神刀流剣舞術菅公』(じんとうりゅうぶじゅつかんこう)は、1908年(明治41年)製作・公開、吉沢商店製作・配給による日本のサイレント映画、舞踏映画である。監督・脚本等は不明、吉沢商店による日本初の撮影所で撮影された最初の映画である[1]

神刀流剣舞術菅公
監督 不在
出演者 日比野雷風
撮影 不明
製作会社 吉沢商店
配給 吉沢商店
公開 日本の旗 1908年5月1日
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
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略歴・概要 編集

吉沢商店は、現在の日活の前身の一社で、同年1月20日には、東京府荏原郡目黒村大字下目黒の行人坂(現在の東京都目黒区下目黒)に撮影所を同年建設・開所した[2]。同撮影所が最初に撮影した映画が本作で、日比野雷風が主演し、剣舞を舞うところを撮影したものであり、ストーリーのある劇映画ではなかった[1]。同撮影所で撮影された最初の劇映画は、同年製作・公開の『和洋折衷結婚式』である[1]

本作は、浅草公園六区に吉沢商店が直営する映画専門館電気館で、同年10月17日に公開された[1]。同館での公開の際、日比野自身が舞台に上がって詩を吟じ、活動弁士染井三郎が解説をした[1]

本作の上映用プリントは、現在、東京国立近代美術館フィルムセンターには所蔵されておらず[3]マツダ映画社はそのリストに本作の題名が見当たらない[4]。現時点では、鑑賞することの不可能な作品である。

スタッフ・作品データ・キャスト 編集

関連事項 編集

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  1. ^ a b c d e f g 日本映画発達史 I 活動写真時代』 、田中純一郎中公文庫、1975年12月10日 ISBN 4122002850, p.135-136.
  2. ^ 『日本映画発達史 I 活動写真時代』 、p.130.
  3. ^ 所蔵映画フィルム検索システム東京国立近代美術館フィルムセンター、2010年3月15日閲覧。
  4. ^ 主な所蔵リスト 劇映画=邦画篇マツダ映画社、2010年3月15日閲覧。

外部リンク 編集