梶原悠未

日本の女性自転車競技選手 (1997-)

梶原 悠未(かじはら ゆうみ、1997年4月10日 - )は、埼玉県和光市出身の女子自転車競技選手。筑波大学体育専門学群卒業[1]。筑波大学大学院 人間総合学科学術院 人間総合学科研究群 博士前期課程 体育学学位プログラム修了[1][注釈 1]。血液型はO型。

梶原 悠未
Yumi Kajihara
2020年の世界選手権女子オムニアムで優勝後に
個人情報
本名 梶原 悠未
かじはら ゆうみ
生年月日 (1997-04-10) 1997年4月10日(27歳)
国籍 日本の旗 日本
身長 155cm
体重 56kg
チーム情報
所属 TEAM Yumi
分野 トラックレース
ロードレース
役割 選手
グランツール最高成績
主要レース勝利
世界選手権女子オムニアム (2020)
獲得メダル
日本の旗 日本
女子トラックレース
オリンピック
2020 東京 女子オムニアム
世界選手権
2020 ベルリン 女子オムニアム
アジア大会
2018 ジャカルタ 女子オムニアム
2018 ジャカルタ 団体追い抜き
2022 杭州 女子オムニアム
2022 杭州 団体追い抜き
アジア選手権
2016 伊豆 スクラッチ
2016 伊豆 団体追い抜き
2017 ニューデリー ポイントレース
2017 ニューデリー オムニアム
2017 ニューデリー 個人追い抜き
2017 ニューデリー マディソン
2018 ニライ オムニアム
2018 ニライ マディソン
2018 ニライ 団体追い抜き
2019 ジャカルタ オムニアム
2019 ジャカルタ マディソン
2019 ジャカルタ 団体追い抜き
2020 鎮川郡 オムニアム
2020 鎮川郡 チームスプリント
女子ロードレース
アジア選手権
2017 マナーマ タイムトライアル
最終更新日
2023年6月5日
2020年世界選手権

人物 編集

  • 小学校時代は水泳・ピアノ・書道・バレエなど5つの習い事をしていた[2]。水泳では小学4年からジュニアオリンピックに毎年出場。
  • 中学3年の時に全国大会出場を逃した悔しさから新しいスポーツをしてみたいと考えるようになり、父の勧めでボートレーサー養成所「やまと競艇学校」を受験したが落ちた。筑波大学附属坂戸高等学校に入学後、自転車競技部の顧問の誘いで自転車競技を開始[3]。全くの未経験から練習を始め、わずか2か月でインターハイ出場を決め、10か月後の全国選抜大会では出場した3種目全てで優勝。翌2015年のジュニアアジア選手権では5冠を達成。
  • インカレで実績を残す大学からの誘いも来たが、「世界一を目指すための環境を自分で作れる」と思い強豪ではない筑波大学に進学。自らトレーニングメニューを考え、母が国内のレースに全て帯同し、練習ではオートバイで並走するなど支えた[4]
  • 大学を卒業後、2020年5月1日に学校法人タイケン学園のスポーツアドバイザーに就任[5]。2022年4月より日本ウェルネススポーツ大学専任講師[6]
  • ヘルメットの重要性を説いている。競技中に落車して大きなケガをしたときに、ヘルメットをかぶっていたから頭を守れて命も守ることができたことが根拠[7]

出場歴 編集

2014年
2015年
  • ジュニア世界選手権自転車競技大会トラックレース
    • ポイントレース 2位
    • 団体追い抜き 3位
  • 世界選手権自転車競技大会ロードレース
    • ジュニア女子ロードレース 4位
2016年
2017年
  • UCIトラックワールドカップ 第2戦 女子チームパーシュート3位(日本チームの一員として参加)
  • UCIトラックワールドカップ 第3戦 女子オムニアム 優勝 金メダル(全4種目1位の完全優勝)
    • 日本の女子自転車競技選手として、オリンピック・世界選手権・ワールドカップの自転車競技全種目を通じて、史上初の金メダル[14]
  • UCIトラックワールドカップ 第4戦 女子オムニアム 優勝 金メダル[15]
2018年
2019年
2020年
2021年
  • 8月、2020年東京オリンピックの自転車競技に出場。6日の自転車トラック女子マディソンに中村妃智と出場したが、2周の周回遅れとなり途中棄権の13位となった[20]。8日の女子オムニアムでオリンピック自転車競技日本人女子選手で初の銀メダルを獲得[21]。有観客会場で唯一、表彰台でメダルを授かった日本人選手となった。出身地の埼玉県和光市から同市初の市民栄誉賞を贈られた[22]
2023年
  • 2月よりパリオリンピックを目指し、6か月間スイスに活動拠点を置く[23]

