肉巻きおにぎり(にくまきおにぎり)は、豚肉醤油ベースのタレに漬け込み、ご飯に巻きオーブンでじっくり焼いたおにぎりの一種。レタスで巻いて供される。宮崎県発祥のご当地ファーストフードB級グルメ)である。熊本という説もある。

元祖にくまき本舗の肉巻きおにぎり

歴史 編集

1997年11月に宮崎市で開業した「とりあえず本舗」(後に「にくまき本舗」に改称)が発祥。原型は同社代表の山口信一が、1992年に宮崎市西橘通り(ニシタチ)にて経営していた居酒屋「雑食堂」で、賄い料理として出されたもの。これを常連客へ提供したところたちまち人気を集めたため、宮崎に店舗を開店。東京、名古屋、大阪、福岡に相次いで出店し、B級グルメとしてテレビ番組で取り上げられたこともあり、全国的に知名度を高めた[1]

当初、元祖にくまき本舗のものは三角形のおにぎりを使用していたが、食べやすくするために俵型に変更し、これが定着した[2]

2013年1月11日、「元祖にくまき本舗」が破産申請の準備に入ったと東京商工リサーチ宮崎支店が発表した[3]

2021年時点で発祥である「元祖にくまき本舗」は、「株式会社Soul Foods Company」が運営している。

宮崎県産のブランド豚「お米豚」、宮崎県産「ひのひかり」を使用し、再ブランディングを行っている。

2022年1月に、おにぎりの中まで味が染みないという長年の決定を改良した「タレ付」を販売

かつてのにくまきブーム再燃に向け、FC店舗の加盟店の募集も開始している

種類 編集

2022年1月に、おにぎりの中まで味が染みないという長年の決定を改良した「タレ付」を販売

ひとくち食べておにぎりの部分にタレをかけて食べるスタイル

他にも、タルタル、ゆず胡椒、うめソース、コチュジャン味、チーズなど種類が豊富

お土産用に、3個〜6個入りの箱入りもある

類似の料理 編集

宮崎県外の地域で、類似のものがご当地グルメとして定着している例も見られる。

大阪ガスのレシピの様に牛肉を用いるが、さらにレタスを巻く点では宮崎のものに似る。昭和の町の金岡健康市場などで販売[4]
しぐれ肉巻きおにぎりとも略され、「くわなめしグランプリ」で2010年に誕生。時雨あさりをまぜたご飯を用い、豚肉を巻いて焼き、サラダ菜で巻く。桑名市内で定着している[5]

脚注・出典 編集

  1. ^ 宮崎の「肉巻きおにぎり」会社が破産申請へ B級グルメで人気 msn産経 2013.1.11
  2. ^ 美味しさの秘密”. 元祖にくまき本舗. 2011年8月16日閲覧。
  3. ^ にくまき本舗:「肉巻きおにぎり」元祖の食品会社、破産へ”. 毎日新聞 (2013年1月11日). 2013年1月11日閲覧。
  4. ^ ホッとニュース こだわりの“肉巻き”登場!!”. 豊後高田市観光協会. 2011年8月16日閲覧。
  5. ^ B級グルメ:くわなめしグランプリV、肉巻きおにぎりマップ、作製--桑名 /三重”. 毎日新聞 (2011年6月9日). 2011年8月16日閲覧。

参考文献 編集

関連項目 編集

  • 鯖江ドッグ - 肉巻きおにぎりをヒントに誕生。
  • 帯広駅 - 豚丼のタレを染み込ませた米飯に海苔と炭火焼きの豚肉を巻いた駅弁 「豚どんにぎりっ子」が発売されている。

外部リンク 編集