富士宮市民文化会館

静岡県富士宮市にある多目的ホール

富士宮市民文化会館(ふじのみやしみんぶんかかいかん)は、静岡県富士宮市宮町にある富士宮市の多目的ホール。富士宮市振興公社が指定管理者として運営を行っている。富士山本宮浅間大社の西側にあり、富士宮市立中央図書館と隣接している。

富士宮市民文化会館
地図
情報
正式名称 富士宮市民文化会館
完成 1981年3月25日
開館 1981年6月1日
客席数 1,218席(大ホール)
延床面積 8,253m²
用途 多目的ホール
運営 富士宮市振興公社(指定管理者)
所在地 418-0067
静岡県富士宮市宮町14番2号
位置 北緯35度13分38.6秒 東経138度36分27秒 / 北緯35.227389度 東経138.60750度 / 35.227389; 138.60750 (富士宮市民文化会館)座標: 北緯35度13分38.6秒 東経138度36分27秒 / 北緯35.227389度 東経138.60750度 / 35.227389; 138.60750 (富士宮市民文化会館)
アクセス 身延線西富士宮駅より徒歩8分、富士宮駅より徒歩15分、駐車場160台
外部リンク 公式ウェブサイト
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1979年12月5日に起工、1981年3月25日に竣工、同年6月1日に開館した。鉄骨鉄筋コンクリート造、地上3階・地下1階の構造で、1,218席の大ホールのほか、小ホール、展示室、和室、練習室などを有する。大ホールの音響設計は永田音響設計による[1]

設備 編集

大ホール利用状況[2]
年度 利用件数 利用者数
2010年度 111 35,799
2011年度 192 69,007
2012年度 214 78,229
2013年度 187 69,183
2014年度 179 63,002
  • 大ホール(固定席1,218席、身障者席6席、母子席あり、楽屋4室)
  • 小ホール(椅子のみ400名、机・椅子240名、楽屋2室)
  • 展示室(3室)
    • 展示室1(35名)
    • 展示室2(50名)
    • 展示室3(80名)
  • 和室(2室)
    • 和室1(20名)
    • 和室2(20名)
  • 練習室(3室)
    • 練習室1(50名)
    • 練習室2(30名)
    • 練習室3(30名)
  • 喫茶室「コトノネ カフェ」

耐震性と地震の影響 編集

1981年竣工のため設計は旧耐震基準であるが、富士宮市の公共施設長寿命化計画においては、耐震ランクIb(IS値1.0以上)とされている[3]

2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震では震度4、その4日後に発生した静岡県東部地震では震度6強の揺れを受けた。この地震により、1階の外壁3箇所にひび割れが確認された[4]ほか、舞台への通路の天井が一部剥落した[1]。大ホールの吊り天井は、2005年度の国土交通省通知により2009年から耐震改修に着手しており、改修工事の竣工直後であった。耐震改修では、最大長さ9 mの丸鋼吊りボルトで支持されていた既存の吊り天井を撤去、耐震性の高い天井を新設した。新たに設けた天井は、周囲に壁との間隙が設けられたほか、天井の懐の深い部分については軽量鉄骨による受け材を新設して吊りボルトの長さを2 m以下に短縮、平面は懐の深さに応じて長辺方向に4分割され、それぞれ固有周期を計算して躯体と共振しないよう調整された。音響性能に配慮して、断面は既存の天井と同一とされ、スリット部分は塩ビシートのカバーで塞がれている。施工に当たっては、新築時に音響設計を行った永田音響設計の確認も受けている[1]

そのため2024年4月から2年間長期休館予定

脚注 編集

  1. ^ a b c 三上美絵. “音響天井の凹凸に合わせて耐震フレームを設置 「天井から考える安全・安心」対策事例/富士宮市民文化会館大ホール天井改修工事(静岡県富士宮市)”. ケンプラッツ. 2016年2月21日閲覧。
  2. ^ 平成27年版 富士宮市の統計
  3. ^ 富士宮市都市整備部住宅営繕課長寿命化推進係 (April 2014). 富士宮市公共建築物長寿命化計画 中長期保全計画の基本方針 (PDF) (Report). 富士宮市. 2016年2月21日閲覧
  4. ^ 日本建築学会東海支部 (28 March 2011). 静岡県富士宮市被害調査報告書(速報) (PDF) (Report). 名古屋工業大学建築・デザイン分野. 2016年2月21日閲覧

外部リンク 編集