稲本 響(いなもと ひびき、Hibiki Inamoto、1977年9月10日 - )は、日本ピアニスト作曲家大阪府堺市出身。男性。

稲本 響
生誕 (1977-09-10) 1977年9月10日(46歳)
出身地 日本の旗 日本 大阪府堺市
職業 ピアニスト作曲家
活動期間 1982年 -
公式サイト Hibiki Inamoto Official Website
著名使用楽器
Steinway & Sons( New York)
(Takagi Klavier[1])

本人仕様の特注ピアノ「Steinway & Sons(New York)」を全国の各コンサート会場や録音スタジオに毎回持ち運ぶ世界でも稀なスタイルを持つ。ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のトップメンバーとも共演。 映画・ドラマ・舞台・CM等の作曲・音楽監督も務め、その作品は国内外において数々の賞を受賞している。

2023年NHK大河ドラマどうする家康」の音楽を担当。

経歴 編集

ピアニストとして 編集

3歳でピアノを始め、5歳でクラリネット奏者である父との共演でステージ・デビュー。

18歳でドイツ留学ピアニストの巨匠・アルフレッド・コルトーの奏法を身につけ、独自の改良を加える。

帰国後、コンサートチューナーである専属のピアノ調律師・高木裕と出会い、本人仕様の特注ピアノ「ニューヨーク・スタインウェイ」(スタインウェイ・アンド・サンズ)を全国の各コンサート会場やレコーディングスタジオに毎回持ち運ぶというスタイルを開始。ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のトップメンバーとも共演。

本人発明の鍵盤楽器音色変換装置「ピアノミュート」は特許取得済(特許第4572092号)。

2010年に屋久島を訪れたことを機に、音楽による癒しのプロジェクト「Natural Blessing(ナチュラルブレッシング)」の活動を開始。東日本大震災で被災された方々の心の復興を支援するチャリティー活動もその一環として行う。

作曲家・音楽監督として 編集

話題の映画舞台ドラマCM等の作曲音楽監督も務め、その作品は世界的映画祭のグランプリ文化庁芸術祭大賞(最優秀賞)など数々の賞を獲得している。

主な作品は、映画『長い散歩』(主演:緒形拳、監督:奥田瑛二モントリオール世界映画祭「グランプリ」「国際評論家連盟賞」など3部門受賞)、『グラスホッパー』(出演:生田斗真浅野忠信山田涼介Hey! Say! JUMP他、監督:瀧本智行)、『イキガミ』(主演:松田翔太)、『星守る犬』(主演:西田敏行)、舞台『海の上のピアニスト』(演出:青井陽治、共演:市村正親)、『君と見る千の夢』(主演:相葉雅紀、演出:宮田慶子オリコン週間DVDランキング総合1位)、新国立劇場『わが町』(共演:小堺一機斉藤由貴)、NHK特集ドラマ『眩〜北斎の娘〜』(主演:宮崎あおい、2018年国際エミー賞TV Movie部門ノミネート、平成29年度文化庁芸術祭テレビ・ドラマ部門「大賞(最優秀賞)」受賞)、ドラマW『私という運命について』(主演:永作博美、第31回ATP賞ドラマ部門「最優秀賞」受賞)、『北斗-ある殺人者の回心-』(主演:中山優馬・2018年バンフ・ワールド・メディア・フェスティバル「ロッキー賞」受賞)、ドラマW『海に降る』(主演:有村架純)、番組テーマ曲『キヤノンスペシャル』(テレビ朝日系)、『匠の肖像』(テレビ東京系)、CM音楽「HONDA エリシオン・プレステージ」、「IDC 大塚家具 企業CM」、「日本製粉 企業CM」、『愛地球博』女性像展示会場テーマ曲、上野の森美術館ピカソ 展」テーマ曲、「武田薬品工業」現代型不眠プロジェクトイメージ楽曲、サッカーJリーグロアッソ熊本」公式応援歌など。

出演 編集

コンサート・LIVE 編集

作品 編集

映画 編集

テレビドラマ 編集

テレビ番組 編集

  • キヤノンスペシャル『発掘!ローマ皇帝最期の館 もうひとつのポンペイ ソンマの正体』(2005年10月、テレビ朝日) - テーマ音楽
  • 世界初公開!謎の民カチン〜神秘の巨大密林に生きる〜(2005年11月、テレビ東京) - テーマ音楽
  • 匠の肖像(2006年4月、テレビ東京) - テーマ音楽

ラジオ 編集

  • ラジオドラマ「君の笑顔」(2006年4月、TOKYO FM) - テーマ音楽
  • nippn ihon-yomokka!(2021年10月、TOKYO FM) - テーマ音楽

