膝蓋骨骨折(しつがいこつこっせつ)とは、膝蓋骨が骨折した状態のことである[1]。症状は膝前面の痛み、腫れ、打撲が挙げられる[1]。人によっては歩けなくなることもある[1]。合併症には大腿骨膝靭帯の損傷が挙げられる[3]

膝蓋骨骨折
別称 Broken kneecap
A fracture of the patella seen on a lateral view
概要
種類 Stable, displaced, comminuted, open[1]
診療科 Orthopedics
症状 Pain, swelling, bruising to front of the knee[1]
原因 Trauma to the front of the knee[1]
診断法 Based on symptom, confirmed with X-rays.[2]
鑑別 二分膝蓋骨[2]
合併症 Injury to the tibia, femur, or knee ligaments[3]
治療 Casting, splinting, surgery[3]
予後 Generally good with treatment[3]
頻度 ~ 1% of fractures[2]
分類および外部参照情報

一般的な原因は前面の膝からの落下などによる強打によるものである[1]。稀に大腿部の筋肉の異常な収縮が原因でなることがある[1]。診断は症状の診察とX線に基づき行われる[2]。患者が子供の場合はMRIが必要な場合がある[2]

治療は骨折の種類によって手術をする場合としない場合がある[3]。折れた骨が正常の位置にあり、補助をせず膝の曲げ伸ばしができる場合は手術をせずギプスをつけるのが一般的である[3]。 折れた骨が正常の位置からずれていても補助をせず膝の曲げ伸ばしができる場合でも手術をせずギプスをつけることがある[3]。通常、治療を始めてから3週間は足を伸ばした状態で固定した後、徐々に足を曲げて可動域を広げていく[3]。これら以外の骨折の場合は一般的に手術が必要である[3][4]

骨折の1%は膝蓋骨骨折である[2]。女性より男性に多く診られる骨折である[2]。中でも中年に最も多く診られる[2]。 一般的に治療による回復効果は高い[3]

出典 編集

  1. ^ a b c d e f g h Patellar (Kneecap) Fractures”. OrthoInfo - AAOS (2017年1月). 2017年10月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年10月16日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h Patella Fracture - Trauma” (英語). Orthobullets.com. 2017年10月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年10月16日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g h i j Kakazu, R; Archdeacon, MT (January 2016). “Surgical Management of Patellar Fractures.”. The Orthopedic clinics of North America 47 (1): 77-83. doi:10.1016/j.ocl.2015.08.010. PMID 26614923. 
  4. ^ Melvin, JS; Mehta, S (April 2011). “Patellar fractures in adults.”. The Journal of the American Academy of Orthopaedic Surgeons 19 (4): 198-207. PMID 21464213.