月刊Gファンタジー

日本の雑誌

月刊Gファンタジー』(げっかんジーファンタジー)は、スクウェア・エニックスが発行する日本の月刊ファンタジー漫画雑誌1992年刊行の『月刊少年ガンガン』増刊『ファンタスティックコミック』を経て1993年3月18日(4月号)創刊。

月刊Gファンタジー
Monthly G Fantasy
愛称・略称 Gファン、GF
ジャンル 漫画雑誌
読者対象 中・高校生男女
刊行頻度 月刊(毎月18日発売)
発売国 日本の旗 日本
言語 日本語
出版社 スクウェア・エニックス
編集部名 月刊Gファンタジー編集部
発行人 田口浩司
編集長 居福明子
雑誌名コード 333
刊行期間 1993年3月18日(1993年4月号) -
発行部数 50000部(2006年3月)
レーベル Gファンタジーコミックス (GFC)
姉妹誌 月刊少年ガンガン
月刊ガンガンJOKER
ヤングガンガン
ウェブサイト 月刊Gファンタジー
特記事項 創刊時の雑誌名は月刊ガンガンファンタジー
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創刊当初の雑誌名は『月刊ガンガンファンタジー』であったが、創刊1周年となる1994年4月号で改題し現在の誌名になった。増刊に『ステンシル』(後に独立創刊して『月刊ステンシル』となるが、休刊)『Gファンタジー++』など。

概要 編集

雑誌名が示すように、作品はファンタジー漫画が題材となっている[1]枢やな鎌谷悠希など女性に人気の高い漫画家や、氷川へきるPEACH-PITなど男性からの人気が高い漫画家、柴田亜美などのベテラン漫画家などが執筆している[1]

エニックスが創刊した月刊漫画雑誌である『月刊少年ガンガン』、増刊の『ファンタスティックコミック』、それに続いて2番目となる定期刊行漫画誌として[2]、1993年に創刊される[1]。表紙では「勇気みなぎる大冒険コミック」を謳っていた[3]。創刊時は誌名が『月刊ガンガンファンタジー』表記であったが[3]、創刊1周年記念号の1994年4月号で「誌名も誌面も大刷新だ!!」と謳い、『月刊Gファンタジー』となる[4]

2002年ごろには、連載作品の一部が『コミックZERO-SUM』(一賽舎。スタジオDNAとの合併後は一迅社)へ流出した(詳細はエニックスお家騒動を参照)。[要出典]また、本誌での連載終了後に続編が『ZERO-SUM』で執筆されているケースもある。[独自研究?]

本誌の編集部は1996年よりゲームコミックチャレンジ賞を主催し、本誌以外にアンソロジー集「スーパーコミック劇場」の編集も行っていたが、2006年をもって漫画賞・アンソロジー集の刊行とも終了している。[要出典]

