県犬養 古麻呂(あがたのいぬかい の こまろ、生没年不詳)は、奈良時代の貴族。官位は正五位上・宮内大輔。
聖武朝末の天平18年(746年)従五位下・治部少輔に叙任され、翌天平19年(747年)少納言に遷る。のち右少弁・右中弁と弁官を務める傍らで、孝謙朝初頭の天平勝宝3年(751年)従五位上に昇叙された。
淳仁朝の天平宝字5年(761年)筑後守に任ぜられ地方官を務める。天平宝字8年(764年)藤原仲麻呂の乱終結後に正五位下・中務大輔に叙任され、時期は不明ながら位階は正五位上に至った。神護景雲元年(767年)宮内大輔に遷っている。
注記のないものは『続日本紀』による。