教文館
株式会社教文館(きょうぶんかん、Kyobunkwan Inc.; Christian Literature Society of Japan)とは、東京都中央区銀座に所在する出版社、書店。
概要
1885年(明治18年)創業の老舗。現在の社屋は銀座通りと松屋通りとに面した場所に構える。2011年12月現在、路面店として営業している銀座で唯一の書店である。
書店業としては、狭い面積ながらも、各階ごとに個性ある売場を展開しているのが特徴である。
プロテスタントのキリスト教を基盤とする企業で、文書伝道を目的とする一面も持つ(創立時はメソジスト系であったが、現在は特定の教派には属していない)。
主要株主である財団法人日本キリスト教文化協会は、日本キリスト教協議会の加盟団体である。
年譜
- 1885年 9月9日、日本美以教会(メソジスト監督教会)の年会で創業が決議される。当時の所在地は横浜の山手222番地。
- 1889年 東京築地に事務所を移転。出版・小売・印刷を手がける。
- 1891年 竹川町(現在の銀座七丁目)に店舗を移転。以降、銀座三丁目八番地、銀座四丁目二番地、銀座四丁目三番地へと移転。
- 1896年 初めて「教文館」の屋号を用いる(それまでの社名は「美以教会雑書会社」「メソヂスト出版舎」など)。
- 1906年 現所在地(銀座四丁目一番地、現在の四丁目五番地)に移転。
- 1923年 関東大震災で建物が焼失。
- 1926年 キリスト教出版社の「日本基督教興文協会」と合併。
- 1933年 現在の建物が完成。株式会社として登記。
- 1944年 戦時下統制により、出版部は他のキリスト教出版社と共に新教出版社に統合。
- 1948年 事業再開。
- 1964年 教文館卸部発足。
- 1967年 教文館卸部を母体として、出版取次の日本キリスト教書販売株式会社(日キ販)が創立。仙台教文館開店(現・仙台キリスト教書店)。
- 1969年 教文館横浜店開店(現・横浜キリスト教書店)。
- 1996年 「エインカレム」創設。
- 1999年 「子どもの本のみせ ナルニア国」創設。
- 2006年 「CAFE きょうぶんかん」開店。
教文館ビル
教文館ビルは、地上9階・地下2階の鉄骨鉄筋コンクリート構造で、アントニン・レーモンドの設計により1933年12月に竣工。
アール・デコ様式の建築で、完成当時は銀座通り側に塔屋があり、銀座界隈で目立つ建物であったという(塔は既に撤去)。当時のアール・デコの意匠の内装は、現在もエレベーターホールの壁面装飾などに残る。
松屋通り側の入り口中央にある回転扉は、現存する銀座で最古の回転扉とされる(使用はされていない)。
隣接する敷地には日本聖書協会が所有する「聖書館ビル」が建つ。松屋通り側入り口および各階のエレベーターフロアを共有しているため、一見すると一つの建物のように見える。
ビル各階フロア構成
| 階 | フロア概要 |
|---|---|
| 9F | ウェンライトホール(多目的ホール) ※貸し出し可 |
| 7F | 出版部ほか |
| 6F | 子どもの本のみせ ナルニア国(児童書売場、イベントホール) |
| 5F | 洋書部(洋書売場) |
| 4F |
エインカレム(キリスト教グッズ売場、ギャラリー)
CAFE きょうぶんかん |
| 3F | キリスト教書部(キリスト教書売場) |
| 2F | 和書部(一般書売場) |
| 1F | 和書部(雑誌売場) |
1階と2階では一般書籍を販売。各種雑誌のバックナンバーの在庫が豊富なことでも知られる。
3階ではキリスト教書を販売。キリスト教書専門店としては国内最大級の売場面積で、プロテスタントのみならずカトリック・正教に至るまで、あらゆる教派の書籍を扱っている。
4階の「エインカレム」では、カード・カレンダー・CDなどのキリスト教雑貨、典礼用品、教会学校用品、冠婚葬祭用品を販売。美術関係の催事が行われるギャラリーも併設。 隣接する「CAFE きょうぶんかん」では挽きたてのコーヒー、紅茶、洋菓子などを提供している。
5階ではキリスト教・哲学・西洋古典関係の洋書を販売。
6階の「子どもの本のみせ ナルニア国」は児童書の専門店で、ロングセラーから新刊書まで約15,000冊を取り揃えている。
外部リンク
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