連載作品 編集

2024年5月号(2024年4月18日)現在。

  • アベルと魔界の王(野原もさえ):2024年4月号[5] -
  • アラフォー男の異世界通販生活(原作:朝倉一二三、キャラクターデザイン:やまかわ、漫画:うみハル):2019年5月号[6] -
  • 美しいばけもの(山本夜子):2022年12月号[7] -
  • 狼くんの隠しゴト(二ツ野なつ汰):2024年2月号[8] -
  • 傷の特異種(香木なつひこ):2023年2月号[9] -
  • 銀の麦畑(津沢イナ):2023年3月号[10] -
  • 黒執事枢やな):2006年10月号[11] -
  • 結合男子 -Commitments to Dawn-(漫画:三月雛乃、脚本:永川成基・麻日珱、キャラクターデザイン:スオウ、企画原案:スクウェア・エニックス):2023年5月号[12] -
  • ゴーレムさん、崩れてます!(東弥イツキ):2023年4月号[13] -
  • 最高の推しの見つけ方(茅原ミハシ):2023年4月号[13] -
  • 地縛少年花子くん(あいだいろ):2014年7月号[14] -
  • 四百四鬼(もち):2022年10月号[15] -
  • 神獣サマの下僕になりまして〜就職先はあやかし専門不動産!?〜(原作:烏丸紫明、作画:和泉宗谷):2023年10月号[16] -
  • 地底界奇談(星川ちづる):2023年11月号[17] -
  • ツイステ4コマbyもち(原案:枢やな、漫画:もち):2024年4月号[5] -
  • DISNEY TWISTED-WONDERLAND THE COMIC 〜EPISODE of OCTAVINELLE〜(原案:枢やな、作画:コヲノスミレ、構成:葉月わかな):2023年9月号[18] -
  • DISNEY TWISTED-WONDERLAND THE COMIC 〜EPISODE of SAVANACLAW〜(原案:枢やな、漫画:小田すずか):2023年1月号[19] -
  • 東京エイリアンズ(NAOE):2020年5月号[20] -
  • 魔法科高校の劣等生 孤立編(原作:佐島勤、キャラクターデザイン:石田可奈、作画:きたうみつな、構成:林ふみの・長岡千秋):2023年3月号[21] -
  • 魔法科高校の劣等生 師族会議編(原作:佐島勤、キャラクターデザイン:石田可奈、作画:竹田羽角):2020年4月号[22] -
  • 雅血の陰陽師(藤本桜):2021年12月号[23] -
  • ミルクチョコレート(泡沫):2022年9月号[24] -
  • メイデーア転生物語 この世界で一番悪い魔女(原作:友麻碧、キャラクターデザイン:雨壱絵穹、漫画:夏西七):2020年2月号[25] -
  • めざせ豪華客船!!〜船召喚スキルで異世界リッチライフを手に入れろ〜(原作:たむたむ、漫画:ザザロン亞南):2020年12月号[26] -
  • 妖怪学校の先生はじめました!(田中まい):2014年12月号[27] -
  • REVENGER(原作:利便事屋、作画:山田リューセイ):2023年2月号[9] - 2024年5月号[28]
  • 竜の花嫁お断り(イロノ):2021年9月号[29] -
  • ログインサバイバル(原作:高光晶、作画:竹鶏三歩):2021年12月号[23] -

休載作品 編集

  • 白石君の動級生(チノク):2017年6月号[30] -
  • 鶴野くんは恩返しができない(天野かすた):2019年9月号[31] -

映像化作品 編集

アニメ化 編集

テレビアニメ
作品 放送年 アニメーション制作 備考
最遊記 2000年-2001年 ぴえろ 映画あり
E'S 2003年 ぴえろ
ぱにぽに 2005年 ガンジスSHAFT
ZOMBIE-LOAN 2007年 XEBEC M2
隠の王 2008年 J.C.STAFF
黒執事アニメ 2008年-2009年(第1期) A-1 Pictures OVAあり
2010年(第2期)
2014年(第3期)
2024年(寄宿学校編) CloverWorks
PandoraHearts 2009年 XEBEC
君と僕。 2011年(第1期) J.C.STAFF
2012年(第2期)
キューティクル探偵因幡 2013年 ZEXCS
青春×機関銃 2015年 ブレインズ・ベース
王室教師ハイネ 2017年 ブリッジ 映画あり
地縛少年花子くん 2020年(第1期) Lerche
未発表(第2期)
ホリミヤ 2021年(第1期) CloverWorks
2023年(第2期)
妖怪学校の先生はじめました! 2024年 未発表
OVA
作品 発売年 アニメーション制作 備考
最遊記 1999年 東京キッズ
まじかる無双天使 突き刺せ!! 呂布子ちゃん 2007年-2008年 カオスプロジェクト
switch 2008年(第1巻) アクタス
2009年(第2巻)

