横手市公文書館

秋田県横手市にある公文書館

横手市公文書館(よこてしこうぶんしょかん)は、横手市の歴史的に重要とされる公文書や記録を、保存・公開することを目的に2020年令和2年)5月に設置された公文書館[1]

横手市公文書館
横手市公文書館
施設情報
前身 横手市立鳳中学校(2013年閉校)
専門分野 古文書公文書
事業主体 横手市
延床面積 4,815 m2
開館 2020年令和2年)5月1日
所在地 013-0006
秋田県横手市新坂町2番74号
位置 北緯39度19分46.55秒 東経140度33分59.81秒 / 北緯39.3295972度 東経140.5666139度 / 39.3295972; 140.5666139座標: 北緯39度19分46.55秒 東経140度33分59.81秒 / 北緯39.3295972度 東経140.5666139度 / 39.3295972; 140.5666139
条例 横手市公文書館設置条例
職員数 7人
公式サイト https://www.city.yokote.lg.jp/shisetsu/1001529/1003878.html
地図
地図
プロジェクト:GLAM - プロジェクト:図書館
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建物は、2013年平成25年)に横手市立横手北中学校に統合されて閉校した横手市立鳳中学校の校舎を活用している[2]。そのため、館内には旧鳳中学校のメモリアルコーナー(関係資料の展示など)や、有料の貸室が設置されている[3][1]

概要 編集

1871年明治4年)の廃藩置県以降に作成された横手市の公文書を所蔵している[3]

開館から1年後にあたる2021年(令和3年)5月1日に「公文書館だより」を創刊。年2回の発行を予定している。[3]

開館に至る経緯 編集

2005年(平成17年)の市町村合併により発足した横手市だが、合併前の公文書や記録は各地域に分散して保存されていて、保存場所の不足・老朽化、それに伴う紛失・劣化が懸念されていた。同時に、少子化の進行による廃校の増加を受け、2015年(平成27年)に「横手市財産経営推進計画」が制定され、廃校の活用を視野に入れた公文書館の必要性が認識されてきた。[2]

公文書館の設置については、2007年(平成19年)の横手市公文書館設置検討会を皮切りに、公文書館設置検討委員会及び公文書館設置プロジェクト会議で検討を行い、建設の段階に至った[2]

2017年(平成29年)に校舎の一部解体や整備が開始され、2020年(令和2年)5月1日に開館した[2]

利用案内 編集

旧・横手市立鳳中学校 編集

横手市立鳳中学校
北緯39度19分47秒 東経140度34分00秒 / 北緯39.329596度 東経140.566614度 / 39.329596; 140.566614
国公私立の別 公立学校
設置者 横手市
併合学校 横手第二中学校
横手第三中学校
設立年月日 1958年(昭和33年)9月1日
閉校年月日 2013年(平成25年)3月31日
所在地 013-0006
秋田県横手市新坂町2番74号
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  ウィキプロジェクト 学校
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横手市立鳳中学校(よこてしりつ おおとりちゅうがっこう)は、かつて存在した公立中学校である。横手市公文書館は、廃校後の本校の校舎を活用している。

鳳中学校は、横手第二中学校・横手第三中学校の統合によって1958年(昭和33年)に開校した学校である[5]。ただ、2013年平成25年)には横手西中学校金沢中学校と共に横手北中学校へと統合され、閉校した[6][7]

校名は、付近に大鳥井山遺跡が所在することから「鳳(おおとり)」と名付けられた。

沿革 編集

略歴 編集

1947年4月1日施行された学校教育法により「中学校」が設けられることになり、旧横手市[注 1]内には8つの中学校が誕生した[注 2][8]。そのうち、鳳中の前身となる横手第二中学校・横手第三中学校もここで誕生している。ただ、発足時点で第二中は横手北小家政女学校[9]、第三中は朝倉小[10]に併設する形で開校している。第二中は1948年の家政女学校廃止に伴い、その校舎を増築した上で使用[9]、第三中は1954年に独立校舎が竣工した[10]

1958年9月、横手第二中学校・横手第三中学校の統合校として「鳳中学校」が発足。発足時点では各校舎にて授業を行っていたが、1959年に第二中校舎を増築し、第三中校舎の生徒は第二中校舎へ移転し、統合が完了した[11]。なお、この統合は市内第一号の中学校統合事業として行われたものである[5]1985年には鉄筋コンクリート造の校舎へと建て替えられた。しかし、少子化などによって横手市北部地域の3中学校は再編され、2013年4月に横手北中学校へと統合し、鳳中学校は閉校した[6]

閉校後は、先述の通り横手市公文書館として利活用がされている。

著名な卒業生 編集

周辺 編集

アクセス 編集

鉄道
東日本旅客鉄道(JR東日本) 奥羽本線北上線 横手駅から徒歩で約35分
自動車
E47 秋田自動車道 横手北SICから約10分
E47 秋田自動車道 / E13 湯沢横手道路 横手ICから約15分

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ 当時は市制施行前の横手町。旭村栄村境町村黒川村金沢町は当時未編入。
  2. ^ 横手第一中学校、横手第二中学校、横手第三中学校、旭中学校、栄中学校、黒川中学校、境町中学校、金沢中学校

出典 編集

  1. ^ a b 横手市公文書館設置条例”. 横手市. 2021年10月22日閲覧。
  2. ^ a b c d 横手市公文書館について”. 国立公文書館 (2020年8月31日). 2021年10月22日閲覧。
  3. ^ a b c d e 施設案内 横手市公文書館”. 横手市 (2021年9月29日). 2021年10月22日閲覧。
  4. ^ a b 横手市公文書館管理運営規則”. 横手市. 2021年10月22日閲覧。
  5. ^ a b 横手市史 昭和編 1981, p. 374.
  6. ^ a b 【定住促進】横手市のなりたち”. 横手市 (2021年9月28日). 2023年5月3日閲覧。
  7. ^ 沿革 | 横手北中学校”. 横手市教育委員会. 2023年5月3日閲覧。
  8. ^ 横手市史 昭和編 1981, p. 392.
  9. ^ a b 横手市史 昭和編 1981, p. 396.
  10. ^ a b 横手市史 昭和編 1981, p. 397.
  11. ^ 横手市史 昭和編 1981, p. 376.

参考文献 編集

  • 横手市史編さん委員会『横手市史 昭和編』横手市、1981年。 

関連項目 編集

外部リンク 編集