脚注 編集

出典 編集

  1. ^ a b 公式サイト プロフィール
  2. ^ 4years・大学スポーツ
  3. ^ 梶原悠未さん:自転車競技選手(筑波大学附属坂戸高等学校)
  4. ^ 梶原悠未は母と二人三脚で金メダルへの道を歩む──自転車競技の世界女王の原点は水泳にあった【アスリートの原点】
  5. ^ 日本グローバルビジネス専門学校
  6. ^ “自転車の梶原、夢テーマに初講義”. 下野新聞 SOON. (2022年7月29日). https://www.shimotsuke.co.jp/articles/-/617230?relatedarticle 
  7. ^ 東京五輪銀、梶原悠未選手が母校凱旋 自転車ヘルメットも寄贈 埼玉”. 産経ニュース (2023年6月2日). 2023年6月19日閲覧。
  8. ^ 梶原悠未がジュニア世界選手権女子ポイントレースで2位|やわらかスポーツテック CYCLE(サイクル)
  9. ^ 女子ジュニアポイントレース(JCF)
  10. ^ 女子ジュニアチームパーシュート(JCF)
  11. ^ 女子ジュニア個人パーシュート(JCF)
  12. ^ 女子ジュニア個人ロードレース(57.1km)(JCF)
  13. ^ 女子ジュニア個人タイムトライアル(10.9km)(JCF)
  14. ^ 梶原悠未がUCIトラックワールドカップで快挙 女子オムニアムで日本人史上初の金メダルを獲得 - cyclowired.jp 2017/12/03 - 19:15
  15. ^ 男子ケイリンで脇本雄太が、女子オムニアムで梶原悠未が金メダルを獲得 総メダル獲得数5つの快挙 - cyclowired.jp 2017/12/12 - 11:59
  16. ^ The 60th Anniversary "Thai Cycling Association" (2.1) - procyclingstats.com
  17. ^ Tour of Trat stage2”. 2019年5月26日閲覧。
  18. ^ 【史上初】梶原悠未が世界選手権で金、母へ最高の誕生日プレゼント/女子オムニアム・2020世界選手権トラック・ドイツ”. 競輪/KEIRIN/ロードレースのメディア-More CADENCE (2019年12月9日). 2021年3月25日閲覧。
  19. ^ プレスポーツ(2020年6月4日)
  20. ^ “自転車トラック梶原悠未、中村妃智組は途中棄権で13位”. 日刊スポーツ. https://www.nikkansports.com/olympic/tokyo2020/road-cycling/news/202108060000759.html 2021年8月6日閲覧。 
  21. ^ “オムニアム梶原悠未が銀メダル「取れてとてもうれしい…でもすごく悔しい」”. 日刊スポーツ. https://www.nikkansports.com/sports/cycling/news/202108080000558.html 2021年8月8日閲覧。 
  22. ^ 自転車・梶原悠未に和光市初の市民栄誉賞 五輪後は桃パフェで英気
  23. ^ “東京五輪銀の梶原悠未が女子オムニアム優勝「スイスで強化したこと発揮」【ジャパントラックカップ2】”. 中日スポーツ. (2022年7月31日). https://www.chunichi.co.jp/article/518264 2023年8月21日閲覧。 

注釈 編集

  1. ^ 公式サイトのプロフィールには大学院も「卒業」と書かれているが、一般的に大学院は「卒業」ではなく「修了」と書くのでそれに従う。

外部リンク 編集