新道場駅

神戸市北区にあった鉄道駅

新道場駅(しんどうじょうえき)は、かつて兵庫県有馬郡道場村(現・神戸市北区道場町)日下部にあった、鉄道省有馬線休止駅)である。有馬線の休止に伴い、1943年昭和18年)に休止されたままとなっている。

新道場駅
しんどうじょう
SHIN-DŌJŌ
塩田 (2.1 km)
(3.7 km) 有馬口
所在地 兵庫県有馬郡道場村日下部
北緯34度51分51.4秒 東経135度13分38.3秒 / 北緯34.864278度 東経135.227306度 / 34.864278; 135.227306座標: 北緯34度51分51.4秒 東経135度13分38.3秒 / 北緯34.864278度 東経135.227306度 / 34.864278; 135.227306
所属事業者 鉄道省
所属路線 有馬線
キロ程 4.4 km(三田起点)
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
開業年月日 1915年大正4年)4月16日
備考 1943年昭和18年)7月1日休止
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歴史 編集

1915年大正4年)に有馬線の開業に伴い、当駅が開業した。駅前には周辺から運ばれた農産物や干鰯、竹細工、筆軸、石筆、木材、清酒などの生産物が納められた倉庫群があり、また客待ちの人力車も常駐し盛況であったという[1]。しかし、1928年昭和3年)に神戸有馬電気鉄道三田線の開通により、駅から300 m程の所に道場川原駅(現・神鉄道場駅)が開業すると、瞬く間に客足を奪われる事となった。

年表 編集

  • 1915年(大正4年)4月16日 - 有馬鉄道の駅として開業[2]。同時に鉄道院が借り上げ。
  • 1919年(大正8年)3月31日 - 有馬鉄道が国有化され、有馬軽便線となる。
  • 1943年(昭和18年)7月1日 - 有馬線の休止(実質は廃止)に伴い休止駅となる[3]

駅構造 編集

単式ホーム1面1線のみを持つ地上駅。開設時は、旅客用に島式ホーム1面2線と貨物用に側線1線とホーム1面を有した[4]。駅舎は大正11年に、その前年に貨物駅となった伏見駅を移築したものとされている[1]

輸送量 編集

年度 乗客(人) 降客(人) 発送貨物(トン) 到着貨物(トン)
1926 42,410 41,293 14,459 2,610
1927 47,679 46,811 7,316 4,202
1928 45,440 43,746 2,597 9,402
1929 28,594 26,979 2,125 2,440
1930 18,783 17,743 1,596 2,262
1931 13,200 11,849 1,009 1,870
1932 13,013 11,880 30,526 1,706
1933 13,055 12,455 104,272 1,504
  • 兵庫県統計書各年度版

隣の駅 編集

鉄道省
有馬線
塩田駅 - 新道場駅 - 有馬口駅

脚注 編集

  1. ^ a b 『道場町誌』2004年、308-309頁
  2. ^ 昭和12年10月1日現在鉄道停車場一覧 - 国立国会図書館近代デジタルライブラリー。なお、本資料では、かな表記が「しんだうぢやう」となっている
  3. ^ 「鉄道省告示第149号」『官報』1943年6月5日 - 国立国会図書館デジタルコレクション
  4. ^ 中川常伸『国鉄 有馬線 時代に翻弄された薄命の鉄路』 レイルNo.105 P.16 2018年 エリエイ刊 ISBN 978-4-87112-105-7

関連項目 編集

外部リンク 編集