江戸に現れたキングコング
『江戸に現れたキングコング』(えどにあらわれたキングコング)は、1938年に公開された日本映画[1]。熊谷草弥監督、全勝キネマ製作。タイトルは単に『キング・コング』としている資料もある。
江戸に現れたキングコング | |
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『キネマ旬報』の全面広告(1938年) | |
監督 | 熊谷草弥 |
制作会社 | 全勝キネマ |
概要 編集
1933年に公開された『キング・コング』を思わせる怪猿が登場する時代活劇で、全勝キネマの「三週年記念超特作」として制作された。本作は「邦画史上初めて巨大な怪獣が登場する映画なのでは?」と言われたこともあったが、劇中の「キングコング」(類人猿)はあくまで等身大であるとされており、適当ではない[2]。しかし、この類人猿の造形とスーツアクターを後に多くの特撮作品を手掛けた大橋史典(樺山龍之介)が担当していることもあり[3]、「日本の怪獣映画の前史」といわれることもある。また、海外の怪獣ファンの間でも一定の知名度がある。現在原版は所在不明であり、視聴できない状態にある。
スタッフ 編集
- 監督:熊谷草弥
- 脚本:青山大乗
- 撮影:奥田陽蔵
キャスト 編集
備考 編集
2012年頃に動画共有サービスに本作の断片とされる映像が投稿されたことがあるが、これは1977年公開のイタリア映画『雪男イエティ』を元にしたフェイクだったことが解っている[4]。
脚注 編集
参考文献 編集
- 『戦前日本SF映画創世記 ゴジラは何でできているか』 高槻真樹 2014年 河出書房新社
外部リンク 編集
- 江戸に現れたキングコング - IMDb(英語)