陸上競技連盟登記・登録者はハーフマラソンの部に参加することは出来ない(但し、男女ともに40歳以上を除く)。これらに当てはまる者は、上記の名古屋ハーフマラソンに登録する必要がある(逆に、当てはまらない者は名古屋ハーフマラソンに参加することは出来ない)。

主催・共催などは名古屋ハーフマラソンと同じ。

2012年からは「マラソンフェスティバル ナゴヤ・愛知」としてフルマラソンの名古屋ウィメンズマラソン(旧名古屋国際女子マラソン)との同時開催になる[1]

概要 編集

ハーフマラソンの部 編集

コース 編集

名古屋ハーフマラソンと基本的に同じ道を走るが、名古屋ハーフはスタート時にトラックを2周と4分の3走るのに対して、名古屋シティマラソンはスタートしてすぐ外に出るため、距離の調整として名古屋環状線に出たところで一旦左折して南へ(名古屋ハーフはそのまま右折して北上)行き、500メートルほど行ってから折り返して北上するところが異なる。

参加資格 編集

18歳以上(大会当日現在、以下同じ)で1時間55分以内で走ることが出来る人。車椅子の使用は認められていない。

10kmの部 編集

コース 編集

スタートから暫くはハーフマラソンと同じ道を通るが、名古屋環状線の阿由知通一丁目交差点で折り返し、ゴールは瑞穂北陸上競技場となる。

参加資格 編集

中学生以上で1時間05分以内で走ることが出来る人。車椅子の使用は認められているが、競技用は不可。

4kmの部 編集

コース 編集

瑞穂陸上競技場から山下通、田辺通を通り、市大薬学部から山崎川沿いを通り瑞穂北陸上競技場へ向かうコースである。

参加資格 編集

小学生以上(但し、小学生は満15歳以上の同伴者が必要)。車椅子の使用は認められているが、競技用は不可。

関連項目 編集

脚注 編集

外部リンク 編集