樊振東

中国の卓球選手 (1997 - )

樊 振東(はん しんとう、Fan Zhendong、ファン・ジェンドン、1997年1月22日 - )は中国卓球選手[3]。略称は「FZD」「小胖」。

樊 振東
2017ドイツオープンの樊振東
基本情報
よみがな はん しんとう、ファン ジェンドン
ラテン文字 Fan Zhendong
愛称 シャオパン(小胖)
生年月日 (1997-01-22) 1997年1月22日(27歳)
国籍 中華人民共和国の旗 中華人民共和国
出身地 広東省広州市
身長 173cm
体重 77kg
選手情報
最高世界ランク 1位 (2019年6月)
現在世界ランク 2位 (2024年3月26日[2])
利き腕
グリップ シェークハンド
ラケット 樊振東ALC[1]
フォア面ラバー 国狂NEO3蓝海绵 42度
バック面ラバー ディグニクス09C
戦型 右シェーク攻撃型 [1]
ITTFサイト WTTプロフィール
獲得メダル
中華人民共和国の旗 中華人民共和国
男子卓球
オリンピック
2020 東京 男子団体
2020 東京 男子シングルス
世界卓球選手権
2014 東京 男子団体
2015 蘇州 男子シングルス
2015 蘇州 男子ダブルス
2016 クアラルンプール 男子団体
2017 デュッセルドルフ 男子シングルス
2017 デュッセルドルフ 男子ダブルス
2018 ハルムスタッド 男子団体
2019 ブダペスト 混合ダブルス
2021 ヒューストン 男子シングルス
2022 成都 男子団体
2023 ダーバン 男子ダブルス
2023 ダーバン 男子シングルス
ワールドカップ
2015年 ドバイ 男子団体
2015年 ハルムスタッド 男子シングルス
2016年 ザールブリュッケン 男子シングルス
2018年 ロンドン 男子団体
2018年 パリ 男子シングルス
2019年 東京 男子団体
2019年 成都 男子シングルス
2020年 威海 男子シングルス
グランドスマッシュ
2022年 シンガポール 男子シングルス
2022年 シンガポール 男子ダブルス
2023年 シンガポール 男子シングルス
2023年 シンガポール 男子ダブルス
2024年 シンガポール 男子ダブルス
アジア競技大会
2014 仁川 男子シングルス
2014 仁川 男子ダブルス
2014 仁川 男子団体
2018 ジャカルタ 男子シングルス
2018 ジャカルタ 男子団体
アジア卓球選手権
2013 釜山 男子団体
2015 パタヤ 男子シングルス
2015 パタヤ 男子ダブルス
2015 パタヤ 混合ダブルス
2015 パタヤ 男子団体
2017 無錫 男子団体
2017 無錫 男子シングルス
アジアカップ
2014 武漢 男子シングルス
2015 ジャイプル 男子シングルス
2017 アーメダバード 男子シングルス
2018 横浜 男子シングルス
2019 横浜 男子シングルス
グランドファイナル
2013 ドバイ 男子シングルス
2015 リスボン 男子シングルス
2016 ドーハ 男子シングルス
2017 アスタナ 男子シングルス
2019 鄭州市 男子シングルス
2019 鄭州市 男子ダブルス
2020 鄭州市 男子シングルス
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樊 振東
各種表記
繁体字 樊 振東
簡体字 樊 振东
拼音 Fán Zhèndōng
和名表記: はん しんとう
発音転記: ファン ジェンドン
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概歴 編集

広東省広州市に生まれ、6歳で卓球を始めた。11歳で名門・人民解放軍チームの一員となり、2012年5月に国家隊2軍チームに入り、同年の全中国選手権でベスト8に入って国家隊1軍チームに昇格。2012年末の世界ジュニア卓球選手権で優勝し、世界選手権パリ大会の代表選考会「直通巴里」での活躍が認められ、中国男子では史上最年少で世界選手権代表に抜擢された。 2013年9月の全中国運動会では、張継科許昕を破る活躍でシングルス準優勝。直後の東アジア競技大会では決勝で閻安(中国)を破って優勝し、中国男子の次代のエースという呼び声も高い。

