栃木県道17号那須高原線

日本の栃木県の道路

栃木県道17号那須高原線(とちぎけんどう17ごう なすこうげんせん)は、那須高原から山麓の栃木県那須郡那須町高久甲に至る県道主要地方道)である。

主要地方道
栃木県道17号標識
栃木県道17号 那須高原線
主要地方道 那須高原線
地図
栃木県道17号那須高原線の位置(栃木県内)
那須岳
那須岳
那須湯本
那須湯本
広谷地
広谷地
那須分岐点
那須分岐点
主な経由地
路線延長 20.466 km(総延長・実延長)
制定年 1962年栃木県認定
開通年 1965年(那須高原有料道路)
起点 那須郡那須町大字湯本【北緯37度7分39.8秒 東経139度58分33.6秒 / 北緯37.127722度 東経139.976000度 / 37.127722; 139.976000 (県道17号起点)
終点 那須郡那須町大字高久甲【北緯36度58分47.4秒 東経140度3分46.2秒 / 北緯36.979833度 東経140.062833度 / 36.979833; 140.062833 (県道17号終点)
接続する
主な道路
記法
国道4号
テンプレート(ノート 使い方) PJ道路

概要 編集

黒磯市市街地と那須湯本および那須岳山麓を結ぶ地方主要道路で、全区間にわたって那須街道の通称で呼ばれ[PR 1][PR 2]国道4号および東北自動車道那須ICと接続し年間約490万人の観光客が訪れる那須高原[PR 3]への主要なアクセス道路となっている[PR 2]。かつて2009年平成21年)10月29日までは一部が那須高原有料道路ボルケーノハイウェイ)という有料道路として供用されていた。那須湯本から那須岳那須甲子道路を経由して甲子温泉に抜ける観光周遊のために供された道路である[PR 4][PR 5]

路線データ 編集

全ての座標を示した地図 - OSM
全座標を出力 - KML

歴史 編集

路線状況 編集

那須高原を周回する観光道路で、山麓の周回区間から茶臼岳山頂部へと続く道路は、いわゆる盲腸線であり、峠の茶屋付近で県道指定区間は行き止まりとなる。行楽シーズンの休日を中心に慢性的な渋滞が発生し[2][PR 7]、特に一軒茶屋や那須湯元温泉周辺は、渋滞のポイントにあげられている[3]。また、道路脇には雑木林が広がっている。

旧那須高原有料道路 編集

那須高原有料道路は、那須町湯本に存在したかつての有料道路である。1964年(昭和39年)4月1日に工事着工し2億7千万円かけて1965年昭和40年)5月31日完成し、翌6月1日に供用を開始した[4]1971年(昭和46年)2月25日から栃木県道路公社の管理に移行した[PR 4]。那須岳側の大丸温泉から那須湯本側のおだんまでは2ルートに分かれており、開通当初は一部に存在していた一方通行区間を1988年(昭和63年)に実施の2車線化改築工事によって解消し[PR 4]、現在は全線が両側2車線の周回が可能な虫眼鏡状のルート構成となっている。なお、同工事の際に料金徴収期間を延長している[PR 4]料金所は前述の那須IC方面からのアクセス道路である那須湯本の殺生石より那須岳方面に少し登った地点と那須甲子道路との接続点にそれぞれ設置されていたが、2009年平成21年)10月29日をもって料金徴収期間が満了し[PR 8]、翌10月30日より無料開放されて料金所は撤去された。

有料道路時代の通行料金[PR 9]

  • 普通車:360円
  • 大型車 (I):580円
  • 大型車 (II):1,320円
  • 軽車両等:50円

道の駅 編集

交通量 編集

24時間自動車類交通量(台/日)[PR 10]

  • 那須町大字湯本204:8,988
  • 那須町大字高久甲4348:12,037
  • 那須町大字高久甲4008-8:7,592

地理 編集

那須高原は新緑と紅葉の名所であるとともに日本有数のリゾート地で、那須湯元温泉や八幡温泉、弁天温泉など、沿道に多くの那須温泉郷の宿泊施設と、ゴルフ場やスキー場、キャンプ場などほとんどのレジャー施設が集まる。道の途中に展望台があり、南に関東平野、北に茶臼岳を展望できる[2]。道路を登ると、主峰茶臼岳の8合目まで登る那須ロープウェイ山麓駅と結ばれる。

通過する自治体 編集

交差する道路 編集

 
那須郡那須町大字湯本付近
 
広谷地交差点(栃木県道30号・68号との交点)

沿線にある施設など 編集

脚注 編集

出典 編集

  1. ^ s:道路法第五十六条の規定に基づく主要な都道府県道及び市道 - 平成五年五月十一日建設省告示第千二百七十号、建設省
  2. ^ a b 須藤英一 2013, p. 68.
  3. ^ 渋滞・ぬけみち関東道路地図 (Map) (3版3刷 ed.). 1 : 200,000. GIGAマップル. Cartography by 昭文社. 昭文社. May 2002. p. 93. 那須高原 inset. § J-3,K-4. ISBN 4-398-62028-1
  4. ^ 「町制施行50周年記念 那須温泉史」那須町教育委員会 2001年3月 p205

一次資料 編集

  1. ^ 栃木県 とちぎふるさと街道1 A1”.栃木県.2015年10月11日閲覧。
  2. ^ a b 広谷地駐在所”. 栃木県警察那須塩原警察署. 2012年10月20日閲覧。
  3. ^ 那須地域の利用の現況 (PDF) ”. 環境省日光国立公園那須地域保全整備検討会. 2012年10月20日閲覧。
  4. ^ a b c d 平成21年6月県土整備委員会(平成21年度)06月09日-01号:栃木県議会議事録
  5. ^ 平成17年第281回(第2号)定例会06月08日-04号:栃木県議会議事録
  6. ^ 道路現況調書 平成19年4月1日現在
  7. ^ 平成12年第259回(第3号)定例会09月28日-04号:栃木県議会議事録
  8. ^ 平成21年5月議会運営委員会(平成21年度)05月21日-01号:栃木県議会議事録
  9. ^ 通行料金等のご案内”. 栃木県道路公社.(インターネットアーカイブ2007年12月6日版)2012年10月20日閲覧。
  10. ^ 平成22年度道路交通センサス 2012年8月12日閲覧。

参考文献 編集

  • 須藤英一『新・日本百名道』大泉書店、2013年、68頁。ISBN 978-4-278-04113-2 
  • 栃木県県土整備部道路保全課 『道路現況調書 平成19年4月1日現在』、2008年

関連項目 編集