日向 陶庵(ひゅうが とうあん、生没年未詳)は、江戸時代後期の町医者。名は元秀。本草学者。将軍徳川家治危篤に際し一時幕府医官となる。

明和2年(1765年)7月3日著書『本草綱目考異』を献上したことにより、銀20枚の褒賞を受ける。 医術に巧みなところから、安永9年(1780年)12月1日将軍に拝謁し、町医者からお目見得医師の一員となる。 将軍家治の急病により、天明6年(1786年)8月16日若林敬順とともに登城を命じられる。 同月19日奥医師(禄200俵)に任じられる。 25日将軍薨去により、28日改易され町医者に戻る。