テレビドラマ化 編集

作品 放送年 制作 備考
ホリミヤ 2021年 ホリプロ

実写映画化 編集

作品 公開年 監督 制作 備考
黒執事 2014年 大谷健太郎さとうけいいち C&Iエンタテインメント
ロックワークス

Gファンタジーコミックス 編集

本誌掲載作品は主に1993年12月創刊のGファンタジーコミックス(ジーファンタジーコミックス、GFC)レーベルより刊行される。雑誌名は1994年に『ガンガンファンタジー』から『Gファンタジー』へ変更されているが、略称の「GFC」は変更されていない(但し、一部の書誌情報データベースでは現在も「ガンガンファンタジーコミックス」と記述されている場合がある)。他に主に新装版が使用する2003年3月創刊のGFC SUPER(ジーエフジー スーパー)レーベルがある。

創刊時はA5判であったが、2003年にB6判へ判型が変更されており現在は『ぱにぽに』など一部タイトルのみがA5判で刊行されている。また判型変更時に連載が続いていた『E'S』の既刊分はGFC SUPERレーベルでB6判の新装版が刊行されている。一方、『ぱにぽにリミックス』(『ぱにぽに』のダイジェスト版)や少年ガンガンからの移籍作品『私の救世主さま 〜lacrima〜』や月刊少年ギャグ王からの移籍作品『ドラゴンクエスト天空物語』など新書判で刊行された作品も存在する。ガンガンパワードからの移籍作品『君と僕。』はGFCへのレーベル変更を行わず、従来通りガンガンコミックス(GC)の新書判で刊行されている。

