津久井せんべい(つくいせんべい)とは神奈川県相模原市緑区太井にある「津久井せんべい本舗」が製造するせんべいのことである。神奈川県指定銘菓。平成10年度の第23回全国菓子大博覧会にて内閣総理大臣賞を受賞し、フジテレビなるほど!ザ・ワールド」などでも紹介された「ブランデーせんべい」が有名。本舗の玄関にはニューヨークの自由の女神像が置かれている。2012年には食事処『季逢庵(きほうあん)』を併設。2020年よりインターネットでの販売を開始。

津久井せんべい詰め合わせ/ブランデーとあまから(皿上)

概要 編集

「津久井せんべい本舗」は相模川にある津久井湖城山ダムダム湖)畔にある。1952年(昭和27年)創業。味の種類は、内閣総理大臣賞受賞のブランデーせんべい(商標登録第5486150号[1])をはじめ、20種類以上。大部分のせんべいは長方形で、亀田製菓ハッピーターンのようにパウダーが振りかけられている商品もある。他にも、丸型の平べったいせんべいやあられ状のものもある。米は新潟産あるいは山形産のコシヒカリはえぬきを使用、合成着色料や香料、保存料は一切使用していない。店頭で試食が可能。「彩り」(ブランデー、生姜、梅じそ、ちちがしら)の他、いろいろな味を詰め合わせた豪華詰め合わせセットがある。

せんべいの味の種類 編集

  • ブランデー
    • 平成10年度内閣総理大臣賞他受賞。ブランデーはナポレオンを使用。
    • アルコールが含まれているので、未成年者・ドライバーの方等は注意。
  • あまから - 砂糖じょうゆ味
  • 津久井せんべい(しょうゆ) - 後述の大丸のようなオーソドックスな醤油味(津久井地醤油とは色が異なる)。
  • ちち辛し - 七味唐辛子やげん堀)と醤油で味付けしたあられ
  • ザラ丹 - 醤油とざらめを使用
  • カレー
  • しょうが
  • マヨネーズ
  • ちちがしら - 砂糖醤油で味付けしたあられ
  • お抹茶 - 抹茶のメレンゲを使用。
  • コショー - 塩・胡椒で味付けした
  • 梅じそ - 梅しそ入りのメレンゲ
  • 津久井城大豆 - 地大豆(津久井在来大豆)をきな粉として使用。
  • 津久井城醤油 - オーソドックスな醤油味の津久井せんべいより色が濃い。相模原市醸造元井上醤油の玉久醤油と粉末のりを使用
  • 津久井城地酒 - 地酒「相模灘」と酒粕を使用。
  • のり巻き - のり巻きは料亭で使われている高級海苔を使用。
  • おぼろ巻き - とろろ昆布を巻いたせんべい
    • 昭和44年東京都米菓品評会にて農林大臣賞を受賞。
  • 大丸 - 醤油味の円形のせんべい。砂糖大丸・辛丸・ざら丸の姉妹品もある。
    • 砂糖大丸 - メレンゲでコーティングしたせんべい。
    • 辛丸(からまる)- 辛いもの好きに大人気のせんべい。表面には特別配合の七味が余すことなくついている。
    • ざら丸 - 大丸の生地に高級ザラメがついており軽やかな甘さ。
    • のり丸 - 海苔を貼り付けたせんべい。終売した「大磯」とは異なり、全面に貼られていない。
  • せんべいできるかな? - オーブントースターで焼いて好みの味付けができる丸いせんべい生地。
  • 味噌 - 「フジセン」からのスピンオフ商品。
  • 小粒のせんべいできるかな? - フライパンで炒めて味付けをするあられ状の「せんべいできるかな?」。

地域特産コラボ商品 編集

  • フジセン
    • 藤野特産のお茶・柚子柚子胡椒)・大豆(味噌)を使用した大丸サイズの煎餅。JR藤野駅近くの『ふじのね』、『やまなみ温泉』で数量限定販売。一部店舗でバラ売りもしている。
  • ふじの・里山煎餅
    • 地域コラボレーション・プロジェクトの一環として、藤野特産の柚子を使った「ゆずべい」、ブルーベリーを使用した「ぶるべい」を限定販売。
  • ぶるべい※ 藤野地域にあるブルーベリー観光農園「ブルベの樹」とのコラボ商品
  • ゆずべい※ 藤野特産の柚を使った商品
  • 恐辛(きょうから)せんべい - ハバネロの10倍近くの辛さを持つ地域栽培の「キャロライナ・リーパー」を使用。
  • 緑茶ラテべぇ

