火の魚」(ひのさかな)は、室生犀星短編小説である。『群像』(講談社1959年10月号に掲載、中央公論社から1960年に刊行された同名の短編小説集に収録された。室生の小説『蜜のあはれ』(1959年)の表紙「金魚の魚拓」の製作をめぐる、室生と装幀家栃折久美子との物語である。

火の魚
作者 室生犀星
日本の旗 日本
言語 日本語
ジャンル 短編小説
発表形態 雑誌掲載
初出情報
初出群像1959年10月号
刊本情報
収録 『火の魚』
出版元 中央公論社
出版年月日 1960年
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2009年テレビドラマ化された。

あらすじ 編集

登場人物 編集

書誌情報 編集

テレビドラマ 編集

広島発ドラマ
火の魚
ジャンル テレビドラマ
原作 室生犀星
脚本 渡辺あや
演出 黒崎博
出演者 原田芳雄
尾野真千子
高田聖子
笠松伴助
岩松了
テーマ曲作者 和田貴史
音楽 和田貴史
製作
制作統括 行成博巳
プロデュース 松井修平
製作 NHK広島放送局
放送
放送チャンネルNHK総合(中国地方)
放送国・地域  日本
放送期間2009年7月24日
放送時間金曜 19:30 - 20:23
放送枠ふるさと発
放送分53分
回数1
公式サイト[リンク切れ]
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火の魚
バリアフリー劇場版
監督 黒崎博
脚本 渡辺あや
製作 行成博巳
出演者 原田芳雄
尾野真千子
音楽 和田貴史
撮影 持田立、前田貢作
編集 望月博文
製作会社 NHK
配給 クロスメディア
公開   2012年6月23日
上映時間 53分
製作国   日本
言語 日本語
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室生犀星の原作をもとに2009年NHK広島放送局が「広島発ドラマ」として制作し、NHK総合(中国地方)の「ふるさと発」枠にて2009年7月24日の19時30分から20時23分に放送、NHK BShiにて同年10月14日の18時から18時53分に全国放送された。平成21年度(第64回)文化庁芸術祭・大賞(テレビ部門・ドラマの部)や第36回放送文化基金賞優秀賞、第50回モンテカルロ・テレビ祭・ゴールドニンフ賞(テレビ映画部門)などを受賞した。視聴率は9.6%であった。

NHKアーカイブスの番組公開ライブラリーで公開されるほか、2010年11月からはNHKオンデマンドでも配信された。

ドラマ版から音声や音楽を修正し、聴覚障害者対応日本語字幕および視覚障害者対応音声ガイドが加えられた「バリアフリー劇場版」が、2012年6月23日から広島バルト11、Tジョイ東広島、岩国ニューセントラルにて上映された。同年7月21日にはDVDが発売された。

キャッチコピーは「人生ってのは、自分が魚拓にされるまでの物語だ。」である。

キャスト 編集

スタッフ 編集

放送日程 編集

これまでに計13回放送された。全てJST

中国地方向け
広島県向け
  • NHK総合(広島県域)
    芸術祭大賞受賞記念として放映された。同じ広島局制作で、前年度の文化庁芸術祭優秀賞受賞作『帽子』とあわせて放送された。
全国放送
  • NHK-BShi
  • NHK総合(全国)
    芸術祭大賞受賞記念として放映された。
    第50回モンテカルロ・テレビ祭・ゴールドニンフ賞受賞記念として放映された。
  • NHK-BS2
    • 2010年6月27日 15時36分頃 - 16時29分頃
    特集番組「ザ・ベストテレビ2010」の中で放送された。
  • BSプレミアム
    • 2011年7月21日 22時00分 - 22時53分
    原田芳雄の追悼特別企画(2011年7月19日逝去)として放映された。

製作 編集

ロケ地 編集

その他 編集

  • 劇中で使用されている影絵は浜崎ゆう子・作「幸福な王子」。
  • 劇中で使用されている楽曲は村上巌「劇伴(M1 - M12)全13曲」、「ゆたか音頭」、「主題と変奏 変奏5、憂愁をたたえた」、ペーター・フランクル「15のハンガリー農民歌 Ballad:Tema con variazioni」。

受賞歴 編集

日本国内
日本国外
  • 第46回ヒューゴ・テレビ賞
    • ドラマ番組部門 奨励賞
  • 第50回モンテカルロ・テレビ祭 <世界四大映像祭>
    • フィクション番組(テレビ映画)部門・ゴールドニンフ賞(最優秀賞)
  • 第62回イタリア賞 <世界四大映像祭>
    • テレビ単発ドラマ及びミニシリーズドラマ部門・イタリア賞(最優秀賞)

関連項目 編集

外部リンク 編集