文京グリーンコート(ぶんきょうグリーンコート)とは、東京都文京区にある、1棟の高層オフィスビル、3棟の集合住宅、商業ビル、フィットネス施設などからなる複合施設である。

文京グリーンコート
センターオフィス棟
文京グリーンコートの位置(東京都区部内)
文京グリーンコート
情報
用途 事務所[1]
設計者 久米設計[1]
施工 文京グリーンコート建設工事共同企業体(鹿島建設大林組戸田建設フジタ五洋建設東亜建設工業鴻池組藤木工務店三井建設大日本土木西松建設飛島建設、田中建設、丸運建設)[2]
建築主 科研製薬日本生命東邦生命[3]
構造形式 鉄骨造鉄骨鉄筋コンクリート造[2]
敷地面積 38,139.23 m² [2]
建築面積 3,965.90 m² [2]
延床面積 95,515.67 m² [2]
階数 地下3階、地上23階、塔屋2階[2]
高さ 最高部99.9m[2]
エレベーター数 20基[2]
駐車台数 604台(全体)[1]
着工 1994年10月[4]
竣工 1998年2月[4]
所在地 113-8660
東京都文京区本駒込2-28-8
座標 北緯35度43分49.241秒 東経139度44分52.879秒 / 北緯35.73034472度 東経139.74802194度 / 35.73034472; 139.74802194 (文京グリーンコート)座標: 北緯35度43分49.241秒 東経139度44分52.879秒 / 北緯35.73034472度 東経139.74802194度 / 35.73034472; 139.74802194 (文京グリーンコート)
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イーストウィング棟
情報
用途 事務所店舗[2]
設計者 久米設計[1]
構造設計者 久米設計[1]
施工 文京グリーンコート建設工事共同企業体[2]
建築主 科研製薬、日本生命、東邦生命[3]
構造形式 鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造[2]
建築面積 4,524.06 m² [2]
延床面積 26,466.12 m² [2]
階数 地下2階、地上5階、塔屋1階[2]
高さ 24.5m[2]
エレベーター数 6基[2]
所在地 113-8660
東京都文京区本駒込2-28-10
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ウエストウィング棟
情報
用途 事務所[2]
設計者 久米設計[1]
構造設計者 久米設計[1]
施工 文京グリーンコート建設工事共同企業体[2]
建築主 科研製薬、日本生命、東邦生命[3]
構造形式 鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造[2]
建築面積 1,329.05 m² [2]
延床面積 20,671.92 m² [2]
階数 地下2階、地上6階、塔屋1階[2]
高さ 28.8m[2]
エレベーター数 2基[2]
所在地 113-8660
東京都文京区本駒込2-28-10
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文京グリーンコートビュータワー本駒込A棟
情報
用途 集合住宅[2]
設計者 久米設計
住宅・都市整備公団(監理)[1]
施工 佐藤工業長谷工コーポレーション共同企業体[2]
建築主 住宅・都市整備公団[3]
構造形式 鉄筋コンクリート造[2]
建築面積 1,075.43 m² [2]
延床面積 14,954.10 m² [2]
階数 地下2階、地上14階、塔屋1階[2]
高さ 43.6m[2]
エレベーター数 2基[2]
所在地 113-8660
東京都文京区本駒込2-28-1
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文京グリーンコートビュータワー本駒込B棟
情報
用途 集合住宅[2]
設計者 久米設計
戸田建設(実施設計・監理)
住宅・都市整備公団(監理)[1]
施工 戸田建設・藤木工務店・日産建設共同企業体[2]
建築主 住宅・都市整備公団[3]
構造形式 鉄筋コンクリート造[2]
建築面積 972.51 m² [2]
延床面積 20,218.82 m² [2]
階数 地下1階、地上22階、塔屋1階[2]
高さ 67.6m[2]
エレベーター数 3基[2]
所在地 113-8660
東京都文京区本駒込2-28-1
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概要 編集

六義園からほど近い東京都道437号秋葉原雑司ヶ谷線(不忍通り)に面した旧理化学研究所に由来する科研製薬の工場・研究所移転を契機に[5]、その跡地の有効利用を目的に計画され、同社、日本生命東邦生命保険(1999年経営破綻)が開発した複合施設である[3]。計画中はバブル崩壊後の日本経済の激変期にあたり、その内容の見直しは幾度となく繰り返され変転を余儀なくされた[5]