2015年の第22回アジア卓球選手権パタヤ)では男子シングルス、男子ダブルス、混合ダブルス、男子団体の全てで優勝し4冠を達成した。

2016年リオデジャネイロオリンピックの際には既に世界ランク2位と中国国内でも指折りの存在であったが、若さと大舞台での経験不足から代表入りは出来ず、Pカード(団体の交代枠)でチームに帯同したが出番はなかった。

2017年世界選手権デュッセルドルフ大会ではシングルスと男子ダブルスで出場。シングルスでは準々決勝で日本の丹羽孝希を4-1、準決勝で韓国の李尚洙をストレートで破り、決勝でも当時連覇を目指していた先輩の馬龍とゲームオールデュースの大接戦を繰り広げたが、惜しくも敗れた。先輩の許昕と組んだ男子ダブルスでは準決勝で日本の丹羽孝希/吉村真晴ペアをストレートで破り、決勝でも日本の森薗政崇/大島祐哉ペアに4-1で勝利し、優勝を決めた。

2021年東京オリンピックではシングルスと団体で出場。シングルスでは決勝まで勝ち進むも馬龍に敗北して銀メダルに終わったが、団体で馬龍・許昕と組んで金メダルを獲得した。

同年11月、バタフライとのアドバイザリー契約が発表された。

中国では、ぽっちゃりした体格から「小胖(シャオパン/おデブちゃん)」というあだ名がある。年を重ねるごとに身体も鍛えられ、まさに中国選手といった筋肉の付き具合となったが、もはや愛称として定着している。

プレースタイル 編集

横回転系のレシーブを中心に、攻撃的で多彩なレシーブ戦術を展開する。特にチキータは世界最速のスピードと抜群の回転量を誇り、回転バリエーションも豊富なのでレシーブするのは非常に困難である。

また、体のひねりで放つフォアドライブや、コンパクトでスイングが速くかつ打点の早いバックハンドなどにより打球後の戻りが抜群に速い。ラリーになると、世界トップの反応と予測能力でどんなボールに対しても最適な体の入れ方でボールを打ち、相手をどんどん後ろに押し込んで得点するパターンが多い。前述のチキータと合わせ、前陣において無類の強さを見せる。

戦績 編集

  • 2012年
    • アジアジュニア選手権優勝
    • 世界ジュニア選手権優勝
  • 2013年
    • 全中国運動会卓球競技男子単準優勝、 男子複優勝、団体(解放軍)優勝
    • 東アジア競技大会優勝
  • 2014年
    • ユース五輪優勝
    • アジア競技大会卓球競技 男子シングルス準優勝、男子ダブルス準優勝、男子団体優勝
  • 2015年
    • 世界選手権蘇州大会(個人戦) シングルス3位/ダブルス準優勝
    • ITTFワールドツアー・ジャパンオープン・荻村杯 シングルス3位/ダブルス準優勝M[3]
    • 第22回アジア選手権大会 団体・シングルス・ダブルス・混合ダブルス優勝
    • ITTFワールドツアー・ポーランドオープン 優勝[3]
    • ITTFワールドツアー・スウェーデンオープン シングルス優勝/ダブルス準優勝[3]
    • ITTFプロツアー・グランドファイナル 準優勝[3]
  • 2018年
  • 2019年

世界ランキング 編集

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2012年 139 139 142 138 138
2013年 41 44 38 39 38 33 9 11 10 10 11 5
2014年 5 4 3 3 3 3 3 3 2 2 3 3
2015年 3 3 3 4 4 4 3 3 3 3 2 2
2016年 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2
2017年 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2
2018年 2 2 2 1 1 1 1 1 1 1 1 1
2019年 1 1 1 1 1 1 3 2 2 2 1 2
2020年 1 2 2 1 1 1 1 1 1 1 1 1
2021年 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1
2022年 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1
2023年 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1
2024年 1 1 2

脚注 編集

  1. ^ a b https://www.butterfly.co.jp/players/detail/fan-zhendong.html
  2. ^ Senior Men's Singles”. ITTF (2021年10月19日). 2021年10月20日閲覧。
  3. ^ a b c d e Player profile”. 2019年9月23日閲覧。

外部リンク 編集