なお、Gファンタジー編集部が編集を担当しているスーパーコミック劇場(SCG)及びガンガンコミックスアンソロジーの一部新書判タイトルはGFCには含まれない。

サブレーベルに『月刊ステンシル』掲載作品を収録したステンシルコミックス(STC)があった。

関連項目 編集

出典 編集

  1. ^ a b c “Gファンタジー16周年!応募者全員に複製サイン色紙”. コミックナタリー (ナターシャ). (2009年3月21日). https://natalie.mu/comic/news/14593 2024年3月7日閲覧。 
  2. ^ ご挨拶”. 月刊「Gファンタジー」創刊30周年記念特設サイト. スクウェア・エニックス. 2024年3月7日閲覧。
  3. ^ a b 『月刊ガンガンファンタジー』1993年4月号、エニックス、1993年3月。 表紙より。
  4. ^ 『月刊Gファンタジー』1994年4月号、エニックス、1994年3月。 表紙より。
  5. ^ a b “「ツイステ」もちが描く4コマがGファンで!王子と魔物のファンタジー新連載も”. コミックナタリー (ナターシャ). (2024年3月18日). https://natalie.mu/comic/news/564974 2024年3月18日閲覧。 
  6. ^ 『月刊Gファンタジー』2019年5月号、スクウェア・エニックス、2019年4月18日。 表紙より。
  7. ^ “奴隷の少年と赤い獣が織りなす物語、新連載「美しいばけもの」がGファンで開幕”. コミックナタリー (ナターシャ). (2022年11月18日). https://natalie.mu/comic/news/501674 2024年3月18日閲覧。 
  8. ^ 『月刊Gファンタジー』2024年2月号、スクウェア・エニックス、2024年1月18日。 表紙より。
  9. ^ a b ““特異種”の少女描く新連載&アニメ「REVENGER」コミカライズ版がGファンで”. コミックナタリー (ナターシャ). (2023年1月18日). https://natalie.mu/comic/news/509189 2024年3月18日閲覧。 
  10. ^ “銀色が忌み嫌われる国で、銀の魔法使いに出会った少女の物語「銀の麦畑」Gファンで開幕”. コミックナタリー (ナターシャ). (2023年2月17日). https://natalie.mu/comic/news/513158 2024年3月18日閲覧。 
  11. ^ “「黒執事」連載15周年記念のGファン発売、2022年にオケコンの開催も決定”. コミックナタリー (ナターシャ). (2021年9月18日). https://natalie.mu/comic/news/445476 2024年3月18日閲覧。 
  12. ^ 『月刊Gファンタジー』2023年5月号、スクウェア・エニックス、2023年4月18日。 表紙より。
  13. ^ a b “Gファン創刊30周年!女装男子好きなJKのラブコメ&ゴーレムと少年描く新連載2本”. コミックナタリー (ナターシャ). (2023年3月17日). https://natalie.mu/comic/news/516639 2024年3月18日閲覧。 
  14. ^ 『月刊Gファンタジー』2014年7月号、スクウェア・エニックス、2014年6月18日。 表紙より。
  15. ^ “もちの新連載「四百四鬼」開幕、とある姿で令和に転生した桃太郎の和風ファンタジー”. コミックナタリー (ナターシャ). (2022年9月16日). https://natalie.mu/comic/news/493676 2024年3月18日閲覧。 
  16. ^ “ようやく決まった就職先はあやかし専門の不動産屋で…コメディ新連載がGファンで”. コミックナタリー (ナターシャ). (2023年9月15日). https://natalie.mu/comic/news/541048 2024年3月18日閲覧。 
  17. ^ “化物が出る村で、自警団を務める少年2人の物語「地底界奇談」Gファンで開幕”. コミックナタリー (ナターシャ). (2023年10月18日). https://natalie.mu/comic/news/545341 2024年3月18日閲覧。 
  18. ^ “ツイステ第3章「深海の商人」コミカライズ始動、監督生はぽっちゃり男子”. コミックナタリー (ナターシャ). (2023年8月18日). https://natalie.mu/comic/news/537092 2024年3月18日閲覧。 
  19. ^ “監督生は柔道女子!ツイステ第2章「〜Episode of SAVANACLAW〜」コミカライズ始動”. コミックナタリー (ナターシャ). (2022年12月16日). https://natalie.mu/comic/news/505281 2024年3月18日閲覧。 
  20. ^ “「青春×機関銃」のNAOE、新連載は高校生×地球外生命体!「東京エイリアンズ」開幕”. コミックナタリー (ナターシャ). (2020年4月17日). https://natalie.mu/comic/news/375618 2024年3月18日閲覧。 
  21. ^ 『月刊Gファンタジー』2023年3月号、スクウェア・エニックス、2023年2月17日。 表紙より。
  22. ^ 『月刊Gファンタジー』2020年4月号、スクウェア・エニックス、2020年3月18日。 表紙より。
  23. ^ a b 『月刊Gファンタジー』2021年12月号、スクウェア・エニックス、2021年11月18日。 表紙より。
  24. ^ “泡沫が描く高校生たちのラブストーリー新連載がGファンで、「兎角ノ兄弟」は最終回”. コミックナタリー (ナターシャ). (2022年8月18日). https://natalie.mu/comic/news/489884 2024年3月18日閲覧。 
  25. ^ 『月刊Gファンタジー』2020年2月号、スクウェア・エニックス、2020年1月18日。 表紙より。
  26. ^ 『月刊Gファンタジー』2020年12月号、スクウェア・エニックス、2020年11月18日。 表紙より。
  27. ^ “「ヘルズキッチン」の天道グミ、Gファンタジーに初登場”. コミックナタリー (ナターシャ). (2014年11月18日). https://natalie.mu/comic/news/131542 2024年3月18日閲覧。 
  28. ^ 「CONTENTS」『月刊Gファンタジー』2024年5月号、スクウェア・エニックス、2024年4月18日。 目次より。
  29. ^ “伝説の竜をめぐる和風ファンタジー「竜の花嫁お断り」、Gファンタジーで連載開始”. コミックナタリー (ナターシャ). (2021年8月18日). https://natalie.mu/comic/news/441259 2024年3月18日閲覧。 
  30. ^ “「王室教師ハイネ」ハイネと4王子の付録がGファンに、描き下ろしの全サも”. コミックナタリー (ナターシャ). (2017年5月18日). https://natalie.mu/comic/news/233059 2024年3月18日閲覧。 
  31. ^ 『月刊Gファンタジー』2019年9月号、スクウェア・エニックス、2019年8月17日。 表紙より。

外部リンク 編集