整備にあたっては、都の市街地住宅総合設計制度の適用を受け、公開空地の開放と公益施設の設置により、一部斜線制限の緩和を受け、敷地面積の100%に相当する容積割増は401戸の都心型住宅に充てられている[5]。公開空地はこの土地を特徴づけてきた豊かな表情をもつイチョウの林を不忍通りに面して集中的に保存・再生を図り街に「グリーンスクエア」として[6]、さらに後方には多くの桜の木が植栽され「さくら広場」と名付けられ、それぞれ開放されている[4]。このほか道路に沿って歩道上空地を設け、街路樹を含めて、みずみずしい緑地環境を形成している[5]

施設は敷地の中央部に高層のオフィス棟、住宅棟を配置し、敷地外周ゾーンに歩行者に圧迫感を与えないよう、小さなスケールに分節化された商業施設等によって構成される[5]。なお、3棟の集合住宅のうち、2棟は住宅・都市整備公団(現:都市再生機構 UR)[3]、後方の1棟は科研製薬が建設した[7]

管理は大星ビル管理に委託されている[8]

平成10年度「都市景観大賞」(「都市景観の日」実行委員会、(財)都市づくりパブリックデザインセンター主催)景観形成事例部門・地区レベル賞受賞。

施設構成 編集

センターオフィス 編集

主なオフィステナント 編集

イーストウィング 編集

地下1階ではスーパーマーケット薬局および郵便局が営業し、ATMコーナーもある[23][24]。1階では飲食店や小売店、生活関連サービス業の多様な店舗が営業するほか[23]、区の高齢者あんしん相談センター駒込分室が入居している[25]。2階には平日のみ利用可能であるカフェテリアがある[26]

集合住宅 編集

文京グリーンコートビュータワー本駒込A・B棟 - 住宅・都市整備公団が建設した2棟の集合住宅[3]。総戸数401戸[5]

文京グリーンコートテラス - 後方にあった理化学研究所および日本原子力研究所の跡地に、科研製薬が建設した賃貸マンション[7]。2013年竣工。地上6階建て・69戸。

フィットネス 編集

東急スポーツオアシス本駒込

PV・ロケ実績 編集

近代的な作りとロビーの背景が緑地になるという美しいロケーションからオープン当初は頻繁にロケに利用された。

交通 編集

脚注 編集

出典 編集

  1. ^ a b c d e f g h i 新建築 1999, p. 240.
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai aj ak al am an 新建築 1999, p. 241.
  3. ^ a b c d e f g h BE建築設備 1998, p. 1.
  4. ^ a b c 新建築 1999, p. 219.
  5. ^ a b c d e f 新建築 1999, p. 218.
  6. ^ 新建築 1999, p. 218 - 219.
  7. ^ a b 「設備の状況」『科研製薬株式会社有価証券報告書 ‐ 第100期』
  8. ^ 受託実績 オフィスビル”. 大星ビル管理. 2019年1月15日閲覧。
  9. ^ 事業所”. 科研製薬. 2019年1月15日閲覧。
  10. ^ 会社案内”. 科研ファルマ. 2019年1月15日閲覧。
  11. ^ 文京グリーンコート”. KDDIエボルバ. 2019年1月15日閲覧。
  12. ^ ISO9001”. KDDIエンジニアリング. 2019年1月15日閲覧。
  13. ^ 会社概要”. コグネックス. 2019年1月15日閲覧。
  14. ^ 地図・所在地”. 情報処理推進機構. 2019年1月15日閲覧。
  15. ^ 主な事業所一覧”. 大星ビル管理. 2019年1月15日閲覧。
  16. ^ 本駒込2丁目地区”. 東京都市サービス. 2019年1月15日閲覧。
  17. ^ MCMセンター駒込”. トランスコスモス. 2019年1月15日閲覧。
  18. ^ 東京事業所”. 日本化薬. 2019年1月15日閲覧。
  19. ^ 連絡先・所在地”. 日本医師会 治験促進センター. 2019年1月15日閲覧。
  20. ^ 会社概要”. パイオニア. 2019年1月15日閲覧。
  21. ^ 会社概要”. インクリメント・ピー. 2019年1月15日閲覧。
  22. ^ 会社案内”. TOCHU. 2022年12月17日閲覧。
  23. ^ a b フロアガイド”. 文京グリーンコート. 2019年1月15日閲覧。
  24. ^ 文京グリーンコート郵便局”. 日本郵政. 2019年1月15日閲覧。
  25. ^ 高齢者あんしん相談センター駒込分室”. 文京区. 2019年1月15日閲覧。
  26. ^ グリーンコートキャフェテリア”. ロイヤルホールディングス. 2019年1月15日閲覧。

参考文献 編集

  • 『BE建築設備』建築設備綜合協会、1998年6月。 
  • 『新建築』新建築社、1999年2月。 

外部リンク 編集