荻野極

中央競馬・栗東トレーニングセンターの騎手

荻野 極(おぎの きわむ、1997年9月23日 - )は、中央競馬栗東トレーニングセンター騎手東京都出身。騎手免許は平地競走障害競走の両方を所持しているが障害競走の騎乗経験はない。

荻野極
奥の細道特別表彰式(2024年4月14日)
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 東京都目黒区
生年月日 (1997-09-23) 1997年9月23日(26歳)
身長 161cm
体重 45.9kg
血液型 O型
騎手情報
所属団体 JRA
所属厩舎 清水久詞(栗東) 2016.3.1 - 2018.6.6 →
フリー(栗東) 2018.6.7 -
初免許年 2016年
免許区分 平地・障害
重賞勝利 2勝(中央)
G1級勝利 スプリンターズステークス(2022年)
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来歴 編集

ドリームジャーニーが勝った2009年の第54回有馬記念をテレビで観て騎手に憧れ[1]、多くの騎手課程合格者を輩出する千葉県の東関東ジュニアホースクラブで乗馬を始めた。

2016年に競馬学校32期生として卒業し、栗東・清水久詞厩舎所属でデビュー。同期に菊沢一樹木幡巧也坂井瑠星藤田菜七子森裕太朗がいる(木幡と森は元31期生で1年留年)。

同年3月5日阪神第1Rにスカイフェアリーでデビュー(12着)。同年4月10日阪神3Rで単勝433.9倍の15番人気タガノインペーロで初勝利を飾る。新人騎手の初勝利としては史上最高配当だった[2]。12月23日には阪神10Rで自厩舎のアキトクレッセントで特別レース初勝利。同年は年間20勝で木幡巧也、森祐太朗に次いで新人3位だった。

翌2017年は安定して勝利を重ね、4月のフローラステークスでピスカデーラで重賞初騎乗を果たす(16着)。最終的に47勝を挙げリーディング21位と躍進し、中央競馬騎手年間ホープ賞を受賞した。また、年末に行われたヤングジョッキーズシリーズファイナルラウンドでは中山第1戦で勝利を飾るなど健闘し、14人中5位という成績だった。

2018年6月、所属の清水厩舎を離れフリーとなる[3]

2018年、阪神JFでスタークォーツに騎乗しG1初騎乗を果たす(18着)。

2019年1月、中京第10競走をモザイクで優勝し、同期で1番乗りのJRA通算100勝を達成した[4]

2022年3月、オーシャンステークスジャンダルムに騎乗し、重賞初勝利を果たす[5]

2022年10月、スプリンターズステークスでジャンダルムに騎乗し、G1初勝利を果たす。

エピソード 編集

  • 2つ上の兄が空手をやっていた影響で幼稚園の頃から空手を始め、中学も空手の部活があるところを選んで進学した。中学時代にタイで開催された空手のの世界大会で4位になったことがある。その時はすでに騎手を目指していたため、大きな大会で結果を出せばスポーツ特待生として競馬学校に入れるのではないかという思いがあったという[6]
  • 競馬学校卒業時に目標の騎手として浜中俊を挙げていた[7]。他に尊敬する騎手として川田将雅を挙げており、川田が通算1100勝を達成した時には自ら志願してプラカードを持った[8]
  • 趣味は釣り。

騎乗成績 編集

概要 編集

日付 競馬場・開催 競走名 馬名 頭数 人気 着順
初騎乗 2016年3月5日 1回阪神3日目1R 3歳未勝利 スカイフェアリー 16頭 15 12着
初勝利 2016年4月10日 2回阪神6日目3R 3歳未勝利 タガノインペーロ 16頭 15 1着
重賞初騎乗 2017年4月23日 2回東京2日目11R フローラS ピスカデーラ 18頭 17 16着
重賞初勝利 2022年3月5日 2回中山3日目11R オーシャンS ジャンダルム 15頭 2 1着
GI初騎乗 2018年12月9日 5回阪神4日目11R 阪神JF スタークォーツ 18頭 18 18着
GI初勝利 2022年10月2日 4回中山9日目11R スプリンターズS ジャンダルム 16頭 8 1着

年度別成績 編集

年度 1着 2着 3着 騎乗数 勝率 連対率 複勝率
2016年 20 22 24 442 .045 .095 .150
2017年 47 45 52 717 .066 .128 .201
2018年 30 32 36 611 .049 .101 .160
2019年 21 26 25 449 .047 .105 .160
2020年 18 20 22 387 .047 .098 .154
2021年 16 12 16 265 .060 .106 .166
通算 152 157 175 2871 .052 .108 .169
  • 出典/JRA騎手名鑑

主な騎乗馬 編集

脚注 編集