蒼鷹丸 (そうようまる) は、水産研究・教育機構が所有している日本調査船。同機構中央水産研究所に所属している。

蒼鷹丸(4代目)
2011年10月22日 中央水産研究所一般公開にて
横浜市金沢区の専用桟橋で撮影
基本情報
船種 漁業調査船
船籍 日本の旗 日本
所有者  水産研究・教育機構
運用者 中央水産研究所
建造所 三菱重工業 下関造船所
母港 横浜港金沢木材埠頭(蒼鷹丸専用桟橋)
信号符字 JGKL
IMO番号 9073452
MMSI番号 431673000
要目
総トン数 892トン[1]
全長 60.0m[1]
型幅 11.4m[1]
深さ 6.85m
型深さ 7.10m[2]
機関方式 ディーゼル機関[1]
出力 1,176kW×2基(1,600馬力×2基)[1]
速力 14ノット(時速約25Km/h)[1]
搭載人員 33名/調査員最大9名[1]
乗組員 24名[1]
その他 船内LANシステム搭載[3]
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概要 編集

蒼鷹丸は、本州四国沖合の太平洋で海洋生産力調査、海洋放射能調査、海洋環境調査、漁業資源調査などの漁業に関連した海洋調査を行なっている[4]

母港は神奈川県横浜市金沢区の水産研究・教育機構中央水産研究所に近い横浜市金沢港であり、水産研究所桟橋という専用の桟橋を持つ。水産研究所桟橋は立入禁止であるが、水産研究・教育機構中央水産研究所(横浜庁舎)の一般公開の際に見学可能である[5]。歴代の蒼鷹丸は日本近海の貝類の調査で先駆的役割を果たした[6]

歴代 編集

初代 編集

1911年4月、三菱造船長崎造船所にて建造。202トン、全長34m。330馬力(およそ240kW)のディーゼルエンジンを動力とし、最大速力10.5ノット(およそ19km/h)である。はじめは水産講習所に所属していたが、1929年に独立した水産試験場に移管され、1949年の改組によって東海区水産研究所に引き継がれた。1955年に代船と交替。

2代目 編集

1955年3月、佐世保船舶工業により建造。257トン、全長36m。500馬力のディーゼルエンジンを動力とし、最大速力11.8ノットである。1970年に代船と交替。

3代目 編集

1970年3月、臼杵鉄工所により建造。494トン、全長46m。800馬力のディーゼルエンジン2基を動力とし、最大速力14.3ノットである。1989年の改組によって中央水産研究所に引き継がれ、1993年研究所の移転に伴い定繋港を横浜港に移した。1994年に代船と交替。

4代目 編集

1994年10月、三菱重工業下関造船所にて建造[7]

主要目 編集

脚注 編集

  1. ^ a b c d e f g h 蒼鷹丸紹介ページ”. 水産研究・教育機構. 2011年10月25日閲覧。
  2. ^ 蒼鷹丸”. にらいかない. 2011年10月25日閲覧。
  3. ^ 調査観測船の船内 LAN について三菱重工技報 Vol.50 No.2 (2013) 船舶・海洋特集 pp. 19-23
  4. ^ 蒼鷹丸(そうようまる)の調査”. 水産研究・教育機構. 2011年10月25日閲覧。
  5. ^ 中央水産研究所 2011年一般公開”. 水産研究・教育機構 (2011年10月). 2011年10月25日閲覧。
  6. ^ 蒼鷹丸(そうようまる)の名前がついた貝たち”. 水産研究・教育機構. 2011年10月25日閲覧。
  7. ^ 中央水研ニュースNo.10 ごくろうさま3代目蒼鷹丸・よろしく新蒼鷹丸”. 水産総合研究センター (1995年11月5日). 2011年10月25日閲覧。

関連項目 編集

外部リンク 編集