「蒼き鋼のアルペジオ」の版間の差分

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: 霧の艦隊を離れても戦術ネットワークに繋がったままであるのは霧側の者達も本人からすらも疑問に感じられていた事柄だったが、二時間のシステムチェックとして眠りについている間に行われた「自己診断プログラムみたいな物」を名乗る存在との精神世界での会話(自己診断プログラム曰く「これは夢のようなもの」)によって、実はイオナそのものが戦術ネットワークであり、自分自身を切り離せるわけがないという事実が明かされる。その会話の際のイオナの姿は普段表出しているメンタルモデルとは髪色や服装がまったく異なっており、自己診断プログラムによるとこのイオナのことは表のイオナ自身を含めてまだ誰にも気づかれておらず、ネットワークの件もこのイオナのことも表のイオナが知らないのは自分自身で設定したことであり、それが正常で完璧に動作している証であるという事実も判明。「自己診断プログラムみたいな物」も含めたイオナについての新しい謎が描写された。しかし目覚めたイオナはこの会話のことを記憶しておらず、他にも何かあったようなという感覚はあってもログにはシステムチェックと記録されているのみだった<ref name="Depth:053">Depth:053(第53話)より。</ref>。
:; アニメ版
:: 性格が大きく変わっており、服装は青いセーラー服で統一されている。分身体も存在しない。原作のようなギャグ表現をすることは無くなり常に無表情で、無垢で機械的な少女といった風になっており、群像を乗せた理由についても初期時点では「『群像を乗せ、群像に従え』という命令に従った」と言っている。しかし、硫黄島で出会ったタカオの問いかけを切っ掛けに自らの存在に思い悩むようになり、感情を表すようになった。ヒュウガ曰く、スペシャルで突然変異の存在であり、それが進化なのかあるいは癌細胞のような悪性変異であるのかは未知数とされる。また、刑部邸襲撃の際にメンタルモデル姿で乱入し白兵戦で陸軍部隊を壊滅させ、ハルナや蒔絵を救出する場面が新たに追加された。彼女が霧側のネットワークの基幹的存在である事実はアニメ劇中では言及されないが、メンタルモデルが概念伝達にてコミュニケーションを行う東屋のある仮想空間は、イ400によればイオナが生み出したものであるという形で暗示されている。
:: 硫黄島を襲撃したコンゴウから逃走することに成功するも直後に400と402によって撃沈されて船体の大部分を失い、群像自身を犠牲にして船体の保全を優先せよとの命令に背き、メンタルモデルのナノマテリアルをも費やして彼の生命維持を優先し、ユニオンコアのみに成り果てる。直後タカオによって救われ、彼女の船体と引き換えに復活した。この際タカオと個性が混ざり合い、船体は401の本体にタカオの艤装を得たようなハイブリッドの姿「“アルス・ノヴァ”モード」に変貌を遂げている。姉妹艦の400と402との戦闘では彼女達と戦いたくない旨を内心抱いていた。追跡してきたコンゴウが死を覚悟していることを察し、彼女を救うため、単身にて乗り込み現実世界と仮想空間で同時に最終決戦を挑む。アニメ本編終了時には“アルス・ノヴァ”モードは解除されている。
:: 劇場版ではアニメ版における彼女の正体が判明し、潜水艦が自力ではメンタルモデルを形成出来ないこと、今のイオナはヤマトからコアを譲り受けた人形(バックアップ的存在)に過ぎないことが明かされた。また、元々はムサシ直属の巡航潜水艦だったが、ヤマトが撃沈された際にムサシ旗下の艦艇の中で海中に沈みゆく彼女の一番近くに居たために彼女の最後の願いと言い換えても良い勅命を受け、日本に赴いたことがアニメ版における全ての始まりとなっていることも語られた<ref name="Movie DC BD">劇場版BDオーディオコメンタリーより。</ref>。『Cadenza』ではヤマト復活の際にイオナの人格は消滅するとムサシは考えていたが、終盤にヤマトの力を発現させた際には両者の記憶が混ざり合ったような状態でありながら主人格はイオナのままであったため、ムサシから激しく拒絶された。決戦においてヤマト・ムサシと共に消滅したかのように思われたが、エンドロール後のパートで健在であるという解釈も可能なラスト<ref group="注">両親の墓参に訪れた千早群像は、ヤマト/イオナと共に海底へと沈んだはずのブローチ(ウラジオストクで群像から贈られたチョーカーの留め具)を墓前に発見し、直後画面には映らない何者かに向かって「おかえり」と声をかけたところで終劇となる。</ref>になっている。