期間限定品 編集

※印は現在は通常販売になっている。

  • バレンタインせんべい
    • バレンタインデー期間限定販売で特製のラッピングが施されている、ココア風味[3]。現在も冬季・バレンタインデー限定でココアせんべいとして販売。
    • ハートのせんべいできるかな? - ハートの形をした「せんべいできるかな?」。
  • いちご
    • 2023年からはストロベリーチョコを使用。
  • おひなまつり
  • 子供の日のお祝い
    • こどもの日期間限定のせんべいの詰め合わせ(カレー、抹茶、砂糖)。
  • さくらのミニパック
    • の花びらをデザインしたパッケージの春季限定のせんべい詰め合わせ(あまから、抹茶、ちち辛子)。
    • 2023年度版はいちごチョコ・抹茶・あまからの組み合わせ。
    • 2024年度版はさくら・あまから・ちちがしらの組み合わせ。
  • さくらせんべい - 桜の花びらを練りこんだせんべい。春季限定。
  • さくらだいまる - 桜の花びらを使用した大丸シリーズ。春季限定。
  • レモン - レモンの皮をすりおろした。夏季限定商品。
  • 3種アソート・夏限定
    • 夏季限定のギフトセット(レモン、あまから、ブランデー)。
    • 2023年の3種アソートはレモン、ブルーベリー、柚子の組み合わせ。
  • 猫の日限定(ねこまみれシリーズ) - をあしらったパッケージに各種せんべい・あられが入っている。
    • 「みけ」「たま」(3ヶ月)の猫の形をした四角い箱にそれぞれ「ちち辛子」「ちちがしら」が入っている。
      • 「ミミ」 - 「みけ」「たま」の末っ子(ちちがしら入り)。
    • 「ねこぽしぇっと」「ねこニャンニャン」 - 「あまから」「ここあ」「ザラ丹」入り。
    • 「おさんぽ'もも'ちゃん」 - 「ザラ丸」「ねこまる(しょうゆ)」「あまから」「ちちがしら」入り。
  • 神奈中バスコラボ
    • 神奈川中央交通とのコラボ商品。バスを象ったケースに「あまから」「ちちがしら」「カレー」「マヨネーズ」「ざらたん」が入っている。
  • ハロウィン小袋
    • ハロウィーンのデザインをあしらったパッケージ。「あまから」「ちち辛子」「ちちがしら」「マヨネーズ」「しょうが」の5種類。
  • コン・ポタ味 - コーンポタージュ風味。冬季限定。

過去の販売商品 編集

販売店 編集

  • 津久井せんべい本舗  
  • ミウィ橋本 1階
  • 髙島屋 横浜店 銘菓百選内
  • 津久井湖観光センター(津久井湖城山公園内)
  • 津久井郡農業協同組合直売所「あぐりんず」
  • ダイエー津久井店
  • プレジャーフォレスト売店
  • 藤野駅 観光案内所ふじのね
  • ボーノ内 相模原市アンテナショップ「sagamix(サガミックス)

関連項目 編集

  • 神奈川つくい農業協同組合 - 農畜産物直売所「あぐりんず つくい」で津久井せんべいを販売しているほか、同様に地大豆で作った味噌で味付けした「つくい味噌せんべい」「つくい味噌とうがらしせんべい」(販売元:神奈川つくい農業協同組合)を販売している。津久井せんべいとは異なり、正方形の平べったい形をしている[8]
  • おかき
  • ハッピーターン
  • ばかうけ
  • かんこ焼き - 同じく津久井地区の名産・特産品
  • 津久井在来大豆 - 同じく津久井地区の名産・特産品

脚注 編集

  1. ^ 商標せんべい煎餅_明細1_2 - Virtual Japan 2015年2月13日閲覧。
  2. ^ 【会員情報】津久井せんべい本舗×東京家政学院大学×佐野川茶 - 相模原の観光サイト「いい~さがみはら」 2023年4月14日閲覧。
  3. ^ 美味しいものが増えました - 藤野観光協会☆案内所ブログ 2015年2月8日閲覧。
  4. ^ ぶらり途中下車の旅(2009年10月31日放送)
  5. ^ ともりんのお気楽ごくらくにっき♪ - 2015年2月10日閲覧
  6. ^ マロンブランデー煎餅 2 - 報告します!(YAHOO!ブログ)。2016年12月1日閲覧。
  7. ^ 津久井せんべい ア・ラ・カルト - 奇食の館、2016年12月1日閲覧。
  8. ^ つくいの特産物 つくいを食べよう つくeat「風味もサイコ―♪ つくい味噌せんべい」 - 神奈川つくい農業協同組合HP

外部リンク 編集