CM 編集

舞台 編集

  • 海の上のピアニスト(2002年7月、2003年6月) - 音楽・ピアノ演奏
  • The Little Years(2004年3月) - 音楽・ピアノ演奏
  • ウェストサイドワルツ(2004年9月、2005年11月) - 音楽
  • エリザベス・レックス(2004年11月) - 音楽
  • The Little Years(2005年6月) - 音楽・ピアノ演奏
  • イブラヒムおじさんとコーランの花たち(2005年7月、2008年3月) - 音楽
  • LOVE30(2006年10月) - 音楽
  • Burn This(2006年11月) - 音楽
  • セレブの資格(2007年3月) - 音楽
  • LOVE30 VOL.2(2007年8月) - 音楽
  • 執事ホテル(2008年2月) - 音楽
  • 二人の約束(2008年2月) - 音楽
  • ハロルドとモード(2008年6月) - 音楽
  • 夜と星と風の物語〜星の王子さま〜より(2008年7月) - 音楽
  • 罠(2009年12月) - 音楽
  • グリーンフィンガーズ(2009年2月) - 音楽
  • 暁の誓い(2009年4月) - 音楽
  • LOVE30 VOL.3(2009年6月) - 音楽
  • HYPNAGOGIA(2009年10月、2011年3月) - 音楽・ピアノ演奏
  • 君と見る千の夢(2010年5月、オリコン週間DVDランキング総合1位) - 音楽
  • わが町(2011年1月、新国立劇場) - 音楽・ピアノ演奏
  • 葵上弱法師(2021年11月、東京グローブ座) - 音楽
  • ひげよさらば(2023年9月、PARCO劇場開場50周年記念シリーズ) - 音楽

その他の作品 編集

ディスコグラフィ 編集

サウンドトラック 編集

  • 舞台『海の上のピアニスト』オリジナル・サウンドトラック(2002年7月)
  • 舞台『The West Side Waltz』オリジナル・サウンドトラック(2004年9月)
  • 舞台『エリザベス・レックス』オリジナル・サウンドトラック(2004年11月)
  • 舞台『LOVE30』オリジナル・サウンドトラック(2006年10月)
  • 映画『イキガミ』オリジナル・サウンドトラック(2008年9月)
  • 新感覚・音楽朗読劇『HYPNAGOGIA』オリジナル・サウンドトラック(2009年10月)
  • NHKスペシャルドラマ『ストレンジャー〜上海の芥川龍之介〜』オリジナル・サウンドトラック(2020年2月)
  • 大河ドラマ 『どうする家康』オリジナル・サウンドトラック Vol.1(2023年2月)
  • 大河ドラマ 『どうする家康』オリジナル・サウンドトラック Vol.2(2023年6月)

その他のアルバム 編集

  • オリジナル・アルバム『スペインの霧』(2000年10月)
  • カヴァー・アルバム『ピアノマン』(2000年10月)
  • クラシック・アルバム『ハンガリアンラプソディ』(2000年10月)
  • カヴァー・アルバム『スタンド・バイ・ミー HIBIKI'S FAVORITE オールディーズ』(2001年5月)
  • コンピレーション・アルバム『Angelissimo piano』(2001年9月)
  • 資生堂系ブランド「ディシラ」タイアップ・オリジナル・アルバム『nefertem』(2001年11月)
  • オリジナル・アルバム『海の上のピアニスト』(2002年6月)
  • 上野の森美術館ピカソ展「PICASSO CLASSIQUE」タイアップ・オリジナル・アルバム『Artissimo』(2003年9月)
  • オリジナル・アルバム『Thanks, Mom』(2004年3月)
  • 名フィルポップス/ライブ』ガーシュイン「ラプソディー・イン・ブルー」(2005年2月、指揮:ボブ佐久間/演奏:名フィル・ポップス・オーケストラ)
  • テレビ朝日キヤノンスペシャル『発掘!ローマ皇帝最期の館 もうひとつのポンペイ ソンマの正体』番組オリジナル・アルバム(2005年10月)
  • オリジナル・アルバム『PIANOMAN』(2006年9月)

発明品 編集

  • ピアノミュート(2003年11月)
    独自のピアノの音色を追求している中で発明。「ピアノミュート」を装着することによって、ベース、チェンバロ、パーカッションのような様々な音色をピアノ1台で演奏することを可能にした。この発明は特許取得済(特許第4572092号)。
  • ムービングピアノ(2006年9月)
    客席の中央に置く事ができる移動型ピアノをピアノ調律師の高木裕と共に開発し、観客と間近で一体となってステージを盛り上げることが可能となった。

脚注 編集

出典 編集

外部リンク 編集